025◇5人で朝チュン
――そして。
(おっぱいだ)
目を開けると、おっぱいがあった。
というか、おっぱいに顔を挟まれてた。
素敵な目覚めだ。
「姫さま、もっと左右に激しく。『びんた』ですから、強めでいいんです」
「む? そうか。こうか?」
膨らみというよりも、とんがりが鼻に当たる。
「えー、何やってんの、君たち?」
「ジンくんの大好きな『往復ちちびんた』の伝授式」
「うむ。ぜひ覚えたいので、習っている」
「俺、まだ寝てていい?」
「「どうぞどうぞ」」
寝ようっと。
たぶん、これ夢だわ。
だって、ありえないもん。
◇
「お目覚めですか? ご主人様」
メイド服姿のプリムローズさんに、そう言われた。
あの侍女の制服のような黒いドレスに白い小さなエプロンと頭には白いヘッドドレスを付けているので、メイド姿にしか見えない。
「奥様方はすでにお目覚めで、あちらで身だしなみを整えていらっしゃいます。そのあいだ私がご主人様にご奉仕を――って、誰がやるかっっ!」
けっこう長目のノリツッコミだった。
これも夢だな、うん。
もう一度寝ようっと。
◇
「おはようございます。ジンさん。朝からお元気そうで」
長い黒髪の美少女が俺に言う。
ああ、やっと夢の世界から帰って来たか。
ここは日本。
そしてこの子は……あれ?
シンシアさんじゃないですか?
ぜんぜん異世界のままじゃないですか。
そんで「朝からお元気そう」って、どこ見てナニ言ってるんですか?
また大人のジョークなんですね?
ん、もお。また寝ようっと。
◇
「ちょうど今上向いてるから……ほら、この右側。ちょっと触ってみて。あ、今明るくするね、祈願。★光球っ☆」
「ああ、確かに右側が丸くて大きいですね。これが『全知神』さまからの贈り物なんですね? そしてこっちが……はッ、私ったら、つい知的好奇心から戒律を破りそうになってしまいました! もう、ジンさんのえっち」
「ふむふむ。たしかにコリコリしてるな。これは『賢者の玉』というよりも『世界の理の司』に関わるモノのはずだが……しかし、何だってこんな処に、よりにもよって……おお、こっちもこんなに固いのか? あッ、わ、私までつい知的好奇心が」
「|(がっちりと握りながら)この下の方をよく見たのは初めてだが、こういうふうにつながっていたのか。ふむ」
みんなのターンは終わったかな?
もう色んな意味で起きてるけど(笑)……そろそろ起きるか。
「みんな、おはよう」
「「「「……お、おはよう」」」」
いい朝だ。
……たぶん。
◇
――といった多段階のボケを経て、ようやく目覚めた我々5人の仲間は、高級宿屋の最高級の一室に現在滞在中だ。
『破瓜の儀』の詳述は控えるけど――血に弱い『癒し手』が興奮して鼻血を出したり、いざという時に吐き気を催して、歯を食いしばって耐えていたら、唇が切れて血が出たり――といった小さな悲喜劇をのぞいては、つつがなくおごそか(?)にとり行われた。
あと、終了直後にミーヨが慌てて『おトイレ』に駆け込んだけど……ナニか我慢してたのかな? ちょっと心配だ。
なお、右目の『光眼』のカメラ機能は封印している。これはあくまでもラッキースケベ専用なのだ――とか偉そうに言うことじゃないけど……。
そんで『破瓜の儀』によって爆誕した激レアアイテム『処女の印(のついたシーツ)』は、王宮に永久保存される事になるらしい。
