お互いの目があったら
「シャロ、お散歩どうだった?」
「まあまあかな。気分転換にはなったよ」
リリーの質問に答えながら、さっき注いだ紅茶を飲む。だいぶ冷たくなった紅茶を一気に飲み干し、まだ少し残ったおやつをフォークで差した
「すぐに帰るなら、シャロと一緒に行きたかったのに」
「ごめんね。でも、美味しいおやつ沢山食べれたでしょ?」
「うん、たくさん食べれたよ」
「じゃあ、もう要らないね」
リリー用におやつをフォークで小さく切ろうとしていた手を止めおやつを一口で食べきる。おやつを貰えず、シャロの周りを何度も回って飛ぶリリー。騒がしい窓際を見てシャーロットが、はぁ。と大きなため息をついて、ベッドに寝そべった
「どうしたの?」
心配したリリーが寝そべるシャーロットの左手のひらに飛び乗る。そのまま右腕をトコトコと歩いて、ベッドに横たわるシャーロットの顔の前に止まり、リリーと目があったシャーロットが不満そうに頬を膨らませた
「私が勉強する気になったらいつも、本を燃やされてしまうわ。お陰でもうやる気も起きないわ」
「間違った魔術書で勉強したって意味ないんだから、別に良いじゃん」
「間違ったって私が読んでいたのはここにある書庫の物よ。あなただって、読んでたでしょ?」
シャロの言葉に言い返しながら体を起こす。シャーロットを見るように体をベッドの方に向けていたシャロと目が合い、シャロがシャーロットを見ながらフフッと笑っておやつを食べた
「ここにある魔術書を読むより、近くにある群の書店の本を読んだ方が有意義だったよ」




