2話
酒臭い中ギリギリで飛行機に乗ると他の客が居ないのをいいことに作戦会議を始めた。
総「麗司、策はあるのか?」
麗「総士郎ちゃんは心配性だにゃ〜」
仁「俺は一応カタギなんだからバレないように頼むぜ。」
麗「仁ちゃんにカタギは向いてないから早く佐助ちゃんのとこで詐欺師になった方がいいにゃ!」
佐「仁!いつでも歓迎だぞ!」
仁「誰が詐欺師になるか!ふざけるな!」
修「そうだ、ふざけるな。仁は俺のカジノをデカくするために力貸してもらわねぇと困るんだよ!」
仁「待て待て!俺の意見は無視かよ!」
一方こちらではうるさい奴らを他所に相談している奴がいた。
悠「隼斗!ここどうしたらいいと思う?」
隼「あー、ここはこのコードよりこっちの方が良いよ。並列で処理するから俺と佐助と煌輝の車には必須だね。この中じゃ運転下手だから。」
悠「なるほどな。GPSでの補助運転もこのコードなら行けると思ってるんだが、どうしても修二に勝てないんだよ。」
隼「まぁ、修二と麗司は別格だからね。2人でアイツらを負かしてやろう!」
悠 隼「おー!!!」
煌「Zzz」
麗「お、そろそろ着く頃だな!着いたらまずやることを指示する。」
「アシの調達だ。」
ニヤッと笑いながらそう言う。
飛行機は着陸し韓国の浦郷空港から出て近くの住宅を抜けると昼間からバイクや車で騒ぐ若者の30人程の集団が居り、8人が見つかるとあっという間に囲まれた。
麗「まだ手を出すなよ。」
それだけ言うと麗司は流暢な韓国語でこう言った。
麗「リーダーは誰だ。」
「俺だ。お前らこの辺りの奴らじゃないな?」
麗「日本から来た観光客だ。車を4台欲しいんだが、手に入る場所は何処だ?」
「レンタカーは空港の近くにあるだろ。わざわざここに来たのはなんでだ。」
麗「おっとすまない。速い車が欲しいんだ。例えば、あれとか」
麗司が指さしたのは集団の誰かのものであろうRX-8を指さした。
すると周りは笑いだしリーダーはキーを投げてこう言ってきた。
「それならレースだ。」
ニヤッと笑いながら麗司が了承すると集団は一気に盛りあがった。
彼らの仲間であろう、もう30人の居るレース開催会場へ全員徒歩で向かい麗司は用意された車に乗った。
悠「こりゃすげー。V型6気筒ツインターボエンジン搭載のスピーラだ。10年も前の車だぞ!直線は速いが難点はカーブだな。」
修「悠聖、もしかして麗司が曲がれないかと心配してんのか?」
悠「……いや全く。」
全員「「「だよな。」」」