245☆シン最終章[17]◆神授祭 3日目②
「……くんかくんか……」
カレー……イヤ、『満腹丸焼き』の匂いだ。
『全知全能神神殿』の中核『双塔大拝堂』。
その西の塔である『夜に立つ塔』のてっぺんにある『聖女の部屋』から、石の螺旋階段を下っている。
そこに、あたためられた「かるい空気」が上昇してきている。
匂いの成分の粒子を含んだ「湯気」とかが。
「……くんかくんか……」
匂いそのものは、完全にカレーだ。
これがために、あんな夢を見たんだな、俺。
「……くんかくんか……」
うまそうな匂いだ。俺も、はやく食べたい。
でも、食卓に出されるとしても、昼か夕食でだろうな。
◇
「……朝から!?」
朝の食卓に、いきなり巨大な『満腹丸焼き』が鎮座していた。
「「「「「風と水と大地と火と星と人に感謝を。いただきます」」」」」
いつもの「朝の礼拝」を終えて、大食堂で朝食だ。
着席する時、またまた自分で自分のお尻を撫でつける仕草をしてみたよ。ホノカ曰く「セルフチカン行為」だそうだよ。
『葬送のフ○ーレン』でも、「フ○ルン」がやってたよ。
でかでかとした、まるまるとした、お尻の「どアップ」だったよ。びっくりしたよ。なんの布教!? って思ったよ(笑)。
それで、ふと思ったのだけど、アレって「ケモミミ」だとどうなるの?
尻尾が邪魔に……イヤ、そもそも、異世界ものの定番と言っていい「獣耳で尻尾がある亜人」って、パンツどうしてるんだろ?
(『ウ○娘』だと、尻尾の根元は尾てい骨よりも、ずっと上から生えてっから、パン……レギンスとは、干渉しないのだべさ)
惑星の裏側、さらには『宇宙』にある『軌道リング』からでも通話可能な、超長距離念話『★伝心☆』による、ホノカの思念波だ。
なお、ホノカの本体は……俺のとなりでメシ食ってる(笑)。
『全知全能神神殿』の大食堂は、外部からの来訪者を招いて「夕食会」などを執り行う場合があり、規模だけは無駄に大きいのであった。
(して、なしていきなりパンツの話になるのだべか?)
正直に言おう。いつものクセで、パンツ穿くの忘れた(笑)。
さっき、座る前に自分で自分のお尻撫でたときに気づいたよ。現在、ノーパンだよ。スリップ着てて見えなかったから、着替えを手伝ってくれた『巫女見習い』も、俺本人も、それに気づかなかったよ。
(……おろろ)
ま、それは別に、どうでもいいので忘れよう。
(忘れていいんかい?)
めがねを忘れた製作委員会もあるからいいんだよ。
で、『リコ○コ』の伝説的な「パンツ回」で、「○きな」と「千○」が黒い男物のパンツ穿いてたやん?
アレを、前後逆の「うしろまえ」に穿いて、男の子が「こんにちは」する窓的な部分から、尻尾を出せばいいんじゃないのかなあ? と、ふと思ったよ。
(それだと、えっちくないんでないべか?)
そうなんだよな、それが問題だよ。困ったもんだよ。
でも、そうじゃないと、犬用の「オムツ」みたいになるよ。
ただ、犬用のオムツって「男の子」用と「女の子」用で、まったく形が違うからな。「尻尾穴」があいてるのは、女の子用だけだよ。
(ウマ耳ではないけども、『尻尾穴』の空いたパンツを穿いてた子もいたべさ)
じゃあ、なにみみ? ななみみ? みみみ? すみみ?
(耳というか、ドラゴン娘だべさ)
ん? 『メイ○ラゴン』?
(それ以外にも、ドラゴン娘は『異世界もの』にいっぱいいるのだべさ)
だよなー。何人か思い浮かぶよ。
てか、『小林さんち』の「ト○ルさん」。事あるごとに、小○さんに自分の尻尾を食べさせようとしてたな。あの「断面」が、生々しくも緻密でリアルなのが、めっちゃ怖かったのを思い出しちゃったよ……。
で、その尻尾穴付きパンツ穿いてのは、だれ?
