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世界の端
気づけば白い場所にいた。
その場所は空間なのか水中なのかわからない。
感覚も動きもない世界、そこに俺はいた。
頭は働いてるのかがわからない。
何を考えてもドブに落ちるように消えてゆく。
何もできなかった。
そんな気持ちが湧いてきた。
そんな所に手が現れた。
明るい手だ。
そんな手が俺を掬い上げて意識が落ちた。
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後悔していた。
ともに悲しみもあった。
だが怒りはなかった。
それだけが記憶に残ってる。