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どうゆうことなのだろうか?

「あの怪物とか、私たちみたいなのとか、あなたみたいな人の、たまり場」

「なれの果てはなんのなれの果て?」

「なにかの」

「……」

「じゃあ、違う世界なの? ここ」

「さあ? 少なくともあなたがいた場所じゃないことは確かだと思うけど」

「どうやったら、戻れるの?」

「わかんない」

 聞いたはいいが、ますます分からなくなった気分になった。

「他に人はいないの?」

「あなたみたいな人はいないかな、来てもそんなに長くいないから。私たちみたいなのはいるよ」

「それってどうゆうこと? あなた達みたいな人って、その剣持ってる人達のこと? その剣なんなの?」

「私たちは影を斬り、あなた達を守る。そして……」

「そして?」

 少し、間があった。

「消える」

 消えるってなんなんだろう。

「何それ。消えたらどうなるの」

「さあ」

 女の子はあっけらかんとして返した。

 この目の前の女の子は自分の言っていることを理解しているのだろうかと楓は少し疑う気持ちになった。

「私も、あなたも何も変わらないじゃない」

「違うよ?」

「どこが?」

「あなたは生きてる。私は死んでる。一緒だと思う?」

 楓はすぐ前にある澄んだ瞳を見ていた。

「死んでるの? あなた」

「そうだと思うけど」


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