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231☆シン最終章[3]◆神授祭 初日③



 ホノカが見たがっていた「天体現象」。


 それは――


「……こ、これが『黒い太陽』だべか?」


 ……イヤ、いきなりボケて、どーする?


 それは「天体現象」じゃなくて、『トリニティ○ブン』の「崩壊現象」だろ? 俺、TV版しか観てないんだけど……劇場版では、忍者脱げるの(笑)?


「『愛の結晶』的な存在が生まれてたべさ」


      ◇


「「「「「……おおっ……」」」」」


 空を見上げていた人々のあいだから、歓声が上がった。


 現在南の空では、12年に一度だけ起こるという、きわめてレアな「天体現象」が発生している。


 本来は「夏の星座」である赤いガス状星雲『真っ赤な薔薇』と、この恒星系の主星『太陽(ソル)』が、真冬の真昼の空において、その「見かけ上の位置」が完全に重なったのだ。


 太陽が……(にじ)むように赤い。


「……こ、これが『真っ赤な太陽』だべか?」


 二度目だけど、ホノカだ。

 これが見たくて、わざわざ『東の(つぶら)』からやって来て、『女王国』に滞在してるのだ。非公式の、「微行(おしのび)」で。


「赤か。実にいい色だ」


 これも二度目だな。だから、モロはやめろ。

 なお、「モロ」って言っても「サン」の育ての親じゃないよ?


 そんなん言うなら、俺も最近観たアニメのセリフを言うぜ。


「……太陽は赤じゃなくて、白色(しろいろ)だ」


 『青い監獄』だ。第19話だ。

 『地球(アース)』のアニメの話だから、『太陽(サン)』のことだ。


 でも、俺がいま見ている惑星『アアス』の『太陽(ソル)』は……赤い。


 『太陽(ソル)』の周囲が、背後の『真っ赤な薔薇』の放つ光で、赤く滲んでいる。

 『黒い太陽』の「色違い(赤)」みたいな感じだ……我ながら、またまたヒドい例えだな。


「『真っ赤な薔薇』。もとは『超新星爆発』なんだべか?」

「イヤ、『赤い超新☆』とか言ったら、どっかのメイドさんみたいだよ」


 俺、「方言しゃべる女子」は好きだけど……「愛美」さんは怖かったよ。


 俺の「お気に」のメイドさんが、ヤッパで立ち向かったものの、赤バットで返り討ちにされて、最後は腹部に銃弾を受けて■亡してしまったよ(泣)。姉妹の絆を結んでたヒロインの子が、その後しばらくやさぐれてたよ。


(……え!?)


 あ、カオリちゃんの思念波だ。


(メイドさんが、腹部に銃弾を受けて■亡? 一体どこの話なんですか?)


 『地球』の日本の東京の秋葉原の話だよ。

 『アキバ冥途(メイド)○争』だよ。東京は怖いとこだよ。なにも、「取立て屋」まで■すことはなかったよ。業務に支障が出るよ。「おひねりちゃん」の回収はどうすんだよ? 


 とにかく、登場人物がバタバタ■んでたよ。

 でも、人間なんて弱っちくて、すぐ■ぬんだから、○争なんてやめとこようよ、って言う「反面教師」的な意味が込められてる気がするよ。


(ふうん? よく分かりませんが……それも、後で貸してくださいね)


 オッケーだもの!


(なんですか、それ?)


 ……観れば分かる。観れば。


      ◇


 『真っ赤な薔薇』は、「超新星爆発」ではなく「ふたつの星が合体して爆発した」と伝えられている。


 その「衝突の残骸」なんだろうけど……正確なことは確認しようがないので、とりあえず見た目は「赤いガス状星雲」だ。名前の通り、真っ赤な薔薇のようだ。


 それが、相対的に『アアス』から遠ざかってるらしく、「ドップラー効果」の「赤方偏移(せきほうへんい)」ってヤツで、より強く「赤く」見えているらしい。


 その「大爆発」が起きた約400年前には、昼でも明るく見えてたって話だ。

 そして、その時に放たれた「有害な宇宙線」によって、このあたり一帯で「謎の疾病(しっぺい)」が発生したそうだ。


 さらに、その後も『太陽(ソル)』と「見かけ上の位置」が重なってしまう『真っ赤な太陽』という12年に一度の「天体現象」によって、「謎の疾病」はぶり返して起きていたらしい。


 最初の「謎の疾病」発生時には、人口が激減するようなことがあったらしい。ハッキリ言ってしまうと、バタバタと人が■んでたらしい。けれど、それはほんの一時(いっとき)のことだったらしい。波長が短くてエネルギーの高い「ガンマ線」の放射って、そんなに長続きはしないそうなのだ。


 だから、その後の「ぶり返し」の要因は、別のものだ。

 『全知全能神神殿』の『伝承庫』に残る記録によると……「ぶり返し」の方では、目を(いた)める人が多かったらしい。


(それって、『X線』とか『紫外線』とか……直接目で見ちゃイケナイものを見たせいなんじゃないんですか?)


