ま、待て!
「ゔっぐ、うっ、うっ、もう………」
男が襲われた場合なんて言えばいいんだ?お婿に行けない?
スパイは行為の途中で諦めの境地に達していた。
「あ、子供できそう、」
「ハァ!?」
「これは、結婚するしかない」
「理解できない!何故そんなことが分かる!?」
「ん、分かるよ?」
普通ならそんなバカバカしい事なんて相手にしない。が、コイツは人間じゃない!子供が産まれたらどうすればいいんだ?教育の義務とか発生するのか?
「よし、降ろそう。費用は俺持ちでいい」
「人殺し、良くないよ?」
「皮肉か!?」
「ん?赤ちゃんは生きてるよ?」
「クソッ…いっそ一思いに殺りやがれ!」
「なんで?結婚するんだよ?これ、持ってく、よ」
女性は結婚届を取り出した。
「おい!待て!何故俺の名前と印鑑が!?」
女性はスパイの貴重品箱を指さした。
「器用だな!おい!」
「一緒に、行くよ」
「ハァ!?行くわk…グハッ!」
俺様が不覚を取ると、は…!?
スパイが目を覚ますと全てが終わっており、すでに二人は法的に夫婦となっていた。
「夫婦になった、よ」
女性が膝枕して言った。
「うっ、うぁぁぁぁーーーーー」
スパイは絶望のあまり涙を流し声を漏らした。
「泣くほど嬉しい?」
ペチ
「黙れ。」
「痛い、」