仕方ない思い
シャロもおやつを食べ終え、シャーロットの部屋で一息つく。ベッドでスヤスヤと眠るリリーの体を擦りながらシャロが部屋に残っていた魔術書を読む。シャーロットもベッドに座り、本を読むシャロの横顔を見てはぁ。とため息をついた
「間違っているっていう本を読むってどういう気持ちなの?」
ゴロンとベッドに横になりながら、シャロに問いかける。ちょっと近づいたシャーロットを見るようにちらりと少し振り向いて、本のページをめくった
「まあ、仕方ないよねって感じ」
「仕方がないなの?」
「そう。魔術をちゃんと書くなんて面倒だし、人によって魔術なんて違うし。間違うよ」
「そうなんだ……。違うとか分かんなかったわ」
「元々分からないんだから、仕方ないよ」
シャロの言葉に少しムッとしたシャーロットが頬を膨らませると、枕を抱きしめて横目でシャロが持つ本を見る
「それにしても……」
読んでいる魔術書をパラパラとページを適当にめくりパタンと魔術書を閉じて、呆れたようにため息をつく
「よくこんなにも間違った魔術が書いてある本ばかり集めたね。これじゃあ魔術を使えないなんて仕方ないよ」
シャロが呟くように言うと、読んでた魔術書が燃えはじめ、燃えた魔術書がヒラヒラとベッドの上に落ちていく。シャーロットが灰を床に落とすように叩いていると、騒ぎに気づいて目が覚めたリリーが少しふらつきながら布団を歩いてシャロの太ももに乗り、羽根を広げて背伸びをした
「シャロ、お腹空いたね」
「さっき一番食べたのに、また食べるの?」
リリーの言葉にシャーロットが呆れていると、シャロがフフッと笑って、左手の人差し指にリリーを乗せベッドから立ち上がると、床に落とした灰がシャロの周りでヒラヒラと舞い上がった
「変に結界が張られたこんな場所じゃあ、すぐにお腹空くからね。少し外に出てご飯でも買いに行こうか」




