2話 霊消師の仕事
前回に引き続き短いです。
「早速だが、霊消師について説明させてもらうよ。」
この話を、輪廻にしていいのかと思ったが、なぜか輪廻は寝ていた。
「あぁ、輪廻さんには睡眠薬入りのお茶を出したよ。これで思う存分話せるね。」
「はい。わかりました。で、霊消師とはなんですか。」
「まず、霊消師と霊媒師は違う。霊媒師は霊を成仏させるのを生業とする人達だ。もちろん、成仏した霊たちはきちんと霊界へ行く。しかし、霊消師は霊を完璧に消失させるのが目的だ。主に怨霊、悪霊、生霊などだ。消された霊は霊界へも行かないで消滅する。つまり、転生も天国にも地獄にも行かない。虚無へ行くのさ。虚無とはその名の通り、何も無い空間のこともっと言えば五感で何も感じられない場所に永遠に飛ばすってことだ。さっと言ったが、まぁ、簡単にこんな感じだ。ただし霊消師には位がある。その位の高さで霊の強さや霊消師の強さが決まる。ただし、目の前にいるコイツは異質だ。俺は対処できない。だから、1ヶ月でお前を最強にする。」
「ちょっと待ってください。なんで俺がやらなきゃいけないんですか。確かに俺はあいつを、輪廻を、救いたい。だけどそれは、俺よりも修羅場をくぐってるあなた方の方が力が強いじゃないですか。」
先生は一瞬ハッとした顔をした。
「なに保おけてるんですか。」
「いや〜、その通りだなって思っただけだ。そうだな。その説明もしないとな。霊消師ってのは、最近できた組織なんだ。で、今人手が足りない。霊消師は全国各地に散らばって被害を減らしている。だが、100人くらいしかいないんだ、霊消師は。で、強いやつは国にとって大事な所から動けずにいる。だから、お前は俺が最強にしてやる。ちなみに俺は霊消師の中でも三本の指に入る実力者らしい。にしても、さっきの頭の回転の早さでもっと霊消師にしたくなったな。頭の回転の早さは霊消師にとって最も大事な要素の一つだ。まぁ、霊が見えるのが最低条件だが。」
「とりあえず理解しました。強くするってどうやってするんですか。」
「そうだな〜。まず、自分の霊力がなんの型に当てはまるか確認しに行くか。依頼が1件入ってる。一緒に行くぞ。」
「わかりました。」
「あぁ、そうだ。敬語はなしで。」
「わかった。」
全て理解できたと思うが確証はない。だが、俺の目標はとりあえず輪廻を救うことだ。かつての自分を救ってくれた彼女を。それが恩返しだ。その中、俺は自分の才能に気づかず、父さん達の秘密にも気づけずにいた。
書くのはかなり初心者です。しかし、とても楽しく感じるのでぜひぜひダメ出しのコメントをよろしくお願いします。