一緒の代わりに
「ねぇ、ちょっと待って、町に出るの?」
窓辺に足を置き、シャーロットの部屋から出ようとしていたシャロとリリーを呼び止める。足を止め、少し振り向いたシャロと目があったシャーロットが、シャロの元に一歩二歩と近づく
「私も一緒に行く!連れてって!」
シャーロットが声を荒らげそう言うと、シャロが呆れたようにはぁ。とため息ついた
「お姫様はお留守番が似合うよ」
シャロがシャーロットにそう言うと、シャロの右肩に乗っていたリリーがシャーロットの左肩に飛び移ると、シャロが部屋の中に体を向けると窓枠に座った
「飛べないし、扉も開かないんだから、それに出れないんでしょ?休んでてもいいんじゃない?」
「それは……。ほら、前みたいにここから外に出してくれたら」
シャーロットの返事にシャロがまた、はぁ。とため息をつく。リリーもため息の代わりに、少し羽根を広げると、シャーロットの頬に羽根がついた
「一緒に町に行って何をするの?お散歩?」
羽根を頬につけたままリリーがシャーロットに問いかける。返事をしようとするが頬についた羽根が邪魔で、羽根を少し避けるように顔を少し横を向いた
「違うわ。行きたいところがあるの。一緒に行きたいの」
「どこに行きたいの?」
「書店よ。そこには魔術書とか色々あるでしょ?ここにある魔術書との違いを知りたいの」
「そっかー。シャロ、どうする?」
リリーが問いかけながら窓枠に座るシャロに問いかける。シャーロットもシャロを見て、二人の視線を感じたシャロは、座っていた窓枠から飛び降りるように部屋の中に入ると、ベッドの側に置いていたまだ読んでない魔術書を手に取り、シャーロットに差し出した
「じゃあ、一緒に外に出る代わりに、魔術書とリリーのご飯代は奢りってことで、よろしくね」




