240☆シン最終章[12]◆神授祭 2日目⑦
(ここからは、あたしの出番だべさ)
一応、屋外に出たので、サポート担当がホノカに切り替わった。
カオリちゃんは、観たいアニメがあるそうだ……。
(チェンジ、サポーター2! スイッチオン!)
……うん、モトネタが不明だ。
でも、某作品の某キャラが別集団の某キャラと結婚するとかしないとかという未確認情報があったりするな。
(あの曲が、途中で変形するのだべさ。して、あたしは北海道出身だから、どっちかと言うと『3』なのだべさ)
ますます分らん。
でも、北海道三大ラーメンと言えば「札幌の味噌」「函館の塩」「旭川の醤油」だよな。ほかにも、特産の海産物がはいったラーメンが、いろいろと各地にあるけれども。
(……もっとあるのだべさ。うまいーのが)
それはそれとして、彼女は先行して、これから行く予定の『西の街区』の『将棋愛好会』で待っててくれてるらしい。
……ん? なんか空に浮いてるぞ。
「なにあれ? UFO? ああ、飛行船かあ」
高層建築物の少ない『王都』の中では、最大級に高い『双塔大拝堂』の上から周囲を見渡してみると……ここと同程度の高度の空中に、飛行船がいくつか浮かんでいるのが見えた。
『○末のイゼッタ』を思い出したよ。「ひめさま」の国の首都を。
でもこれ、空襲とかに備える対空防御的な「阻塞気球」とかじゃなくて、たんなる「お祭りの飾り」だそうだ。ゴンドラ部分に「電飾」みたいな明かりが点いてるし、その繋留網にも、船の「満艦飾」みたいな飾り付けがいっぱい付いてる。
夜空に浮かべるんなら、「霧弥湖の円盤」みたいにすればいいのに。
でも、『天体のメ○ッド』のアレって、下の湖と比較すると、とんでもなく巨大だもんな。光の紋様が綺麗なんだけどな。
で、「気球」の中のガスは『宇宙の覇者』だろうな。「水素」の事だ。
ちなみに、『全宇宙の覇者』をワンパンで……イヤ、ワンパンじゃなかったかな? でも、月からの帰還を見て、「目が点」になってたな。
そんで、その飛行船って、まさにここ『双塔大拝堂』の双塔の上で水素ガスを充填して、ふくまらせてるのだ。『地下貯水槽』で「酸素」つくる際の副生成物なのだ。ま、それも現在は冬季休業中らしいけれども。
とにかく、遠近に、いくつもの飛行船形の「気球」が浮かんでるのが目につく。
そのデカさゆえに、かなり目立ってるな。
(したら、あたしらの『船』も見えてるはずだべさ)
ああ、そういうことか。
『神授祭』に合わせて、遠隔地から飛行船『空の浮き舟』で上京してるワケだ? そう言えば、『巫女』サレイシャは『美南海』から飛行船でやって来たって言ってたな。
(して、そっから『★飛行☆』で、空飛ぶんだべか?)
屋根……というか、「高い塔のてっぺん」だぞ? ここ。
(塔のてっぺん? 鏡みたいに、ツルピカで真っ平なのだべか?)
うんにゃ、魚の「ウロコ」みたいな瓦屋根だよ。
小屋根付きの「煙突」の出っ張りが、何本か突き出てるよ。
(したら、『未来少年コ○ン』の『三角塔』とは違うべさ)
そりゃそうだ。
そんな、アニメそっくりな建築物なんて、テーマパーク的なとこじゃないと実在しないよ。『ヤマノ○スメ』でも行ってた『ムー○ンバレーパーク』とかじゃないと。
そんで、ここの「屋根付きの煙突」。
あそこの某建築物に、似てなくもないよ。
(キノコのやつだべか?)
でもまあ、実はホノカの言う通り、ここは未来に『双塔』ならぬ『三塔大拝堂』になってしまう可能性があるのだ。
俺が、お昼に執り行われた『明日の約束の儀』で、「たまちゃん」こと『全球神』さまを、ついついおもしろ半分で呼び出してしまったから。
(おもしろ半分だったんかい!)