ナニソレ? ちょっと理解できない感性だ。でも『地球』でも、歴史的人物のそーゆーのが残ってるケースがあるらしいよ。誰のかまでは知らないけれども、プリムローズさんが言ってたよ。
で、俺がラウラ姫に危害を加えるつもりではないか? と睨んでいた第二侍女と第五侍女が、それを王宮に届ける急使として『王都』に一足早く帰還する事になった。
どうも、第二侍女は長いあいだ『王都』から離れていた事が不満だったらしくて、プリムローズさんの指示に喜色満面だったそうだ。
なんとなく信用出来ない人物なので、遠ざけた方が安全と言う判断かもしれない。
まあ、俺ってラウラ姫の『愛し人』になっちゃったので、あの二人にもまた会う事になるだろう。
◇
「うむ。今日こそ、剣の柄を作りに行かなくてはな」
すでにシンシアさんの『神聖術法』による癒しにより、男の子には分からない痛みは退いているらしく、朝からラウラ姫は快調のようだった。
「ジンくん。スウさんのお兄さんたち昨日の午後に戻って来たんだって。だから、入れ違いみたいになるけど、わたしたち出て行かなきゃならなくなったみたい」
ミーヨが……いつもと変わらないな。
ミーヨが簡単にラウラ姫とのことを許したのは、何故だろう? ミーヨが拒めば、俺もきちんと線引き……というか自制したと思うし、みんなに見られて、激しく燃えたりしなかったのに(おい)。
「……」
「ん?」
じっと見つめていたら、明るい緑色の宝石のような瞳で見つめ返された。
濁りのない澄んだ目だった。嫉妬とか怒りとかいう感情がない。
「……ジンくん?」
言おう。きちんと――
「ミーヨ。俺は」
「あー、ちょっといいかな? そろそろ宿を出ないと、追加料金が発生するそうだ。急いでくれ」
プリちゃんのばかっっ!
……と思ったけど、5人分の宿泊費『太陽金貨』5枚(……ひゃくまんえんだ)は、『王都』というか王宮に請求してもらうように取り計らってくれたらしい。
◇
「昨晩はお楽しみでしたね」
「どこの宿屋だよ!」
まあ、ここは高級宿屋だけれども。それ、モトネタは『ド○クエ』だろ?
なんで、この受付の人知ってんだろ?
「「「「またのお越しを!」」」」
だから従業員一同の挨拶はいいですってば。
◇
「では、のちほど広場で」
「むぅ」
ラウラ姫は、名残惜しそうだった。
すぐ後に会うんだけどな。
俺たちは二手に別れ、俺とミーヨがスウさんの工房に挨拶と荷物を取りに行き、ラウラ姫とプリムローズさんとシンシアさんは滞在先の『全能神神殿』にいったん戻って昨夜の事を報告するそうだ。
……って誰に何を報告する気だ?
「私のことです。『巫女見習い』なのに男性の居る部屋で一泊しちゃいましたから。その理由を」
黒髪の美少女シンシアさんは『巫女見習い』なので、現在絶賛「恋愛禁止」中なのだそうだ。
アイドルやん、まるで。
「シンシアさん。昨夜は……」
「あ、私にはお気遣いなく。父や叔父があけっぴろげな人でしたので、見慣れているといえば、見慣れてますし」
にこやかにそう言われた。
「……はあ?」
それはそれでショックだ。
「それでは、ごきげんよう」
シンシアさんは『神殿』に戻っていった。
◇
「「…………」」
ミーヨと二人きりだと、ちょっとぎこちなくなる。
俺が気にしている気配が伝わったのか、
「ジンくんは何も悪い事してないよ。わたしと姫様との間で、話はついてるから」
なにやら、ちょっと恐ろしい事を言われた。
「……それに、わたし……だし」
聞こえなかった。
何て言ったんだろう?
