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自分勝手は僕だけど
進めない
僕が全ての原因だから
どうすればみんなに償えただろうか
幼い僕を憎もうとする人は
僕の家族の中ではほとんどいなかった
ただ一人、兄さんだけは
違ったけれど
母さんも姉さんも妹も
みんな泣いていたけど
僕を憎まなかった
いつもごめん
それだけを呪いのように呟いてた
兄さんは僕に怒鳴った
喉が裂けるんじゃないかってくらい
大きな声だった
涙を流して
悔しそうに、辛そうに
だけど僕を真っ直ぐ見てた
だから、やっとわかったよ
兄さんの言葉の意味
「なんで、お前は何も考えないんだよっ!本当は分かってんだろ」
うん。わかった
本当は知っていたから