(『RPG不○産』のドラゴン娘の『○ァーちゃん』だべさ)
ゴルフで、ボールが変なとこに飛んだ時、そんな声を上げるよねー。
(『アレ○サンダー』ではないのだべさ))
言ってない、言ってない。気のせい、木野姓。
そしてそれ、「ドラゴン娘」じゃなくて、「ペットの小型ドラゴン」だから。
(ちなみに、木○日菜さんも、2023年に御結婚されてるのだべさ。あと、2024年も御結婚された声優さんが多かったべさ)
詳しく聞いたら、本当に多くの声優さんが御結婚されてたよ。
ならば、遅ればせながら……。
みなさま、御結婚おめでとうございます。末永く、お幸せに。
(して、話を戻すと……)
うん、話を戻して(泣)。
(『RPG○動産』は、き○ら系にしては珍しく、たまにえっちいシーンとかがあったのだべさ)
ほほう? したら、「謎の光」とか入るの?
(パンツ丸見え、とか、お風呂でおしり丸見え、とか)
お風呂で「お尻丸見え」なアニメって、意外とあるよな。そこって、規制の対象外だもんな。いくつかタイトルが思い浮かぶよ、言わないけどね(ニヤリ☆)。
でも、俺の大好きな部位は、完全に規制の対象内だよ(泣)。
(ヒロインちゃんの、まるだしの巨大なおっぱいに『黒線』が入ってたべさ)
黒線? 目隠しの「目線」みたいやん。
てか、メインヒロインが巨乳なんだ? しかも、丸出しなんだ? いいね!
(そんな妄想シーンがあったのだべさ)
さらに言うと、そのドラゴン娘ちゃん。
背後から「カン○ョー」しようとして、なんかあったらしい。
(朝っぱらからナニ言ってやがるんですか?)⇒カオリちゃん。
うん、朝っぱらからナニ言ってやがるんだ? と思われるかもしれないけれど……アニメの観過ぎで、寝不足なのだ(笑)。
だがしかし、「覚醒の刻」は近い!
はやく食わせろ、『満腹丸焼き』。あのピリ辛な「カレー味」を味わいたい! そして、ライスちょうだい! ライスちゃん! あなたはいらない子じゃないから、ライス係として同行してちょうだい!
(ジンさんて、いつの間にか『ウ○娘』に詳しくなってますよね?)
そんなに詳しくはないです。アニメ観ただけです。
ここは「異世界」なので、本家のゲームはやった事ないですし、ライブも行きたくても行けないです。
(ライブに行きたいとは思うんですね?)
……そ、そこはまあ、別にいいじゃないですか。
で、『全知全能神神殿』の『満腹丸焼き』って、一般のものよりも、ちょっと辛いらしいのだ。それこそ頭皮の毛穴が、ぶわっ、と開くくらいに。
てか、そんな事になったら、○ゲない?
もうすぐ俺の子供が生まれるし、自分の娘からシンプルに「あのハ○」とか言われたら、すんげーダメージはいるぞ? てか、泣くぞ?
(食べなきゃいいじゃないですか?)
ヤだ! 食べるもん! カレー好きなんだもん!
(もっと、『聖女』らしく、しとやかに。おねがいします)
しとやか? どんな風に?
(語尾に、『そす』です)
それは、『メイドインア○ス 烈日の黄○郷』の「ファ○タ」だ!
◇
「え? 食べないそすか?」
「はい、朝は『お披露目』だけで、『実食』は夕食会の時だそうです」
いつまで経っても、『満腹丸焼き』が提供されないので、『巫女』シンシアに訊いてみたら、そんな話だった。しょぼーん。
「したら、唐突そすが、『火花大会』について教えて欲しいそす」
昨晩、彼女の叔母にあたる「クシナダおじさん」が、「メイに訊け」って言ってたのだ。なので、「おとなりのメイさん」(※お年寄り)……じゃなくて、右隣の姪御さんに質問したのだった。
「『火花大会』ですか? 『王都大火』以前にあった『火熾し』の速さを競う大会のことだそうです。……そす?」
「……そうだったんですの?」
ホントに物識りな人だ。ちゃんと知ってたよ、シンシアさん。
そして、変な言葉遣いだと、変な顔されるから、もうやめようっと。
「ですが、『火花』で『火を熾す』のですか?」
「はい、『魔法』の『★点火☆』がまだ無かった時代の方法で、簡単な道具だけで人力で行うのだそうです」
でも、「火花」を出すというと、やっぱ「燧石」なのでは?
かちかちやまのたぬきさん、なのでは? てか、教育上の配慮から、規制がはいって別バージョンの別ストーリーになってるんだっけ?
「具体的には、どんな感じですのん?」
「大き目の金槌で、鉄の棒を叩くのだそうです」
ハンマーでアイアンバーをスタンピング?