「ミーヨ?」
「それでね。そういう場合は……」
歩きながら、ミーヨから『この世界』というか俺たちが住んでいる『女王国』での恋愛観や結婚観について説明された。
『女王国』では、代々「家」を継ぐのは女性で、いわゆる「母系社会」らしい。
それで、家長となる「長女」が、次代の家長の父親となる相手を、自由に恋愛して選択出来るらしい。
『地球』でよくある無理強いの政略結婚とかが無くて、女性が好きな相手をパートナーに選んで、子供を作れるらしい。
でも、それだけだと「お姉ちゃんばっかりズルい」という事になるで、次女以下にも、自由に恋愛する権利が認められるようになっていったらしい。
別に悪い事じゃない、と俺も思う。
繁殖相手を大勢のオスの中からメスが選択するのは自然界ではよくある事だし、優れた遺伝子を獲たいと思うのは生き物の本能だろうから。
といっても、モテる男はどこでも同じようにモテるらしく、複数の女性と付き合うらしいけど、その場合のもろもろの問題を、当の女性同士が話し合いで決定するらしい。
ミーヨの言った「わたしと姫様との間で、話はついてるから」というのは、そう言う事で、つまり俺がミーヨとラウラ姫に二股かけてるように見えて、実は俺の方が二人に「シェア」されているらしいのだ。
俺の方が、立場的に弱いような気がする。
ミーヨの弱点は耳と立ちバ……イヤ、それは今はいいか。
で、『巫女』あるいは『巫女見習い』のような特殊な人たちをのぞいて、16歳で「成人」と認められた後は、特定の相手を選ばずに、『自由な恋愛』を楽しむのが普通らしい。
『自由な恋愛』の対極に『結婚』があって、いったん『正式な結婚』をすると、今度は逆に「浮気」はまったく許されなくなるらしい。
『結婚』には、財産や相続がらみの「いろいろ」があるらしいけど、ミーヨはよく知らないらしく、細かい事はあっさりとスルーした。
そして、遅くまで独身のまま『自由な恋愛』を楽しもうとすると、そういった人には良い結婚相手が見つからず、「不幸な老後」を送ることになるそうな……。
また逆に、多数の愛人を抱えたい場合には、あえて独身のまま生涯通して結婚しないらしい。
で、恐ろしいことに、この『女王国』の女王様や王女様たち(※ラウラ姫の母親と二人の姉君だ)が、そのパターンらしい。
「女王様……ね」
なんとなく、黒いボンテージを着た「SMの女王様」を思い浮かべてしまう。
で、何か言いかけていた事は、それっきり聞けなかった。
◇
「本当に今までお世話に……なったような、逆にお世話してきたような」
「スウさん、今までお世話になりました」
俺と違って、ミーヨがきちんとお礼する。
「元気でね……(ずびっ)……忘れないでね……(ずずっ)」
スウさんは鼻水を垂れ流しながら、俺たちとの別れを惜しんでくれた。
いい人なのは間違いないけど、やっぱり女性としては残念だ。
奥さんの帰省に付き添って、ずっと留守だったスウさんのお兄さんも、工房に戻っていた。
そのお兄さんとは、初対面ですぐお別れとなってしまうけれど……俺が会得した「柔らか白パン」の生地の捏ね方の極意を伝授しといた。
「……なるほど、おっぱいか」
「おっぱいです」
「おっぱいか」
「おっぱいです」
「おっぱい」
「おっぱいです」
「おっぱい」
いつまでも男二人で「おっぱいおっぱい」言ってるわけにもいかないので、それで別れた。お兄さんの奥さんは巨乳だったので、これで伝わっただろう。うん。
「……(ずずずっ)……また会いましょう」
スウさん、まだ泣いてるし。
なんだかんだあったけど、いい人にお世話になって良かった。
「「はい」」
スウさんからは、大量のパンを貰った。
今日の「小売り分」のはずなのに、良いんのだろうか?
でも、この人、俺とラウラ姫との『決闘』で俺に賭けて大儲けしたっぽいしな……。
ではさらば、パン工房!
さらば、スウさん!
またすぐに会いそうな予感もするけれども……。
◇
久々に『とんかち』を引っ張りながら、塔のある円形広場に向かう。
そう言えば、俺とプリムローズさんで倒した四ツ目の怪鳥の死体はどうなったんだろう?
円形広場で発見された四ツ目の怪鳥の死骸は、丸一日放置された。
折悪しく、その日が年に一度の『絶対に働いてはいけない日』だったため、獣耳奴隷すらそれに近寄らず、完全にほったらかしにされたのだった。
しかし、それはあくまで人間の都合。その他の生き物には関係ない。
生き物の屍体を生きる糧とする鳥や獣が、それを狙って群がりつつあったのだ!
いま、冶金の丘に、最大の危機が迫っていた!