だって、彼(?)からは「いつでも呼んでね」と言われてたのだ。
そう言われてるのに、ぜんぜん呼ばないのもアレだし、言ったほうも、ぜんぜん呼ばれないのはさみしいだろうし。なので、ついついおもしろ半分で呼んでみたったのだ。
そんなワケで、もしかすると三柱目の「塔」が立つかもしれないのだ。きっと、三本目の塔は『昼に立つ塔』になるだろうな。無駄に元気だな(笑)。
したら、ここ名称変更もありうるな。
『全知全能たまちゃん神殿』とか(笑)。もう誰がメインなんだよ?
ま、そんな話は置いといて、とりあえず「脱走」だ。
しかし、俺はいま『★飛行☆』が可能なほどの「防寒装備」はしてないのだ。
スリップ似の肌着の上に、ナイトガウンみたいな『夜の服』だけだ。
だって、「脱走」だもん。「きのみきのまま」ってヤツだよ。「着の身着のまま」か?
(したら、『カリ○』の○パンみたく、屋根の斜面を駆け下って加速して、となりの塔にジャンプするんだべか?)
ああ、あれなー。
でも、ここの瓦屋根。そんなことが可能なほど「傾斜」はきつくないよ。
ここいらへんって、雪が積もったとしても、強い風で吹き飛ばされるらしくて、『王都』の建物の屋根はゆるやかなのが多いのだ。
広さ的には、言うほど大したことないし、アレも使えないだろうな。
したら、覚悟を決めて、屋根から降りることにするぜ。
小型軽量の「フックワイヤー」をひっかけて、この『夜に立つ塔』の根元まで「ラペリング降下」するぜ。むつかしい言い方をすると「懸垂下降」って言うらしいぜ。
こんなこともあろうかと、『錬金術』で自作しといたぜ。
その材質は、魔法合金である「ロリハルコン」と「ロリマンタイト」だ。めっちゃ小型で軽量なフックとワイヤーだけれども、ものすごい荷重に耐えるのじゃ。イヤ、どこのどんなロリBBAだよ? 「のじゃ語尾」とか。
(フックって、どんくらいの大きさだべか?)
小型なので、女性に「鼻フック」するのに、ちょうどいい大きさだ。
……イヤ、絶対にやらないけどね、「女性に鼻フック」とか。萎えるし。
(ナニが萎えるのだべか?)
いま女体化してて無いけど……お、おち○ちん(笑)。
で、さっそく……痛って! 手がイターい!
なんてこったい。
ワイヤーが手に食い込んで、めっちゃ痛いということに、この期に及んで気づいたぜ。
(なして、前もって気づけないのだべか?)
俺に、『進撃の○人 The Final Season 完結編』で、アル○ンの問いに対してエ○ンが発したセリフを言わせる気か?
『進撃の○人』、アニメ版も完結だよ。全話観終わった後に、いちばん最初に出てきた感情が「さみしい」だったよ。長いシリーズに関わった関係各位に感謝だよ。
(原作のコミックスとは、ラストが微妙に違ってたのだべさ)
イヤ、ネタバレはダメっスよ?
で、アニメで「ワイヤー」とか「糸」とか「鋼糸」とか「念糸」とか「チェーン」とか「荒縄」とかを操ってるキャラたちは、どうやっているのだろう? よく中二病キャラが「黒い指ぬきグローブ」を装備してるけれど……あれは、そういうことなのかしら?
あと、空間内に張りめぐらせて交差させるには、固定フックみたいなのを壁に設置しておく必要はないのかしら? 外れやすいように、あらかじめ「はてなフック」とかを壁にねじ込んでおくのかしら?
(そこはそれほれ『魔法』とか『能力』だべさ。『陰○』の『2nd』で、ジョン・ス○スことシャ○ウ様も列車の車内でやってたのだべさ)
シャ○ウさまが?
でも、聞いたら、相手は「味方」らしい。どゆこと? 何があった?
(あたしが『デルタ』推しになったキッカケのシーンがあるのだべさ。めんこかったべさ。駅弁なのだべさ)
駅弁? 列車の車内販売? 最近あるの、それ?
◇
ま、あとで観て確認しようっと。
そんで、考えたら、俺には無敵のバリアー『★不可侵の被膜☆』があるのだった。あれならば、素手でも痛くないぜ。
『魔法』は「音声入力」なので、いったん煙突の内部に戻って、隠れて『★不可侵の被膜☆』を発動させた。
女体化してる状態での制限時間は「三打点」。約4時間半だ。そこそこ長いから、切れる頃には忘れてる事が多いぜ(笑)。
ならば、いくぜっ!