ああ、そしたら、火花が飛び散るのかな?
で、その競技内容から言って、出場者は「筋肉ダルマのおっさん」ばっかりだったのでは……?
でも、俺の父親「キ・コーシュ」氏も優勝してるらしいんだよな。
どんな人なんだ、俺の父親って? 「マッチョなおっさん」なのか? そんで、頭髪はあるんか? その点だけは気になるな(笑)。
「それで、ひたすら叩き続けていると、鉄の棒が熱を帯びてきて、真っ赤になるそうです。それを『火口』になる乾燥させた『もじゃもじゃ藻』に押し付けて、火を点けるのだそうです」
「……火花、関係なくなってません?」
「……(にっこり)……」
俺が言うと、『巫女』シンシアが素敵に微笑した。
いい質問をした生徒に対する先生みたいな微笑だ。知的な美少女の、こんな表情っていいよな。
「なんでも、『鉄』から飛び散る『火花』は、ものに火をつけるだけの温度には、ならないのだそうです」
「だから、『鉄の棒』なんですのん?」
火の粉として飛び散る最中、空気に触れて、温度が低下するのかな?
したら、火花で着火するタイプのライターは、どうなってるんだろ?
(19世紀に発明された『鉄』と『セリウム』の合金の『フェロセリウム』が、火打ち石として使用されてるのだべさ)
また、聞いたこともないようなマイナー元素だな。セリウム。
『アアス』では、そういうの発達してないもんな。『魔法』で出来ちゃうから。
(ハンマーのやつは、『でん○ろう先生』の動画で観たことあるべさ)
ああ、いろんな実験やってる白衣で眼鏡の人だな。「空気砲」が有名だよな。
てか、モトネタが全部、『○んじろう先生』じゃあないだろうな(笑)?
黙り込んでいた俺に、『巫女』シンシアが言う。
「大会は夜間に行われていたそうで、それなりに火花が見えたそうですよ」
「でも、それなら圧倒的に『鍛冶屋』が有利だったでしょうね」
俺たち、鍛冶工房がいっぱいの『冶金の丘』にいたから、なつかしいな。
で、「鍛冶屋」は英語で「スミス」だな。
それを意識して名付けられてるキャラが何人かいるよ。でも、「レスミス」は違うけれども。「看護師」だけれども。あと、「ミスミス」ってなんだっけ?
にしても、『火花大会』の「正体」がそれかあ……。
俺は、「線香花火」の延命タイムレースかなあ? と想像してたよ。
でも、『アアス』には無いんだよな、線香花火。
(あたしは、金属加工の『グラインダ』からの火花かと思ってたべさ)
『魔法』で動くやつが、『アアス』にもあるもんな。
でも、それだと火花から、目元を守る「ゴーグル」がいるぞ?
ゴーグルは、『星屑○レバス』のレアなショートカットお嬢様「遥乃ちゃん」が、首にかけてたぞ。ただし、第11話のみで、いつもは黒いチョーカー着けてるぞ。こんな細かいこと言ってたら、俺が『星屑テレ○ス』の中で誰推しなのかバレちゃうぞ。でも、ホントにショートカットのお嬢様キャラは新鮮だったぞ。
さらに言うと、『メイドイン○ピス』の「ファプ○」は、レ○から「友好の印」にもらったゴーグルを、「B」みたいに胸元に装備してたそす。そんで、尻尾がいっぱいなので、「P」に穴どころじゃなかったそす。CVは「久○美咲」さんそす。
てか、昨日の「棒付き飴玉」作りで、バリバリとバリ取りやったよ。「グラインダ」で。さすがに、火花は飛ばなかったけれども。
実際に、その作業に従事したドロレスちゃんの話だと、だらだらやってると、アメが摩擦熱で融けて上手くいかなくて、途中から手作業でハサミで切ったらしいよ。そりゃそうだよ、「グラインダ」だもん。
(『姫様”○問”の時間です』だと、グラインダにかけられた『聖剣』が、気持ち良さげにアヘってたのだべさ)
イヤ、女の子が「アヘる」とか言うな!
てか、『聖剣』? そもそも、そのタイトルなんなん?