 うん。実は、そうらしいんだよ。


 『真っ赤な薔薇』が放つ赤い光を、その前方に重なった『太陽(ソル)』の「重力レンズ効果」で収束してしまうのが、『真っ赤な太陽』という「天体現象」だ。


 『地球(アース)』の『太陽(サン)』よりも、1.5倍くらい巨大らしい『太陽(ソル)』の重力によって、光が曲げられて収束され、それがたまたま偶然『王都』一帯に、その「焦点」が当たってしまうそうなのだ。


(『地球』じゃ『太陽』は直視していけません、って教わるんですけどね)


 『アアス』でも、それは同じで、きちんと教わるらしいよ。


 ただ、こんなにも珍しい『真っ赤な太陽』なんてものが空に出てたら、そんなの忘れて、みんなして『太陽』を見上げて見ちゃうだろうしね。


 なお、いま現在は、新規開発した広域大規模魔法『★マジカル・フィルター☆』で、有害な波長の電磁波はカットしてある。


 『星層圏』にある『守護の星(特大サイズ)』に、守ってもらってるのだ。

 フィルタリングしてあるので、小さなお子さまが見ても安心安全なのだ。


      ◇


 で、この『真っ赤な太陽』が地上で観測されるのは、約300年ぶりだそうだ、

 それはずっと、『みなみのわっか』によって「遮蔽(しゃへい)」されていて、見えなかったのだ。


 惑星『アアス』を取り囲む「(リング)」である『みなみのわっか』。

 それは、「◎○」に似たニューリングだ。


(また言いたかったんですね? ほんとに困ったひとです)


 元『聖女』の『最終祈願』によって、『月』を砕いて造られたのだ。

 12年に一度の天体現象『真っ赤な太陽』による「謎の疾病のぶり返し」を防ぐために、約300年前に「仮設」されたのだ。


 そう、ごく一時的な「仮設」のはずだったのだ。


 その「太陽光の遮蔽(しゃへい)」……一種の「日蝕」によって、『とても寒い冬』という局地的な寒冷化現象が発生していたのだ。


 それにともなって、様々な悲劇も起きていた。

 まったく日光が当たらない「極限の寒さ」によるものだ。


 けれど、それはもう起こらない。


 この俺様が、止めたったのだ。


 『宇宙』にまで行って、『みなみのわっか』の真ん中を、ぱっくりと割ってきたのだ。作戦名は、「オペレーション・スプリットブレイク」だ。某『G』のパク……リスペクトだ。


 ただ、それを証立(あかしだ)てるような証拠も映像もなく、『女王国』のみならず『アアス』に暮らす生きとし生けるものすべては、それが「自然と勝手に割れた」と思いこんでいるのだ(泣)。


 でも、俺は……まあ、別にいいや。「英雄」って柄でもないしね。


(ジンくんは頑張ったよ。わたしがほめてあげる)


 ……ミーヨ。


(あとで、わたしが思いっきり()ってあげるから)


 そんな「ご褒美」はいらないの。


      ◇


 いま現在の『みなみのわっか』は、「二本の黒い弧線(アーチ)」だ。


 その真ん中を、「銀橋」をわたる綺羅星(きらぼし)(ごと)き「スタァ」のように、『太陽(ソル)』が通過しているのだ。


「この『二本の黒い弧線』。『ダンス☆ダンス☆○ンスール』みたいだべさ」


 『かげき○ょうじょ!!』ネタなのに、別作品かよ。


 てか、どういう意味?


「キャラの『瞳』に、『二本の黒い弧線』が入ってるのだべさ」

「……へー」


 アニメキャラの『瞳』の「作画表現」って、いろいろあるよな。

 同心円になってたり、放射状になってたり、真ん中に「ハート」とか「クローバー」とか「☆」とか「十字星」とか、あるいは「文字」が入ってたりとか。


 逆に「目が怖い」アニメもあるな。

 輝き(ハイライト)がなかったり。赤く光ったり。黒いグルグルになったり。裂けたように吊り上がったり。完全な白目になったり……。


 てか、俺、その『ダンス☆○ンス☆ダンスール』って、まだ観てないよ。

 どんなお話? ダンス? 社交ダンス?