……え!? ええええええええええええ!? ……オウフ!
(なんじょしたのだべか?)
フックが外れて、てっぺんから落下して、無敵のバリアーで無事でした。
(普通なら、無事で済まない危険な行為だべさ。よい子はマネしちゃダメだべさ)
素肌で……顔面着地だったぜ。
『お兄ちゃん○おしまい!』でも、雪面ライブマスクとかあったよ。
(して、てっぺんから落ちたならば、ヤン○ワイワイ、アウト~!)
きっと、『てっ○んっ!!!!!!!!!!!!!!!』からのネタだろう。
若手女性お笑い芸人たちの「お笑い○子園」的な、なんやかんやだ。「!」の本数は、若手女性お笑い芸人たちの人数にちなんでいるらしい。某バンドみたいだ。したら、『競○!!!!!!!!』はどうだっけ?
それはそれとして、ついに「脱獄」に成功だ。
イヤ、俺は『ゴールデン○ムイ』の「脱●王」じゃない。
(したら、『○神』のラストのネタバレしてもいいべか?)
めっ!
(……しゅーん……)
というわけで、いよいよ大空に飛び立つぜ。
……でも、なんか『王都』の様子が、いつもと違う気がするな。
『王都』の空全体が、異様に明るい。
天からの「星明り」と地の「雪明り」の……イヤ、それだけじゃないな。
いずこかに「灯」が……でも、某スパイルームじゃあないよ?
人工的あるいは魔法的な「光源」が、『王都』のあちこちにありそうだ。
見上げると、地上の光で星も雲も見えない。今の時間なら「白い二本の弧線」に見えるはずの『みなみのわっか』も見えなかった。夜空が明るすぎる。『地球』ならば「光害」ってレベルの明るさだ。異常だ。
ま、とりあえず――
「祈願! ★マジカル・ライトプレーン☆」
今は冬なので、ふつうの『★飛行☆』は使えない。アレって、防風とか防寒に関する配慮がまったくない。「生身」で飛ぶので、寒すぎて使えないのだ。防寒服というか、もはや高高度偵察機用の「与圧服」が必要かもしれない。
一方の、『★マジカル・ライトプレーン☆』は、在り様が「『魔法』の超小型機」なので、離着陸に、それなりの長さの「滑走路」が必要だったりする。だから、いきなり「高い塔のてっぺん」から飛び立つことは不可能だったのだ。
(誰に説明してるのだべか?)
生きとし生けるものすべてだ。イヤ、すべての魂に告げている。
「クリアード・フォー・テイクオフ」
俺は、安全を確認の上、『永遠の道・南東路』を滑走路にして、華麗にテイクオフしたぜ。
ここも、『街灯』がまぶしいくらいに点いてるけれども、人も『馬車』も見かけなかった。寒いし、みんな室内に居るんだろう。
で、『神授祭』の最中の『王都』って、どんな感じだろう?
空から見たくなって、機体を思いっきり上昇させたみた。
「トンビ機動で ★オーパイ☆」
高高度から眼下の獲物をさがす「トンビ」の如くに、ぐるぐる旋回する自動操縦モードにする。海辺で、トンビに食べ物盗られるアニメいろいろあるよねー。とくに鎌倉とか江島の近辺で。さて、「ぼっ○ちゃん」はどこだ? ピンクが目印だ(笑)。
◇
さすがに『永遠の道』の「大交差」がある街。
上空から俯瞰すると、その「X」が思いっきり目につく。宵闇の中で、青灰色の「X」がくっきりと見えてる。
そんで、そうか。そういうことか……。
『王都』全域が異様に明るい理由が分かった。
単純な理由だった。『街灯』が点いてるよ。
でも、「ありとあらゆる街灯が」って感じで、めっちゃ点灯してる。
『神授祭』の期間中だけあって、寝ずに盛り上がってる連中がいるらしい。
あちこちで灯された明りで、街全体が照らされてる感じだ。光の洪水だ。
ただ、その「色彩」はあまり見ない、馴染みのないものだった。
ふつうの『街灯』に使われてる魔法照明『水灯』は、冴えた満月みたいな「青白い光」を放っている。
でも、今宵の光は違う色だ。
虹色だ。虹の花が咲いてるような感じだ。
『水灯』に、なんか被せてあるんだな。
イヤ、もちろん黒いパンストとかパンツじゃあないけれど。
(あの子たちが黒いパンツ被ることになった原因は、きっと『音楽性の違い』だべさ。そうとしか考えられないのだべさ。愛音ちゃん、慧眼だべさ)
俺は言ってません。言ったのはホノカです。
てか、それアレの話やろ? 後で「ふる」から覚悟しとけ。
でも、ついでに言っとくと、愛音ちゃんサイドのボーカリストは「燈ちゃん」だ。歌詞世界では「ボクっ娘」だ。そして、結構な無茶を言う子だ。
ま、それはそれとして、『街灯』には、色とりどりの半透明な「飾り」が付いてるよ。そのせいで、いつもと違う光に見えてるんだな。
これアレだ。『魔法』つかうと見える、虹色のきらきら星。
つまり、『守護の星(普通サイズ)』を模った「☆」の飾りが付いてるんだよ。
キラキラと……虹色に輝いて……ホントに綺麗だ。
(♪Twinkle,twinkle,little star)
『きらきら星』だな?