(痛くない、やさしい○問で苦しめられるのだべさ。姫様も『ア○顔』になるのだべさ)
だから、およしなさい。
『小林さんちのメイ○ラゴン』の、某キャラを思い出してしまうよ。
でも、俺いま、『巫女』シンシア(※姫カット)と『火巫女』さま(※ロングストレート)という、双子の黒髪美少女に両側から挟まれてるしな。
意識をゆるめると、顔面がだらしなく弛緩しそうになるよ。「でへへへへ」って感じになるよ。
女体化してるから耐えられるものの、男の子の時だったら、これだけでもう拷○なしで、なんでも話しちゃいそうになるよ。
「なんだか、のどが渇いてしまいました」
「ハイ、どうぞ」
俺は右隣の『巫女』シンシアに、昨日量産した「メロンパン」を差し出した。
「食べないんなら、そこの『ねばねば漬け』欲しいべさ」
「ハイ、どうぞ」
俺は左隣の『火巫女』さま(※ホノカだ)に、「ねばねば漬け」を差し上げた。
「ふふっ、おいしいです」
「…………」⇒俺。
「したっけ、うまいー!」
ああ、両耳が心地いい。双子だけに、声が似てるし。
声が似てると言えば……。
『○の実力者になりたくて!』の2期目に登場する「○ョン・スミス」の声。
某・声優さんにそっくりだなー、と思ったよ。で、EDでキャスト確認したら、完全に「ご本人」だったよ。びっくりしたよ。まさかの御出演だったよ。
(したら、ついでに言っとくと、『狼と香○料』が、2024年に再アニメ化されてたのだべさ)
したら、キャストは? 変更あったの?
(変化なく、おんなじだべさ。ヲタエルフと自動販売機)
言い方に気をつけろ!
関係ないけど、某アニメで「山さん」と「島さん」が共演されてて、なぜだかとても感動してしまったよ。
◇
『全知全能神神殿』の『おトイレ』に、彼女はいた。
「おひさしぶりです。ヨハンナさん。いえ、『聖女』さまですね」
「おひさしぶりね」
これは俺専用の情報収集要員として育成中の「Wハンナ」のひとり。元『おトイレのハンナちゃん』と見せかけといて、元『おトイレのハンナちゃん』そのひとだ。プリムローズさんにも心配されてた「ポンコツ」な人だ。
で、そのハンナちゃんが『神殿』関係者を装うのは不可能なので、変装らしい変装はしてない。一般参拝者にまぎれて、ここにいる。
変装しているのは、俺のほうだ。
『聖女』専用装備は、目立つので、ごくふつうの『巫女見習い』の姿だ。
「それで、『潜入調査』のほうは、上手くいきまして?」
すでに、防音用の『魔法』は施してあるので、突っ込んだ事を質問する。
「はい。ネコジッタ様は、私の元・上司ですから、昔話に花が咲きました」
「…………」
そう言えば、そうだった。
今となっては、本当に存在していたかどうかも怪しい「『女王国』秘密諜報部」の出で、『おトイレのハンナちゃん』は、その暗号名なのだった。
「『養老院』をお訪ねした最初のうちは、ちょっとオトボケな感じだったのですけど、私が『部長!』って呼びかけたら、いろいろとシャッキリされまして」
「…………」
昔の部下と再会して、なにかが活性化されたのかしら?
そんなことってあるのかしら? ヨハンナ困惑。
そんで「部長」って、「学園もの」でも「会社もの」でも色々いるけれど……この場合は後者だし。なんか、めんどくさい人たちしか思い浮かばないなあ。基本、おっさんだし。
でも、いちおう「学園もの」なのに、転校生がいきなり「先行技術開発部」の「部長」になるアニメもあったなあ。
「それで、私が失敗して怒られたことを」
「そういうのはいいですから、はやく本題を」
自分自身の事は、タナに上げつつ、先を急かした。
なお、「タナ」って言っても、釣りで魚がいるゾーン……だから、これがダメなんだってば!
「私、ついつい呑みすぎて、○○してしまって」
「…………」
そんな、「虹色ファンタジー」な話はいいってば!
てか、「秘密諜報部」の人間が、○○したら絶対にアカンやろ。
でも、島○美由利さんが演じたエルフの姫君の「○ロボイス」が、めっちゃ可愛かったよ。なお、○の中は「エ」じゃないよ。「ゲ」だよ。
「その○○を、部長と二人で掃除したこととか、聞きたくないですか?」
「……聞きたくないです」
『S×F』の、ヨ○さんのとこの「部長さん」が、戦闘による流血の痕跡とかを、デッキブラシで洗い流してたりしたのを思い出してしまったけれども……。
「その部長さんが、亡くなっているはずの『二の姫』ロザリンダ王女が生きていると主張している根拠が知りたいのです。何をどう見て、そう断定したのかを」
「ああ、そのことですか」
そのことだよ。
「それはですね……」
「それは……?」
なぜ、もったいつける?
