表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/81

49

 それでも二人は同じことを繰り返した。

 諦めずに。

 きっと倒せると信じて。

 十回ほど繰り返しただろうか。

「なんだか、回復するの遅くなってると思わない?」

「ああ、一応効果はあるみたいだな、倒せるかは別として」

「よーし、俄然やる気でてきたぞー」

「おい」

「ん」

 楽朗は見ていた、龍太郎の手が光りの粒になって宙を漂っているのを。

 龍太郎は光に変わっていく自分の手を見る。

「あれ、もう終わり? もっと遊んでたかったのに」

 渦が現れて、光は吸い込まれていく。

「楽しかったよ、楽朗。また来るね」

 龍太郎は笑顔だった。

「二度と来んな」

 その言葉を聞いて龍太郎は大きく笑った。

 龍太郎の身体が全て光となって消えていった。

 剣が音を立てて地面に落ちた。

「帰ったか」

 落ちている赤い玉を拾ってポケットに突っ込む。

 影はまだ再生の途中だった。

 龍太郎は影を一瞥してから、その場から離れることにした。正直かなり疲れていた。何処かで少し座って休もう。

  

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