第十話。
今回は、最初から光輝君でーす。
俺は、タクシーに乗って俺らの家に向かった。
…ニィ達、待ってるかな。
その事が、シャボン玉の様に膨らんでいく。
けど…、パチンと割れた。
やっぱり、南奈の事が、気になる。
酷い事、してしまったみたいだし。
あんな所で、抜け出すんじゃなかった…。
でも。あの空気の中。
どうやって、抜け出せただろう?
変える事が、出来ただろう?
「…南奈……」
一つ呟いたら、もう、止まらない。
南奈の事ばかり、考えてしまう。
「…さん?お客さん」
運転手の言葉に気付かない程。
考えていた。
「え、はい」
「着きましたよ?」
「あ…はい」
俺は、金を渡して出た。
外は、雪が。
沢山の雪が、降っていた。
あの雨が。
雪に、変わっていた。
俺の肩に、一粒、二粒。
落ちては、溶けていった。
白く、凍った息は、上に昇っていった。
そして、雲に。吸い込まれていった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「なぁ、おい。聞いてんのか?」
「おーい。光輝くーん?起きてますかー?」
「おい。目ぇ醒ませ」
「無理だねー。異世界にトリップしてるー」
「えっ!…マジで」
「…だろうな」
ニィ達が、勝手な事を言ってる。
けど、思考をそっちに回す余裕が無い。
南奈の事で、頭がいっぱいだった。
【最初が、『峰柳 緑』。
次が、『空波青太』。
その次が、『雪原麗治』。
これが、俺のニィ達。】
きました、ニィ達登場!!
…けど、キャラが…/(>0<)\たーすーけーてー!!
って事に……。
頑張ります!