「なにか出そうなので、『おトイレ』済ませてからでいいですか?」
「……はやくね」
◇
「…………」
元『おトイレのハンナちゃん』の『おトイレ』を待ちながら、考える。
我々には、「大望」があるのだ。
そのため、ぶっちゃけ『二の姫』には、存在してもらっては困るのだ。
問題は「生死」ではなく、「存在」だ。あ、これ「中村さん」だ。
第三者が見て、『二の姫』と特定出来ちゃうような身体的特徴があるのならば、それを消してしまえばいいのだ。
おそらく、「彼女」には、自分が「『二の姫』ロザリンダ王女」であったという記憶も自覚も無いのだから、その特徴をつぶしてしまって、他人に気づかれなければいいのだ。
というか、そもそも。
話の原点に立ち戻って……ネコジッタ婆の言っていた『二の姫』ロザリンダ王女とは、いったい誰を指していたのだろう?
そんな事を考えていると、個室の扉が開いて、ハンナちゃんが出てきた。
「ふう……三日ぶりだったので、すっきりしました。たっぷり出ました」
「……それはよかったですわね」
…………。
イヤ、「●秘」ってホントにツラいそうなので、特に何も言わないよ?
(10点)⇒ミーヨ。
(10点)⇒ホノカ。
(10点)⇒カオリちゃん。
(10点)⇒ドロレスちゃん。
計40点だ。やった(笑)!
◇
「祈願! ネコジッタ様の ★声音っ☆」
アンタも、それ使えるんか?
「……くっくくっく」
うわー、マジで似てる。なんか怖いよう。
その笑い方、苦手意識が働いてしまうよう。
「何か、訊きたいことがあるなら、訊くがよいぞ」
「…………」
降霊した霊媒師みたくなってるやん。そんな小芝居いらんのに。
ごくふつうに、調査結果の報告だけしてくれればいいのに。
「……あんまり似てないなあ。40点くらいな気がするなあ」
なんか、いきなり自己採点してるし。
そう言われると、俺の得点が低いみたいに思えてくるし。
「もうやめますね? 『★解除☆』っと」
すぐ止めるんなら、最初からやめとこうよ。怖かったよ。
「なんでも訊いてください。『はい』か『いいえ』でお答えします」
「…………」
なぜに「Y / N」?
でも、なんだっけ? こういうの。忍者林?
『ツバメのスープ』? あるいは、水平射撃でナイスガッツ?
(『ツバメの巣のスープ』でしょう? すでにボケが間違ってますよ)
(水平思考クイズだべさ。水平射撃でナイスガッツってなんだべか?)
某アニメで、「地対空ミサイル」で船を攻撃するエピソードだ。
なお、いろいろ「Y/N」で訊いてくる謎の美少女型アンドロイドが登場する作品とは、違う作品だ。
(もしかして、『ウミガメのスープ』のこと?)
おお、それ! ミーヨさん、よく御存知で。
知ってたの? 異世界なのに、あるの?
(プリちゃんから聞いたことある。『いえすのーまくら』で返事するんだよね?)
『まくら』は使わないと思うよ。
(『いえすのーまくら』って、ナニに使用するんですか?)
ドロレスちゃん。君にはまだ早いから、そんなの気にしなくていいから。
で、正式な『ウミガメのスープ』ってどんなんだっけ?
『○さえいればいい。』の第1話で、なにかあった気がするけれど……第1話は、いきなり冒頭から吹っ飛んでるからな。
さらに、某ヒロインが「デザートに欲しがったもの」のインパクトが強すぎて、話の内容とか、某キャラの性別とかが頭の中から、ぜんぶ吹き飛んでしまっているからな。これをクイズのお題にしたいくらいだ。
(出題者から提示された不可思議な状況の謎について、いろいろ質問して『YES』か『NO』あるいは『関係ありません』で答えてもらって、考察と推論をすすめて真相を明らかにする。そんな感じのリドル……謎解きクイズ、なのでは?)
あーまず、兎に角、それにあやかって、質問を開始しますわ。
(兎角の姓は『東』です。もう一人のヒロイン『晴』の中の人は、某ヒロインと同じ人ですね)
実はペンネームしか判明してないんだよな、あの全裸ちゃん。あの子が、『いえすのーまくら』使ったら、毎晩「YES」になりそうだよな(笑)。
ま、それはそれとして、質問を開始だ。
「『二の姫』って、どなたどすのん? 名前は知ってますのん?」
「いいえ」
『七人の巫女』が全員写ってる「岩倉使節団」的な画像を持たせてやればよかったな。ひとりずつ総当たりで「それはこの人?」って聞けば特定出来たのに。
「その当人としか思えないような、肉体的特徴があるんですのん?」
「はい」
黒い髪と白い肌と……あとは年齢?