「バレエのお話だべさ。540……ファイブフォーティなのだべさ」


 ヒロインの子が、「360+180」の「一回転半のジャンプ」を披露して、主人公の少年をバレエの世界に(いざな)ったのだそうだ。


「その時、少年の瞳には、きらめくような美しい光景が映っていたのに、違いないのだべさ」


 俺も観たいな。どんな光景なんだろう……ん?

 でも、そんなに回転したら、「遠心力」によってスカートが……。


(ジン君が想像してるようなものは、なんも見えなかったのだべさ)


 でも、なんか「しょんぼり」とした思念波だ。残念そうだ。


      ◇


 ……な、ナニアレ?


「「「「「な、なんだ? あの、わっかは!?」」」」」


 ふしぎなことに、『太陽(ソル)』の周囲に、赤い「わっか」ができてるよ。


 なにかの「攻撃モード」? ビーム発射の前兆か?


「『重力レンズ』の効果。『アインシュタインリング』と呼ばれる現象だべさ」

「……へー」


 そういえば、そんなような「天文写真」を見たことがある気がするよ。


 でも、その『アインシュタインリング』って、もっと大きな天体……『銀河』とか『ブラックホール』とかの大規模天体でないと、現れないもんだと思ってたよ。


 『太陽(ソル)』みたいな「恒星」程度でも、発生するのか。


「アレが見えるってことは、やっぱし今日が『当たり』だったのだべさ」

「……ああ、そうだよな。完璧に重ならないと、見えないだろうし」


 実は彼女。数日前から滞在していて、ずっと「観測」を続けていたのだ。

 一昨日なんて、じんわりと赤く滲んだ『太陽』の姿を見て、『かすか○たしか』みたいだべさ……とか言ってたよ。


 で、『かすか○たしか』って何?

 ほかの人に聞かれないように、心でつながろう。『★伝心☆』プリーズ。


(2023年冬アニメ『久保さんは○を許さない』のED曲だべさ)


 俺、まだ観てないな。それで?


(独特な、赤く滲んだ水彩画風のイラストをバックに、その曲が流れるのだべさ。ごく控え目に言って『神曲』なのだべさ)


 ああ、「赤く滲んだ」ってつながりで、思い出したワケか。


(歌ってるのは、『DIAL○GUE+』だべさ)


 声優さんのグループらしい。最後の「+」は発音しないらしい。


 ところで、そのタイトルの『久保さん』て、なにちゃん? エリカちゃん?


(『渚咲(なぎさ)』だべさ)


 あ、下の名前、判明してるんだ?


 『可愛い○○じゃない式守(しきもり)さん』なんて、「みーちゃん」とか「みっちょん」までしか判明してないのに。


 さらに言えば、「オオカミさん」とか「犬神さん」と「猫山さん」とか「大家さん」とか「高木さん」とか「小泉さん」とか「加瀬さん」とか「上野さん」とか「小林さん」とか「黒井津さん」とか「阿波連さん」とかは……どうだっけ? 単純に、多すぎて覚えてないな。


 なお、まだ観てない作品は、後日「実装予定」だ。そんで、俺がやることなので「女性キャラ限定」だ。あと、「タイトル限定」で「姓限定」だ。そしたら、「大家さん」って姓だっけ?


(『お母さん』はどうだべか?)


 誰それ?

 てか、ヒロインの数だけおるやろ、お母さん。少数の例外も、あるかもだけど。


 でも、声優さんのお名前を聞いたら、「おかーさーん!」と叫びたくなった。

 2020年代には、「お母さん役」に移行されてたんですね……。なんか、やるせなくも、せつない気分です。


 ……ま、それはそれとして、『アインシュタインリング』か……。


 そういえば、「式守さん」の『瞳』のなかにも、ふしぎな「わっか」があったよ。


      ◇


 燦燦(さんさん)と赤い光が、降り注ぐ。


「なんか……あったかいよな? なんなんだろう?」


 よく晴れた昼間とは言え、冬なのに妙にあたたかい。

 ぽかぽかだ。光合成なん。


 でもこれ、実は「おかしなこと」なのだ。

 『真っ赤な太陽』という天体現象は、俺たちがいまいる惑星『アアス』が、恒星『太陽(ソル)』から最大限に遠ざかった「遠日点」にあるからこその現象らしいのに。


「赤外線とか、マイクロ波なんでないべか?」

「マイクロ波!? 電子レンジとかの?」

「それの、弱めのやつだべさ」

「……へー」


 ほかの領域の電磁波をカットしてあるから、そこだけ目立つんだろうか? ……よく分からん。

 とにかく、ぽかぽかだ。イオン出そう。「→」の方向に。


 冬のよく晴れた日を、「小春日和(こはるびより)」って言うよな。


 そして、「小○」と「ひ○り」が出てくるアニメは、2022年冬アニメ『ス○ーループ』だよな?


