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プロローグ
「さあて、今日は何を食べようかな?」
と言いながら、周りを見ながら歩いている。
ここは、某県にあるドライブイン。
まわりにはたくさんの自動販売機が置いてある。
新しいものから懐かしいものまでいろいろ。
いわゆる自動販売機天国である。
僕の名前は、新田明、28歳。
商社に勤めるサラリーマンである。
あるときインターネットで動画サイトを見ていたときに
自動販売機だらけのドライブインを紹介していた動画を見て
興味を持ち、週末の休みに訪れてから、毎週来ている。
「まずは、腹ごしらえからだな。」
レトロな自動販売機からうどんを選択し、お金を入れた。
「しかし、よくできてるな、この自動販売機。自動で調理して
丼に入って出てくるんだよな。」
少し待っていると、商品取出口が開いた。
「よしよし」
と割りばしを口にくわえ、丼を取り出そうと手を伸ばした。
そのとき、足元から強く押し上げられ、その後横揺れが始まった。
「地震かな?」
と思ったときには、目の前に影が差してきた。
「え?」
急に目の前が真っ暗になって意識が遠のいていった。