俺は、「耳のカタチ」なんじゃないかと思ってるのだけれど?
某アニメで、「○○」しても「耳は変わらない」ってあったし。
また別作品では、「耳の描き方」で「絵描き」を特定してたし。異世界ものでも、だいたいは耳で種族を見分けられるし。『異種族レ……これには触れない方がいいか。
「その、肉体的特徴とは? どこですのん? 耳ですのん?」
「いいえ」
違うの?
「したら、顔の一部ですのん?」
「いいえ」
だったら、どこ?
「首から下ですのん?」
「はい」
広大な領域が展開しとるがな。
「下半身ですのん?」
「いいえ」
そうナリか。
「へそから上ですのん?」
「はい」
マイフェイバリットプレイス……かな?
「おっぱい……ですのん?」
「いいえ」
……しょぼーん。
イヤ、あきらめるな、俺。
「それは、下乳……ですのん?」
「いいえ」
……しょぼしょぼーん。
「あのー、当たらないかもしれないので、もうはっきり言いますね。ネコジッタ様は、こうおっしゃっていました」
「なんとぉー!?」
これじゃあ、シー○ック・アノー(※『機動戦士○ンダムF-91』)だ。
「うむ。◎首じゃ」
「……ち、◎首?」
…………。
『お披露目会』の時、「ポロリ」したのは俺だけなんですけど?
ま、いちおう訊いてみよう。
「それは、■かったですか?」
「いいえ」
セーフだ。俺じゃない。
イヤ、これセーフなんか?
ついでに言うと、黒い◎首のカタチをした「おしゃぶり」を投げて、巨大な赤ん坊(?)に変形させるのは、『サマータイム○ンダ』の「◇形朱鷺子」だ。なかなか目を見開かない「細目ちゃん」だ。ギルとロズは真っ黒だ。で、「朱鷺」って、どんな色だっけ?
「それじゃあ、どんな色? 『オトメナス』みたいな色?」
「いいえ」
……そっかー、ピンクじゃないんだ?
勘違いしないでよね! ガッカリなんかしてないんだからね!
『○のことが大大大大大好きな100人の彼女』の「院○唐音」は、ピンクじゃなくて金髪なんだからね! 声優さんたちが「ちゅちゅちゅ」言いまくる「キスゾンビ」のエピソードが、すっごいアホ(※誉め言葉)でいいんだからね!
なお、「オトメナス」は惑星『アアス』固有の珍野菜だ。
調べようとしてネット検索しても、そんなものは出てこない(笑)。
「ならば、チーズの色?」
「いいえ」
質問間違えた。チーズは本当に色々あるしな。
「そしたらば、カニの色?」
「いいえ」
ズワイガニって、産地によって名前が変わるらしいよ。
てか、マツバガニの雄だけが「ズワイガニ」らしい。なにがどう「ずわい」なのかよく分らんけども。
あと、「ミミック」って、ヤドカリみたいで、茹でると赤くなって「カニ」みたいらしいよ。別な作品世界だけど、フリー○ンちゃんに教えてあげたいな。
もう、ついでだから言うと、『ダンジョン○』もめっちゃいいよ。
その「ミミック」は、こちらの世界観だよ。第6話まで観たけど、そろそろ妹さんの事が本気で心配になってきたよ。はやく助けようよ?
「『腸詰め肉』の色?」
「いいえ」
ソーセージ……ではない? 呪文で長さが……やめとこ。
「パンの色?」
「んー? いいえ?」
なんか一瞬、悩んだぞ?
とゆーか、『おトイレ』でこんな質問ばっかしてるのも、どーなんだ?
「小麦粉の色?」
「はい」
「えっ? 白?」
「はい」
……イヤ、待って。白い◎首って、なに?
ないでしょ、そんなの。このもどかしさって、なに?
(『SSSS.DYNAZEN○N』のサブタイトルみたいになってるべさ)
あの作品。いくつかの不可解な謎を残してるよな。
で、メイン武器は「大砲」だった。「大剣で真っ二つ」系じゃなかったよ。「2代目」ちゃんの初代を知りたいよ。あと、俺が知る限り4人目の「ちせ」がいたよ。「家」って意味でしょ?
