4話 初めての買い物
ギルドを出て街を散策しつつ宿屋を探し始めた。
てか思ったけど宿屋ってどこだ?
ゲームみたいにINN的な看板とかあるのか?
ん~、見渡す限りどこの店も看板的なのはなさそうだな。
武器屋とか食材屋とかは表に商品も出てるみたいだし、分かるとは言え宿屋は見分けつかないな。
誰かに聞いてみるか。
ん?剣?
前から剣を背負った男が歩いてくる。
冒険者か?冒険者なら宿屋も利用してるだろうしちょうどいいか。
「すまない。宿屋を探しているんだが。」
「ん?あんた冒険者か?それに珍しい格好をしているな。」
「ああ、丁度さっき冒険者になったばかりだ。」
「新米冒険者か。俺も冒険者なんだよろしくな。」
剣を背負った男は握手を求め手を出してきた。
「ああ、よろしく。それで宿屋なんだが。」
「そっか宿屋だったな。宿屋ならあそこに見える服屋の横だ。」
「ありがとう助かったよ。」
俺は男に感謝をし、宿屋へと向かった。
これが宿屋か。
やっぱ看板とかは、目印になるものはないんだな。
新しい街でも見つけるのは大変そうだな。
「部屋を取りたいんだが。」
「宿泊ですね。1泊銅貨3枚になります。」
1泊銅貨3枚か、じゃあ銀貨ってまあまあ高いんだな。
俺は受付に銅貨3枚を渡し、部屋へと向かった。
とりあえず今日は少し疲れたし、さっさと寝て明日またギルドに行ってみよう。
――翌朝――
さて今日からギルドの依頼でもやっていくか。
あ、そういえば俺の見た目の確認してなかったな。
まず鏡とかってあるのか?
部屋の中を探してみたが、鏡になりそうなものは見当たらなかった。
見た目の確認はまだ出来なさそうだな。
しょうがない、ギルドにでも向かうか。
俺は宿屋を出てギルドへ向かうことにした。
ギルドに着くと中に昨日の剣を背負う冒険者を見つけた。
「お、珍しい服の新米冒険者じゃねぇか。
宿屋には無事着けたか?」
「ああ。あの時は助かったよ。」
「そういえば自己紹介がまだだったな。
俺はロイド・クライン、Cランクの冒険者だ。改めてよろしく。」
「俺はユーリ・キサラギだ。よろしく。」
「ユーリは服だけじゃなく、持ってる剣も不思議な形だな。
そんな小さな剣で戦えるのか?」
ロイドは腰に挿している刀を首を傾げながら見ている。
この世界には刀も和服も存在しないのか?
「これは刀って言って剣とは少し違うんだが、
俺のは少し特殊でな。全然戦えるさ。」
「カタナ?よく分からんが戦えるならいいか。」
「それに俺はEランクだからそんな難しい依頼もないだろうしな。」
「確かにそうか。
そういえばユーリは依頼を受けに来たんだったな。
時間を取らせてすまなかったな。」
ロイドはそう言うとギルドから出ていった。
俺は掲示板に向かうとEランクの依頼の中から良さそうな依頼を探した。
昨日倒したイノシシも蜂もEランクの討伐対象なのか。
まあ能力が上がるのはありがたいが、
新しいスキルを手に入れるためにも別の魔物のほうがいいよな。
スワンプフロッグ討伐依頼か。フロッグだし恐らく蛙だよな。
出現ポイントは街からそこまで遠くないみたいだし、これでいいか。
依頼書を持って受付へ向かった。
「スワンプフロッグの討伐ですね。討伐依頼数は3体です。
討伐の証として倒したスワンプフロッグの舌をお持ちいただくようお願い致します。」
「分かった。」
舌が素材なのか。
何に使えるんだか分からないけど、まあ舌なら取るのも簡単そうだしいいか。
そういや素材を持ち運ぶための鞄かなにかを買っていかないとな。
鞄が何屋に売ってるか分からないが、まずは道具屋辺りに行ってみるか。
「ちょっと確認したいのだが、ここに素材や道具を入れる鞄は売ってるか?」
「それでしたらそちらにございます。」
いくつか種類があるみたいだな。
ショルダーバッグに近いがサイズもまあまあ入りそうだし、この鞄が良さそうだな。
「これはいくらだ?」
「それは銅貨7枚ですね。」
「じゃあこれを貰おう。」
「まいどあり!」
鞄も買ったしとりあえず今日の買い物はこれだけでいいだろう。
ただ和服にショルダーバッグとは流石に合わないな。
和服に合う鞄なんてこの世界には、というかどこの世界にもあんまりないか。
依頼の場所は街の南ってことだがどっちが南か分からんな。
「店主、この街の南はどっちか分かるか?」
「南なら店を出て、左に一直線ですよ。」
「そうか、ありがとう。」
よしそれじゃあ南に向かうか。
習得済スキル
探知
毒付与
嗅覚強化
跳躍力強化