4話
銀行の下見へ向かった麗司と隼斗。
隼「なー、麗司と修二はこの仕事しなくても金あるだろ?なんで今更こんなリスクのある仕事するんだ?」
麗「『魂破仁怨珠』の頃は自分の力、仲間の力であそこまで成り上がれた、だが今の俺は所詮親の七光りで今のポジションがある。居心地が悪いんだよ。だから自由になりたい。修二がなんで協力してくれるのかは分からんが仲間として感謝してるよ。」
隼「ま、俺も自分の力を試したいってだけだから修二も深く考えてないんじゃねーか?」
麗「それでもこの計画に乗ってくるお前たちはイカれてるな!ハハッ!」
隼「そうだな!ハハッ!」
麗「隼斗、試しに銀行のセキュリティに今から入ってみるか?」
隼「そうだな!試してみる。」
ニヤッと笑いながら了承した隼斗はカタカタとアンテナ付きのパソコンを動かしセキュリティへの侵入を試みる。
しかし、流石は国の機関と言うだけあって一筋縄では行かない。
隼「これはセキュリティのサーバールームの中に入ってウイルスを入れなくちゃハッキングは無理だな。」
麗「そうか。まぁ、収穫はあったな。」
金塊が運ばれる予定のソウルから40キロ離れた二河国際空港周辺に向かった修二と総士郎。
総「プラン湧いたか?参謀様」
修「んなポンポン湧いたら楽で良いな。」
総「国際空港ってだけあって警備は厳重。オマケに軍隊まで警備に加わるとなれば韓国に持ち込まれた時点でアウトかもな。」
修「なるほどな…」
ニヤッと笑う修二に総士郎は期待も含めて何も突っ込まず世間話に話題を変え送られてきた位置情報に集まった。
麗「佐助!でかしたぞ!こんないいガレージよく手に入れた!」
佐「ここの他にあと3つガレージを確保してる。」
悠「ホントとんでもない奴だよ。後ろでタバコ吸ってたら交渉終わってたもんな。」
仁「どうやったんだよ?」
佐「企業秘密!だが仁ちゃんが俺の組織に来るなら教えてあげるよ?」
ウインクしながらそう言うと仁はため息をつきながら笑顔で首を振った。
総「修二、計画思い付いたんだろ?もったいぶらずに教えてくれよ。」
煌「Zzz」
修「それじゃ、計画を話す…」
それから修二は話し出した、計画とそれに必要な準備を。
麗「お前は俺の想像をいつも超えていくな!」
修「あぁ、だがまだ完璧とは言えないから下見や準備していきながら調整しよう。それより、買い手の手配は済んだのか?」
麗「俺に任せとけ、とりあえず役割を決めよう。」