『○月は君の○』とか『バ○ドリ!』とか、色々なアニメに登場するよな。元はクラシックで、モーツァルトだよな? でも、歌詞は『マザーグース』に載ってた気がする。
(『ラブ○イブ!』の公式チャンネルで公開されてた『ニジ○ク』の指○毬亜ちゃんのが良かったのだべさ)
へー、そんなのあったんだ?
(ただ、公式チャンネルから探すと見っけにくいから、『ぐっすりおねんね企画』で、動画検索かけたほうが早いのだべさ)
【ぐっすりおねんね企画】だとう? 「あなたにエ○のおやすみソング集」だとう? しかも、エ○が近○彼方に添い寝(?)だとう? 何そのシチュエーション。夢? 天国? 俺は彼方ちゃんの「寝てないよ~」が好きだとう? あ、誤解のないように言っておくと、「エロ」じゃないです。
てか、我々はどこの回し者なんだ?
ま、それはそれとして、キラキラした七色の光が、めっちゃ綺麗だよ。
こういうの、アニメだと「プロップ設定」と「美術設計」のどっちの仕事になるんだろう? CG制作会社に丸投げだったりして。
でも、これらの「飾り付け」に、『神殿』は一切かかわっていない。
『神殿』は『神殿』で、行事が「マック○ーン」なので、市街地のデコレーションだのイルミネーションは、市民有志が勝手にやってるのだ。
『地球』の「12月の最終週」に相当する『黒の日々』の最後の「めぐり」には、その時期を「かき入れ時」にしてる商売関連以外の職場は、みんな「年末休み」となるので、時間ができた「ヒマな連中」が、ほっといても勝手にいろいろと飾り立ててくれるらしいのだ。
とにかく、『王都』全体が煌めきたってる。
いまだけの期間限定の特別な夜景が、とても綺麗だ。
ふむふむ。やっぱ、「脱走」してよかったな。
『神殿』に「ガンデス○ラッド」じゃあ、こんなの見れなかったよ。
(『籠りきり』と、『テ○コマリ』あるいは『ひき○まり』を)
ハイ、かけました。
理解してもらえて、とてもうれしいです。
それにしても、「楠○ともり」さん。演技の幅がすごいです。感服です。眼福です。イヤ、俺は『豚』じゃないです。でも、「豚」かもしれません。健康に気をつけて、長く声優を続けて欲しいです。
(なんのメッセージなんだべか)
とにかく、『女王国』全体が、「おまつりモード」で盛り上がりつつあるようだな。イヤ、「おまつりムード」かな?
(『まつりだ! まつりだ!』)
TS主人公? あるいは別なTS主人公の妹?
(して、2021年春アニメ『戦○員、派遣します!』では)
さてと、そろそろ着陸するか。
◇
で、『将棋愛好会』に到着し、ヒドい「合い言葉」を言わされた直後。
「ヨハンナちゃん、カレー臭いべさ」
「カレーじゃなくて、『満腹丸焼き』の匂いだよ」
『全知全能神神殿』の『厨房』は、『夜に立つ塔』の基部建築物にあるので、その匂いがあたためられた空気と一緒になって、塔の階段伝いに最上階の『聖女の部屋』付近にまで上がって来ていたのだった。
というか、『王都』の各所で、その仕込みと調理をやってるらしくて、街中がカレー……じゃないか。『満腹丸焼き』の匂いに満ち満ちているような気すらする。
(そうだよねー)⇒ミーヨ。
(ですよねー)⇒ドロレスちゃん。
君らは、もう寝なさい。
あと、実は「大食堂」に行く途中で遭遇していた『武装乙女神官』には、たっぷりと「鼻薬を嗅がせて」やったぜ。
(え? 贈賄? お金で買収したんですか?)⇒カオリちゃん。
え? 「鼻薬」って、そういう意味なの?
