ついでに一緒に
「私でも……」
シャロの言葉を聞いたシャーロットが手のひらと魔術書の上にいるウサギのぬいぐるみを交互に見て呟く。そんなシャーロットを見てシャロが、はぁ。と一つため息をついた時、部屋の扉がコンコンとノックする音が聞こえた後、家政婦が部屋の扉を開けた
「シャーロット様、失礼します」
シャーロットの部屋の扉が開くと、数名の家政婦が部屋の入口前でお辞儀をしていた。顔を上げ部屋の中を見ると床に座るシャーロットと椅子に座るシャロを見て、戸惑いながら顔を見合わせる。シャーロットが慌てて立ち上がり、服を軽くはたいて正した
「どうしたの?なにかあったの?」
「いえ。お食事をご用意ができましたが、いかがなさいますか?」
「そうね……」
家政婦の言葉を聞いて、シャーロットがちらりとシャロを見る。すると、シャロの肩に乗り休んでいたリリーが羽根を広げユラユラと体を揺らした
「食べる!シャロもご飯を買ってきたけれど、それも食べるよ!」
リリーがそう言うと、家政婦達がまた驚きつつも困ったように顔を見合わせ、シャーロットも困ったようにため息をつく
「あの子でも食べれそうな食事を用意してあげて」
「……分かりました。食事係に伝えておきます」
「ご飯はたくさんね!」
話を聞いたリリーが、嬉しさでシャーロットの周りをぐるりと飛び回り、テーブルの上に止まった
「リリー、騒ぎすぎると魔力の無駄遣いになるよ」
「ご飯食べれば魔力なんて戻るんだから無駄遣いでもいいの」
シャロとリリーが話しているのを家政婦達がじっと見つめる。シャーロットは家政婦達を見ている。部屋の扉を開けた家政婦が視線に気づいて、慌ててシャーロットに向けてお辞儀をした
「では、たくさんご用意しますので、またのちほど……」
「やったー!」
リリーが今度はシャロの周りをぐるりと回り、シャーロットの肩に止まる。家政婦が部屋の扉をゆっくりと閉め、パタンと閉じた音が聞こえると今度は窓の方からカタンと開く音が聞こえた
「どうしたの?」
シャーロットが窓の方を見ると、窓からに外に出ようと窓辺に足をかけていたシャロが少し振り向いた
「ご飯の前に、小腹を空かせに行ってくる。そっちも少しは練習してといた方がいいよ」




