各自の報告会
「と言うことが書いてあるの!」
シャーロットが読んでいた魔術書をバンッと勢いよく閉じる。魔術書を抱きしめ、右手を部屋の窓際でおやつを食べるシャロとリリーを指差した
「ちょっと聞いてるの?」
「まあ一応は」
「一応ってあのね……」
「話した内容は魔術の基礎だし、しかも中々古い魔術のやつ」
「えっ……。古い魔術?」
シャロの発言にシャーロットが驚き持っている魔術書と近くにある本と見比べる。二冊の内容の違いが分からず首をかしげていると、シャーロットの様子を見ようとシャロがちらりと目線を横に向けると、魔術書の中が見えてシャーロットが持っていた二つの魔術書が燃えて消えた
「本当に魔術を知らないんだ」
急に手が熱くなり焦るシャーロットを心配してリリーが右肩に乗る。まだ少し熱い手を覚ますように何度か手をさする。すぐに熱さが落ち着くと、シャロがいるテーブルにある一冊の本を手に取る
「そうよ。それにほぼ全部この城の書庫にあったのよ、古いなんて知らないわ」
「その書庫はどこに?」
「そういえば何処だったかしら?ちょっと聞いてくる」
持っている本をベッドに置いて、パタパタと早足で部屋を出たシャーロット。部屋に残されたシャロは、ため息をつきながらおやつを一口食べた
「確かにあの本に書かれていたのは基礎的な魔術で、かなり古い術式……」
「もったいないね、もう見れないよ」
「あの術式は覚えているから大丈夫」
テーブルに移動したリリーにおやつを差し出し答えると、リリーが嬉しそうにおやつを食べる。それを見ながら少しぬるくなった紅茶を飲んだシャロが、ふぅ。と一息ついた
「待っている間、暇だし、リリーにしたお願い聞こうかな」