そんな事を考えていると、カオリちゃんが俺を支配して操って、自分が訊きたいことを引き出そうとする。
ちなみに俺、「インスタンス・ドミネーション」の手の動きが出来ない。小指が先に開いてしまう。
(ジンさん。彼女、先ほど『おっぱい』を否定しましたね? それは本当に『◎首』なんですか? どこについてるか質問してください)
ハイ、そうします(※素直で従順)。
「あ、お断りしておきますが、『白』というよりは、肌と同じ色合いの『無地な色味』だそうです」
ハンナちゃんからの、補足情報だ。
「したら、その無地な色味の『◎首』は、『おっぱい』についてますのん?」
「いいえ」
どゆこと?
(それなら、『ミルクライン』についてるのでは?)
『ミルクライン』?
『パン○ライン』は、「ジョークのオチ」のことでは?
(『ヒップホップのキメゼリフ』って話もあるのだべさ)
いずれにせよ、「パ○チラが見れる宿屋」って意味じゃあないのだ。
「それは、どこについてますのん?」
「…………」
どうしたらいいか迷ってるような。
「答えにくいので、その場所に触れますね?」
ハンナちゃんは、俺に手をのばした。
「ギャハハハハ……くすぐった……え!? わき?」
「はい」
イヤ、「俺が個人的に好きな声優さん」のことじゃあないよ?
両腕のあいだ「腋」だ。
「つまり、わきのした?」
「はい」
『巫女選挙』の『お披露目会』は、めっちゃ布地が少ない『全知神の三角』という名の「Tバック」だった。なお、前が「▽」だ。
で、トップパーツは「△△」だ。
なので、ちょっとした動作で「わきのした」が見えてたかもしれない。ついで言うと、大きめの子は「下乳」が見えてた。健康的かつ感動的だった。
でも、なあ……「わきのした」だよ?
中には、お好きな人もいるのだろうけれども。
俺個人としては、「わきのした」には特に興味も関心も無い。みんなの「ムダ毛処理」してあげた時には、完全にスルーしていた。
(……ユー○ルたん。ハァハァ……)⇒ホノカ。
オーベル○ュタインなら知って……。
ああ、『葬送の○リーレン』の「半目ちゃん」な。
露出多目な恰好してたもんな。中の人が同じキャラと同じポーズで全開に見えてたし。でも、「服が透けて見える魔法」にビビってたし。
あと、某・異世界ものでは、そこを舐めるエピソードがあったけれども……。
てか、そもそもの話。「わきのした」に「◎首」なんてあるワケないよ。
(だから、『ミルクライン』なんですよ)
(ジンくん。動物って、いっぱい◎首がついてるよね?)
ああ、犬とか猫とか……いっぱい◎首がついてる生き物はいるな。
そう言えば、『乙女神官』ロザリンダ嬢に、子だくさんの時はどうすれば? って訊いた事があったな。彼女は、「『乳母』を雇うがふつう」って言ってたよ。
あれって、なんかの「伏線」だったの? 『ミルクライン』だけに。
で、それ。「一昨日」の事だよ。
なぜだか、ものすごーく遠い昔の事のように感じてしまうけれども(笑)。
でも、人間の話だよ?
(人間でも、ごくまれに3つ以上の◎首が形成される事があるんですよ。腋から胸。そしておへそ近くまでのライン上に。それが『ミルクライン』です)
そ、そうなんだ?
(そういった場合の『◎首』は『副乳』と呼ばれるそうで、未発達なので、ぱっと見た感じは、『ホクロ』とか『イボ』みたいになるらしいですよ)
それが「わきのした」に?
(哺乳類の『◎首』についてる『乳腺』は、汗を出す『汗腺』が進化したものって説があるのだべさ)
へー。
(『◎首』って、そういうものなんですか? 勉強になりました)
みんな、「◎首」「◎首」って連発してくれて、本当にありがとう(笑)。
『宇○ちゃんは遊びたい!ω』でもあったけれど、アレは「男◎首」だしな。
『お○ちゃんはおしまい!』では、あの方に、あんなセリフ言わせるなんて!
◇
「それでは、私は任務にもどりますね」
「ハイ、気をつけてね」
元『おトイレのハンナちゃん』は任務に……そんなの与えてたっけ? とにかく、『おトイレ』から立ち去ってしまった。
えーっと、話を『ウミガメのスープ』みたいにまとめてみよう。
問題:『巫女選挙』の『お披露目会』を観ていたネコジッタ婆は、12年前に亡くなったはずの『二の姫』ロザリンダ王女が生きている事に気づいた。どうしてか?
