少女
朝日鈴
中学1年生にして身長141センチと小柄で、くすんだ桃色のような髪色は少女を幼くみせた。
しかし、整った顔立ちに映える深い青色の瞳、や肩につくほどの髪をハーフアップにした姿、は少女を大人びてみせた。
そんな少女は学校で異様なオーラを放っていた。他の生徒は当然少女に目を奪われた。
しかし、どの学校にも自分よりも目立つものを嫌う生徒がいる。
南山ミナ。
身長165センチと長身でスタイルがよく、大人のように整った顔に長い金髪がよく似合った。
彼女の父親は経営者で社長だった。オカネモチというやつだった。欲しいものは全て手に入れてきた。
彼女は当然目立った。まわりにはいつも取り巻きがいた。ミナは目立つことが大好きだった。
しかし、中学校では違った。
クラスメイトの視線は全て鈴がさらっていった。しかし鈴はそのことを気にせずに、堂々としていた。
それがミナは気に入らなかった。
しかしミナに悲劇が訪れた。
ある日ネットショッピングをしたサイトが詐欺サイトで、情報を抜き取られてしまったのである。
情報をばら撒かれたくなければ100万を払わなければならないようだ。
運の悪いことに、丁度父親の会社の贔屓にしていた大富豪が亡くなってしまい、金銭面が怪しくなりつつあったのだ。
そんな父に100万などとても要求できず、彼女は困り果てた。
しかし、これはチャンスでもあった。
100万を払わせることを口実に、ずっと気に入らなかった鈴をいじめて脅そうと考えたのだ。
鈴にこれ以上でしゃばるなと伝えたかった。
しかしミナは手加減というものを知らなかった。
殴る時は骨が折れるまで殴った。刃物で少女の肌を裂いた。父親の人脈を伝ってスタンガンや拘束具を手に入れ、鈴で試した。
小柄な鈴には抵抗する力がなく、ただボロボロになるまで暴力を受けるしかなかった。
しかし、どれだけ我慢しても、いじめはエスカレートする一方だった。