イヤ、そうじゃなくて、『気体錬成』で『嗅ぐや姫』の催眠ガス的なやつを錬成って、嗅がせてやったのだ。元の気体は、俺の「●(気体)」だ(笑)。
(それって、『魔法』の『悪用』なんじゃないんですか?)
イヤ、そんな気持ちはさらさら……。
ついでに言うと、「さらさ」とか「サラサ」っているな。
それはそれとして、眠らせてナニかしようなんて思わなかったし。
だから、『世界の理の司』に「悪事」と判定されなかったんだと思うよ。
(悪事はダメですよ)
俺は「小心者」の「小市民」だから、やりたくても出来ないよ。
だから、俺にとっての「ダークヒーロー」とか「アンチヒーロー」は、「そこにシビれる! あこがれるっ!」ってヤツだよ。
そんな念話を交わしつつ、内部は「土足厳禁」になってる『将棋愛好会』の玄関で靴を脱ぎ、それをくるんと向きを変えて、きちんと揃えて置いた。他所様にお邪魔した時は、脱いだ履物はこうしないといけないのだ。
(善い事ではありますけど……やってる事が小者すぎません?)
だが、こうした日頃からの地道な善行の積み重ねが、「LSEV」を招来するのだ。そんで「剛力招来」って、モトネタなんなの?
(『LSEV』って『ラッキースケベイベント』の略称ですか?)
(『剛力招来』って『サナギ○ン』から『イナズ○ン』だべか?)
(わたし、プリちゃんから『デンセン○ン』って聞いたことある)
(『ゴウリキ』って人の名前? 下は『ショウブ』なんですか?)
みんな、好き勝手なことばかり言うなあ。
俺はいま「仮の姿」の『聖女』ヨハンナで、色々と「縛り」があって自由に出来ないから、うらやましいよ。
それと、俺が思い浮かべた「剛力招来」は、『ベル○ルク』の某キャラだよ。
ホノカのヤツだと思われる脱ぎちらかした靴も、くんかくんかした後で、きちんと並べて……っと。
にしても、玄関に飾ってある、この「飾りつけ」はなんだろう?
ここに『招き猫』があるのは知ってたけど、その横のは……? まるで……ん? 奥から誰か出てきた。
あ、鈴阿弥さんだ。
「おひさしゅうございます。『聖女』さま」
『東の円十二単王国』の女王『火巫女』さまの側近集団『御伽集』の一人だ。セシリアとよく似た小柄な女性で、なおかつアニオタな『前世の記憶』を持つひとだ。
「お久しぶりです、鈴阿弥さん。お元気でした?」
「はい、お陰様で。『聖女』さまも魔力が万能そうで何よりです」
おやめなさい。俺、観てないから。
「早速ではあるけども、チョコが食べたいべさ」
「イエス・ユア・マジェスティ」
実体ホノカ、朝以来なのに、なぜか久しぶりな気がする。
で、つい忘れがちになるけれど、ホノカも「女王」なのだ。
しかも、「初代」だ。どうやって選出されたのか? については、なかなか教えてくれない。『アアス』には「巨人」はいなし、まさか運動会の「かけっこ」で一位とかじゃあないだろうし。
(…………)
なぜ、黙り込む?
まさか……本当にそうなのか?