――とか勝手に想像してたけど、そうはならずに、なんか綺麗に片づけられてた。うん。
あとから聞いた話では、『空からの恐怖』四ツ目の怪鳥の討伐報奨金は、『太陽金貨』2枚に相当する『明星金貨』8枚だったそうだ。
日本円に換算するとおよそ40万円。『金一封』程度だと思って貰わなかったけど、やっぱ……貰っとけばよかったよ。
◇
「あ、プリちゃんと姫さま! ドロレスちゃんも!」
シンシアさんは不参加らしい。ちょっとがっかり。
お忍びだから目立たないようにして欲しかったけど、三人は人目を惹いていた。
ラウラ姫は何の記念か真っ赤なドレス。プリムローズさんは黒い侍女服(袖の短い夏服だった)。ドロレスちゃんはヒマワリみたいな真っ黄色のワンピースだった。
あと、ミーヨは瞳の色に合わせたのか、明るいグリーンのワンピ。カワ○キのバイクのような色だった。
みんなして、ど派手な色の取り合わせだった。
「お。あれはプロペラ小僧じゃないのか?」
「ホントだ。プロペラ小僧だ」
「ああっ、プロペラ小僧さまっ」
なんか、俺も目立つのか?
非常に不本意な二つ名で呼ばれてしまう。
『こみっく○ーるず』のTL漫画家の子のペンネーム(爆乳○(※記号を伏せ字)姫子)並みに恥ずかしいです。言わないでください。
まあ、この暑いのに『旅人のマントル』なんて着てるからな。
俺はこんなもの脱ぎ捨てても構わないけど、ミーヨに止められてるし、しかたがない。ミーヨの陰でこそこそしてようっと。
「ジン!」
ラウラ姫が駆け寄って来て、思いっきり背伸びしてキスしてきたけど――
「むぐっ」
空振りして俺の胸にポフッと頭をうずめた。
「大丈夫ですか?」
「むー」
間抜けな動物の赤ちゃんみたいで可愛かった。
「君、それしか服ないのかい? 暑いだろう? その下は……いや、見せなくていいよ?」
プリムローズさんが俺の恰好を見て、呆れたように言って、最後にナニかをひどく警戒する。
「ジンくんって、服欲しがらなくて。いつもコレなの」
ミーヨが嘆く。
「別にいいよ、コレで」
俺がそう言うと、
「じゃあ、まず、君の服を買いに行った方がいいんじゃないのか?」
プリムローズさんに、そんな提案をされた。
◇
「お義兄さんに似合う服知ってるよ! こっち!」
「『義』はいらないよ、ドロレスちゃん」
ドロレスちゃんに手を引かれ、とある店に入る。
女性ものの下着類がメインのお店だった。
ミーヨ基準(※白)でしか知らなかったけど、『この世界』のインナーもカラフルなのを、ここで初めて知った。
でも、そこで俺が買わされたのはパンツではなく、一枚の長い布だった。
「よくお似合いで……」
完全にお世辞だろう。
店主とドロレスちゃんから、長い布を『トガ』のように体に巻き付けられたよ。
そして調子に乗ったプリムローズさんから、
「月桂冠だよ。クスクス」
某酒造メーカーではなく、何かの枝をより合わせた「わっか」のような飾り物を、頭に載せられた。半笑いで。
てか、それって壁に飾ってあったリースみたいなヤツだよ。
「「「……(ぷるぷる)」」」
俺は「なんちゃって古代ローマ人」になっていた。
本当なら下はチュニックとかいう服を着るはずだけど……そこは簡略化してる。
「似合う! 似合う!」
自分の見立てが気に入ったのか、ドロレスちゃんがはしゃいでいる。
「「「……(ぷるぷる)」」」
みんな笑いたいんなら、我慢しないで声に出して笑ってもいいんだよ。
ま、『この世界』のみんなは「古代ローマ」って言っても知らなくて、ただ単に面白くて笑ってるんだろうけれど。
でも、肌触りはすごく良いし、軽くて涼しい。
女性用の夏向き下着の、裁断まえの長ーい生地そのまんまだそうな。
「赤ちゃんのオムツに使えそう」
生地の手触りを確認していたミーヨから、そんな事を言われたよ。
将来俺に子供が出来たら、切り分けてオムツにすればいいってか。確かに通気性がいいから、夏場でもだいじなところがかぶれないはずだ(笑)。