答え:『二の姫』にしかない身体的特徴である「第三の◎首」が、ある人の「わきのした」付近の同じ位置に付いていたから……こんな感じ?
疑問:『武装少女○キャヴェリズム』で言ってた「◎首相撲」って、なに?
色々と妄想はふくらむけれど、詳細を語るのはひかえようっと。
えー、それはそれとして……あのお婆ちゃん。
王女様に、そんなものが付いてるなんて情報を知りえる立場に……いたな。いたよ。
ハンナちゃんが「部長」「部長」言ってたから、意識が逸れてたけれど、ネコジッタ婆は、もともと女王陛下の元『乳母』で側近の『脇侍』だったのだ。
女王陛下が……当時はまだ「第一王女」だったらしいけれど……仕える主人が産んだ子供の特徴を把握しているのは、当然と言えば当然だな。
(わたし、『巫女選挙』の時、ヨハンナさんの『黒幕』として、かなり近くで彼女たちを見てましたけど)
カオリちゃんだ。
なお、補足しておくと『黒幕』とは、「ものごとの陰で暗躍する陰の実力者的な人物」ではなく、『巫女選挙』に立候補した『巫女見習い』たちの「選挙活動」のサポートクルーのことだ。トラブルを避けるために、『黒幕』と呼ばれる「黒いヴェール」で素顔と正体を隠しているのだ。
(ある人物の『わきのした』近くに、『イボ』のような突起物を見つけた記憶があります)
それが、そうだと?
しかし、どうやって確認すればいいんだ?
ストレートに「貴女の◎首を見せてください」って言えばいいのか? そして、これ。なにかの雑誌の企画で、ホントにあったってホントなの?
(あまりにも直球すぎますよ)
勝負の時は直球。俺は、そう決めてるのだ。
てか、ぶっちゃけアホなので、複雑な手練手管とか無理なのだ。
直球で、ダイレクトアタックなのだ。
うん。なんか、テンションが上がって来たぜ。まじヤベーぜ。
『魔法少女○あこがれて』って、小さなお子さんが間違えて観ちゃったら、まじヤベーぜ。てか、暗黙の了解事として、声優さんがみんな、そう言ってる気がするぜ。
(ヒロインは『マジアベーゼ』だべさ。あたしは京都弁の子がいいべさ)
登場人物のほとんどが、なにかしらの変態性を秘めてるしな。
なにげないモブキャラとか、ヒロインたちのお母さんたちまでもが、変態に思えてしまうもんな(笑)。
残念ながら、大事なところは「謎の白い光」とか「ピンクのハート」とかで隠されてはいるけれど。あの謎マスコットも、人がナニかしてる最中に入ってきちゃダメだよな。
てか、『地球』の少女たちが、彼らの「代理戦争」に使われてる感じになってるよ。そう思うと、なかなか闇深くて怖いよ。
(『地球少女アルジュ○』って知ってます? すごい名作なんですけど……作中のある描写から、一時期ハンバーガーが食べられなくなりましたよ)
ならば、フ○ルンちゃんに観せないと(笑)。
(イメージの問題といいますか、風評被害みたいなことなんですけどね)
でも、そういった意味では、俺も『ウミガメのスープ』とか食べられそうにないな。アレの「答え」知ってるし。
ならば、「わかめスープ」だな。未成年だし。
なお、某アニメの劇場版だ。『*』の『2』だ。
(『虚構○理』の2期目は、まだ観てないのだべか?)
え!? そんなシーンあるの?
てか、ハンバーガーから何故こんな話に転じたの?
(ハンバーガーにシラスとか合うんですかね? そのあと、『わかめ』で滑って転んでましたよ、五条くん)
『着せ○』の彼、なにげにLSEVに恵まれてるよな。いいよな。
で、レイヤーのジュ○ュさま。「ツルツル」なのが判明してるから、「わかめ酒」も「わかめスープ」も無理だな(笑)。
(またまた話が脱線してるよ)⇒ミーヨ。
……そうだよな、なんの話だっけ?
おお、思い出した。「◎首」だ。「◎首」の話だ(笑)!
本日の目標が決まったぜ! あの人に「◎首」を見せてもらうのだ!
(だから、見た目は『イボ』ですよ?)
(わたしのおばあちゃんも、のどに『イボ』があるよ)
……しょんぼりしょぼしょぼーん。
◆
次回。神授祭 3日目③。




