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目が覚めたとき…目の前には?



「魅月?どうかしたのかな?」

窓辺に座りぼーっとしていた私に声をかけたのは二番目の兄のはくだった。

心配したようすで笑いかけてくれるのは嬉しいのだけど顔が近いよ…。

「なんでもないわ。ただ…ここは平和だなぁって思っただけよ?」

少し距離を置き笑いかける。すぐに視線を魄から窓に移した。衝撃が強烈すぎて何をしたらいいのかわからない。魄には悪いがあまり余裕は無かった。

「まぁそうだろうね。ここに人間は普通入れないから…」

「ん…?あぁ…そうだよね…」

やばい全く聞いていなかった。

「はぁ…。全くもう…。僕等がいるのに恋煩いかな?その様子だとあの同胞のことを気にかけてるんでしょ?」

ため息をついていると思わせといてだだニヤついているだけだった。

笑ってると今の台詞に合ってない気がする。絶対面白がってるだけだ。

「恋煩いって…私は心配なだけよっ!傷治ったのに目が覚めないから…」

「結構深手だったらしいね?同胞くせにちょっとざこいなぁ…」

「ざこいとか言わないの。魄たちが特別なのよ。」

「知ってるよ〜?でも薄い同胞を気にかけるなんて…どうかしたの?…魅月」

「拾った本人が世話しないのは気が引けるじゃない。それにあの人は森で見つけたの。恋もなにもないと思うけど?魄。」

ぷぃと顔を逸らしあの軍人さんが眠っている部屋に向かおうと立ち上がる。

「ふふっ…どうだか。あんまり僕等を放っておくとすねちゃうよ?」

意味深な笑顔を向けながら魄も手を振ってどこか行ってしまった。

「すねるって…何それ…」

すねるも何も…私達は…。

「やめよ。今は軍人さんが大事」

考えるのが嫌で思考を切り替えて覚悟を決めた。今から軍人さんに事実を伝えなきゃならない。それはすごく辛いこと。

「はぁ…馬鹿だな私…」

ため息をついて私も軍人さんの部屋に向かって歩きはじめることにした。




ふと目を開けてみた。明るい日差しが俺の頭のもやを振り払っていく。久しぶりに爽快な朝だ。……朝?

「え?」

さてここはいったいどこだろう。

「知るかそんなこと」

俺は今布団で寝ている。昔日本にあった田舎の金持ちの家と説明するのが一番しっくりするだろう。いやいやそんなことはいいんだよ。それよりも傷口とあの原因不明の…発作?みたいなのは?

「大丈夫…みたいだな」

服は着物に変わっていて血だらけの軍服は枕の横に置いてあった。

体中を確認してみても撃たれた傷は疎か昔の古傷の跡さえ無くなっていた。

「いったい…どうなってんだ?」

こっちが聞きたいわ。気を失う前の発作の苦しみも一切無い。夢だったんじゃないかと思うくらい爽快。

うん。わかんないこと考えてもしょうがないし、俺どうせ暇だしもう一眠りしようかなと思いはじめたときだった。襖が開き例の女性が深刻そうな趣で入ってきた。あのときは朦朧としててあんまり深く考えなかったけど、すごく美人だ。しかもカウントするかしらないがキスもした。

って俺さっきからずっとガン見してんじゃん。焦って俺は目を逸らす。彼女は気にしてないのか、なにも言わずに俺の布団の隣に座った。

「えっと…助けていただいてありがとうごさいました。」

とりあえずお辞儀をしながらお礼を言った。ぶっちゃけ何言ったらいいかわからない。

「いえ。目が覚めたようでよかったです。正直危なかったんですよ?」

ふと見えた陰りの笑顔。寂しげで悔しげでなんとも複雑な気持ちにさせられる。

「あの…」

俺が言うより早く彼女が強い瞳で俺を射ぬいた。途中でストップしてしまった言葉を続けることも出来ずに彼女の次を待つこと数秒。

「これから言うことには質問は無しで聞いて下さい。そしてこのあと父があなたの元へ行きます。その時私の父に聞かれる質問に今から言うことを答えて下さい」

とっても嫌な予感がした。





まだまだ続きます


繋ぎ的な感じで面白くなくてすみませんでした

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