まあ、それはそれとして――
「それで、鈴阿弥さん。例のものは見つかりまして?」
俺が『宇宙』から持ち帰った「コスモスーベニア」の内容の確認を、『御伽衆』の面々に分担してもらってたのだ。
某ゲームのクリスタル似の「未来の記憶媒体」は、おったまげるような記憶容量があって、なおかつ中身も多種多様で、収録されたコンテンツの確認なんて、俺一人では不可能だったのだ。
「はい、お探しでした例のアレが、こちらに」
「ふむふむ」
こっそりと頼んでおいたものが、見つかったらしい。
「『○の実力者になりたくて!』の『2nd』が、ここに」
「いいね!」
某キャラみたいに言うと、彼女はニンマリと笑った。
「それで、細かい内容は一覧表にしてくれました?」
でないと、いちいちタイヘンすぎるのだ。
例の『メガネ』越しに見ても、「AR表示」の情報なんてないのだ。ネット上のクラウドだかブロックチェーンだか、なんだか知らないが、そんなものは『アアス』にないのだ。
「はい、こちらの『壱』から『㯃』までの小袋の『クリスタル』の中身は、こちらの帳面に。インデックスは『日本語』で記しております」
「『日本語』だから、解読は『イータ』でないと不可能だべさ」
解読の結果、「アルファ崩壊」は起きなかったらしい。よかったよかった。
「それって、1期では出番少なかったけど、白衣着てた子?」
「2期目で『白衣』着てたのは、実はもう一人いるのだべさ」
その時、「おねえちゃん」は「体操着に赤ブルマ」だったらしい……って、マジで?
「して、イータは温泉回では、バニーガールだったのだべさ」
禁止されたけれども、スケスケにもなるらしい。
あと、俺の推しキャラに、謎なアーティファクトを使いそうになってたらしい。
「伊○美来さんと共演してるのにミラクルを感じてしまう近○玲奈さんが演じてるのだべさ。声質が似てるのだべさ」
「……そうかなあ?」
あくまでも、ホノカ個人の感想だ。
あと、伊藤さんは「5○9」だそうだ。丸の中は、「3」じゃないらしい。
そんで、お名前からして、お二方とも「藤原氏」の末裔なんやろか?
「個人的な思い出としては、本編観る前に『ようつべ』で『かげ○つ! せかんど』を観てまって、2期目ラストのネタバレされてしまったのだべさ……」
「……そうなんだ?」
ホノカが、しょんぼりしてる。どうやら、ガチな実話らしい(笑)。
てか、お前も俺に対して、平気で最終回のネタバレしやがるやん。
「それで、ほかには?」
今度は、鈴阿弥さんに訊いてみる。
「アレとアレとアレの2期目や3期目も、すでに『発見』しております」
「極上だ」
某キャラみたいに言うと、鈴阿弥さんは、またニンマリと笑った。
「……ふむふむ。ああ、アレも見つかったんだ?」
未来人ホノカから聞かされてた事で、いくつか「答え合わせ」もしたいしな。
「でも、さすがに『未来のアニメ』だけあって、見たこともない知らないタイトルが多いなあ」
俺は、「帳面」の内容を確認しつつ……てか、この「帳面」。「信楽焼のたぬき」が持ってるようなやつだよ。「大福帳」つてやつか?
◇
「それでは、お世話になりました」
「「また来てねー! ばいばいきーん!!」」
「…………」
正直、『アンパン○ン』をきちんと観た事はないけれど……これまた国民的アニメなので、俺でも知ってるぞ。それって、悪者キャラが戦いに負けて逃げ去る時のセリフなのでは? 用法、間違ってるのでは?
ま、それはそれとして、ソフトはゲットした。
……イヤ、俺は江島のトンビじゃないけれども。
でも、アレは「ソフトクリーム」じゃなくて、「アイスクリーム」だったかな? そんで、「ぼっ○ちゃん」が、「重力魔法」でも食らったみたくなってたけど……。
とにかく、あとは『聖女の部屋』に戻ってアニメを観るだけだ。
その他にも、色々こっそりと「仕込み」は完了しているしな。
にしても、鈴阿弥さん。
久しぶりに会ったけれど、やっぱセシリアにそっくりだった。『巫女見習い』セシリアも、現在『王都』に来ているし、何かのタイミングで会わせることは出来ないだろうか? もしかすると、実の母娘かもしれないし。
(血のつながりがある実の親子でも、会わない方がいい場合もあるのだべさ)
ホノカだ。
てか、何かのアニメか漫画の話ならば、ネタバレはしないようにね。
(血のつながりで思い出したけども、2023年のアニメ作品は、『自分の血を操って戦うキャラ』が、やたらと多かった気がするのだべさ。あと、名作がたくさん生まれた年でもあったのだべさ。して、あらためて日本の『声優』さんはスゴいなあ、と思った一年だったのだべさ)
それを、いま言う?
◆
次回。神授祭 2日目⑧。




