第三話。
すみません。「・ ・ ・」の所から、登場人物、もしくは、時間が変わります。
ごめんなさい。表記し忘れていました。
俺は、驚いて、走って近寄る。
「……っっ。大丈夫ですか!?しっかりして下さい!!」
女の子……だった。
俺は、ゆっくりと抱き上げる。
予想以上に、軽い。
そして、熱かった。
「助、けて……」
そう言って、俺の手を握った。
…えっ。
俺が、握り返すと、ギュウッと握って、力が無くなった。
「えっ。だ、大丈夫ですか!?」
何度も揺さぶったけど、起きそうに無かった。
グッタリとしていて、苦しそうに喘いでいる。
尋常じゃない熱に、怯え乍ら、携帯を取り出した。
“119”
プルル……
…あっ。繋がった。
「すいません。東京・@@・¥¥まで、お願いします」
慌てて早口で言った。
正直、気が動転していた。
「分かりました」
其の人は、冷静にそう言って、
「直ぐに向かいます」
と、言った。
俺は、ホッとして、屋根のある所まで走って、この子を寝かせた。
…だって、身長的に、俺より二つは年下に見える。
やっぱり、〈この子〉だ。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
此所は、病室。
点滴をして、スヤスヤと寝ている。
ぐっすりと寝ているこの子を見て、ホッとした。
同時に、ドキッとした。
じっくり見ていなかった、この子の顔。
ショートの髪が、似合っている。