お買い上げ金額は『月面銀貨』3枚(一万九千円くらい)。未来のオムツにしては高価だ。生地を寄せるのに使ったヘアピンの余りもオマケで貰った。あとでミーヨにあげようっと。
とりあえず、帝政ローマの元老院議員みたいになった俺と愉快な仲間たちは、工房街を目指して歩き出した。
「うむ。まずは刀身を取りに行こう。すでに5本とも出来ているはずだ」
ラウラ姫が嬉しそうに言って、駈け出した。
わしゃわしゃとした癖のある金髪が、走ると左右に揺れる。
女の子なんだから、服とか靴とかで喜んで欲しい気もするけど、そちらはあまり興味がないっぽい。
走ると転びますよ――と言いかけて、慌てて口を噤む。
いちおうこの国の第三王女殿下だ。ちっちゃくて微笑ましいけど。
俺たちも、姫を追う。
◇
「お待たせしました」
ドロレスちゃんが「路駐」で商売している『店馬車』から「串焼き肉」を買って来た……って、早速寄り道してるし。
パシリに使う気はなかったけど、ドロレスちゃんが食べたそうだったので、欲しいか訊いたら「自分が買いに行く」と積極的だったのだ。
「「「「「いただきまーす!」」」」」
お肉そのものは、淡白な感じの鶏肉っぽいけど、スパイスの匂いが凄い。
「この……匂い。香料と言うか香辛料みたいな匂い。嗅いだ事がある気がするんスけど」
プリムローズさん相手に言ってみた。
てか、この人相手だとついつい「小者口調」になってしまうな。
「でしょうね。『この世界』にも『地球』に由来する『すぱいす』がいくつか根付いているようだから」
あっさりとそう言われた。
まあ、ニンゲンもいるもんな。
「これなんか『しなもん』みたいでしょ?」
枯れた棒みたいなのを俺に渡して、何か小声で歌いながら向こうに行ってしまった。『ぱんぷきんぱい』とか言ってたけど、何の歌だろう? なんとなく「昭和」の香りがするぞ。
『店馬車』の並ぶ道では、立ち食いしている人がたくさんいたので、もう昼食のつもりで、スウさんから貰った大量のパンの一部も出す。
そして食べ物と飲み物も買い足す。懐かしのハンナさんもいたので『卵入り肉団子』も買ってみた。
ラウラ姫とドロレスちゃんが、大食いの食いしん坊キャラなのは大体分かってるけど、今後のこともあるし、実際のところどのくらい食べるのか知りたかった。
「え? もうおかわりですか? 早くないですか?」
ミーヨがその消費ペースに驚きながら、パンの切り分けに忙殺されてる。
「「はむ……はぐはぐ……ごっくん」」
二人とも、食欲が物凄い。
そして、見た目はよく似た姉妹だけど、ちっちゃいお姉ちゃんの方がよく食べる……。
結果、『月面銀貨』5枚(約3万円)が消えた……。
肉ってすごく高価らしいけど、街中の買い食いで3万て。
これからの食費大丈夫だろうか? エンゼル体操……イヤ、エンゲル係数がとんでもない事になりそうだ。
あ、ちなみにエンゼル体操は、from『SHIR○BAK○』(※2か所伏せてます)です。
『SHIR○BAK○』は、日本のアニメ業界を描いた日本のアニメです。変な日本語。
「ああ……二人とも、いっぱい食べるんだねー」
ミーヨ先生が嘆いてる。
「ああ……だよなー」
こうなったら、重要なのは「あきらめ」だぞ。
ところで、プリムローズさんから貰ったシナモンスティックみたいなの何だろ?
なんとなく危険な香りがするぞ。
「かりっ……どっくんっ(※目が発光)」
齧ってみたら、何故か俺の『光眼』が光ってしまったぞ。
こうなったら、18年の「秋アニメ」だぞ。
特製スパイスで心も体もたぎらせるぞ。ドアを開けて誰かが入って来ると思ってドキドキしちゃったぞ(※別作品の12話)。じんわりと盛り上がったぞ(※別作品の最終話)。閣下は巨乳だぞ(※全話)。吸っちゃうぞ(※実際には吸わない)。侵略されちゃうぞ(※OP曲)。プリン買って来たぞ(※主人公のセリフ)。○FREEは今無いぞ(※以下ノーヒント)。蓮○は犬○の事が心配だぞ。受付嬢はまれいたそ。
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一部間違ってたので、こっそり直したぞ――×




