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hnrid

「やあやあこんにちは、君は誰かな?」


「えっと、大学3年のソラと言います。ここはどこですか」


俺は目の前の赤色の長い髪を綺麗に束ねたお姉さんにそう答えた。


俺がこの美人なお姉さんに合うまでの経緯を簡単に説明したい。

頭の中を整理しないと失言してしまう恐れがあるためだ。

俺は卒論のために神隠しがある又はあったとされる神社を訪れていた。もとより怪奇現象や宇宙人、UMAなど不思議なものに興味があり、地元からそう離れていないいわくつきの神社はとても魅力的だった。そして今日、件の神社の鳥居をくぐったところで現時点に至る。



辺り一面真っ白な不思議空間で赤髪美人お姉さんに話しかけられる。



「そうだ。私は案内係のアンナという。覚えやすいだろう?君にはここからまっすぐ進んだ先にある世界でやってほしいことがあるんだ。」



「…質問良いですか。」



「良いとも。」


お姉さんは笑顔で答える。


「ここはどこで、どうしたら俺は帰れますか」


お姉さんは少し考えるようなそぶりをして言った。


「ここは世界と世界の間。簡単にいうと駅のSuicaをピッとするところだよ。あとソラ君だったね、ここから元の世界に帰ることは出来ないよ。」


「Suicaをピッとするところなら戻ることもできるんじゃないですか。駅員さんをよんできてほしいんですけど。」


駅員さんの服に瞬時に格好を変えたお姉さんは答える


「それは出来ないよ。ここは一方通行だし、帰る方法があるとしたら向こうの世界でやることやってもらわなきゃね。」


「そういえば言ってましたね。何をすればいいんですか?」


「私の敬虔なる信徒を手助けしてほしいの。」


急にうさんくさい話になってきたなあ…。青髪の変顔が得意な女神の信徒みたいな連中だったらやだなあ。

「それをすれば元の世界に返してくれるんですか。」


「もちろんだよ。君には悪いと思っている。でも、どうしても彼らの助けとなりたいんだ。」


「本当にそれしか手段はないんですね?嘘偽りは?」


「ないよ。安心はできないと思うけど、可愛い信徒たちに誓って嘘はない。」


「わかりました。できる範囲で頑張りますよ。」


「そういってもらえると信じていたよ。代わりにと言っては何だけど一つ神様っぽい強そうな能力をあげるよ。」


「ところでやっぱりアンナさんって神様なんですか。能力は選べますか!?」


「急に元気になったね。さっきまであんなに縮こまっていたのに。気のせいだったのかな?私のことは神様と思ってくれても思わなくてもどっちでもいいよ。そんなの気にしないし。能力は選べないよ。」


「そうですか。」


「そんなにシュンとしないでよ。とりあえずまっすぐ進んで世界を渡ってちょうだい。その先で鳥が能力をくれるから。」


「???。まあわかりました。では行ってきます。」


「じゃあね。またそのうち会えるよ。」


「次会う時は俺が帰る時ですか?」


「どうだかね。」


そう言うとお姉さんは消滅した。かわりに矢印付き立札が残されていた。


この先真っすぐ、か。










 俺はその日神隠しにあい、世界を超えた。

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