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桜ん坊と百合の花

作者:畑々 端子
「先輩はどうしていつもああなんだっ!」

「夏目君の周りってさ、いっつも新しい女の子がいるよねぇ」

「何言ってんの、そんなわけないでしょ……私はいつだって、葉山さん一筋ですからっ!」

「ふーん、どうでもいいけどねー」

 そして私はペガサス号に跨り、真梨先輩のアパートへ大学へ、そして三条通りへとひた走るのである。

「そう言えばさ、このお話って結局、私がキューピットをするっていうお話だよねぇ」

「違うでしょ……それ違うでしょっ!葉山さんはヒロインでしょ!しかも、キューピットって私が知らない設定だからね……」

「あーそうだったんだ。知らなかったよぉ。それにしてもさ、部長さんもそうだけど、男の子って真梨子先輩みたいに胸の大きな女の子好きだよねー」

「その、あの、えっと、そういうエッセンスも大事と言うか、主に大人の諸事情っていうか……色々あるんですよ……もちろん、私もおっぱいは大好きです」

「なんかさぁ、すっごく薄っぺらいよねぇ、色々とさぁ」


 円満解決が難しい方の三竦み。誰か1人が泥を被れば、涙を流せば、忽ち解決する三竦み……誰が泥を被り、涙を流すのか……その答えは大晦日の夜、NHKのテレビカメラを通じて全国へ……

 やはり、葉山さんとはじめて出会った夏休みのBBQまで遡らなければならないだろうか…

「あ、それ私も聞きたい」

「え……なんで葉山さんが…?」

「うん。実はね。私も良くわかってないかなぁって」

「えぇ……今更それ言いますか……」

 と言うわけで、物語は夏休みに開催されたBBQにまで遡るところからはじまる……
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