「……(しょんぼり)……」


 ホノカが、しょんぼりしている。

 何かあったらしいのだけれども……何も聞かず、そっとしておくのも「やさしさ」だと思うの。それが「愛」だと思うの。「恋」ではないの。


「……だうううっ」


 ……泣くなよ。


 『ぼっ○・ざ・ろっく!』に、コラボがあったやん。

 ま、そこにも出てなかったけれども。


「だううううううううううううう」


 スマン。今のは俺がわるかった。


      ◇


「……(もぐもぐ)……」


 ホノカが泣き止んだ。

 こんなこともあろうかと、ひそかに「黒くて甘くてほろ苦いお菓子」を『錬成』しておいたのだ。


「……これは……中身は、カシューナッツなのだべか?」


 相変わらず、味音痴なのか? くるみだよ。俺も食ってみたけど、チョコとのマッチングがいまいちだったよ。見かけないわけだよ、「くるみチョコ」って。


(わたしも食べてみたいです)


 あとでね。


 にしても、大質量天体の「重力」によるレンズか……。


 人間の『瞳』の場合は、レンズにあたる「水晶体」を変形させて、光の屈折具合を調整してるんだよな?


 なんて名前の筋肉組織だっけ? クーパー靭帯?


「『毛様体(もうようたい)』と『チン小帯』だべさ」


 チン……なんだって?


「あと『ぼっち・ざ・○っく!』に出てくる某バンドのモデルは、『筋肉少○帯』なのだべさ」

「……へー」


 申し訳ないけど、名前を知ってる程度だ。

 そんで、アニメで「筋肉少女」というと、アレが思い浮かぶ。


「『ウ○娘 プリティーダービー Season 2』に、『テイ○ー、ダンベル何キロ持てる?』ってセリフがあったのだべさ」

「……ああ」


 それもモロだな。

 ならば、ついでに言っとくと、『ゆる○ャン△』の志○リン(cv東○奈央)に、「今ここ」ってセリフがあったよ。歌ったご本人だよ(笑)。


 で、「クーパー靭帯」ってなんだっけ?

 すごく重要な結合組織のような気がするんだけどな……。


 そんで、『ぼっち』に「恒星を吸い込むブラックホールの想像図」とか出てこなかった?


 俺、あの帽子をかぶったような「ブラックホールの想像図」を見ると、なにかの「足軽ロボ」を思い出すんだけど……モトネタなんだっけ? 本気で思い出せないから、誰かに教えてほしいよ。


      ◇


 時は過ぎ、『太陽(ソル)』は空を進む。

 イヤ、動いてんのは、我々「観測者」がいる惑星『アアス』の方だな。極論すれば、『宇宙』全体が動いてるのかもしれないけれども。


 見かけ上、完全に重なっていた状態が、すこしずつズレていく。

 その過程で、赤いリングに、緑色のグラデーションがかかった。


 『はるかな○シーブ』の『瞳』みたいだ。キャラの「目」のことだ。


 『はるかなレ○ーブ』は、沖縄を舞台にしたビーチバレーのお話だ。

 ビーチバレーのお話なので、当然のことながら、毎回「水着回」だ(笑)。


 毎回水着回なので、そっちに目がいきそうだけど……実はキャラの『瞳』の描き方が、めっちゃきれいだったのだ。微妙なグラデーションがかかった透明感のあるきれいな瞳だった。「虹彩」って言うんだっけ? 俺的「瞳がきれいなアニメランキング」ではトップだよ。


「あたし的には『サマータイム○ンダ』だべさ」


 ああ、しみじみと名作だよなー。

 某キャラの、「赤」と「青」の『瞳』がきれいだったよ。


 あの作品も、毎回水着回……だったかな?

 あとで、また観て確認してみようっと。俺、「方言しゃべる女子」が好きだから、何周でもイケるよ(笑)。


      ◇


「……終わったね」


 なんか呆然とする。


 天体現象『真っ赤な太陽』は終了した。


 空は青く、『太陽(ソル)』は「白銀」に近い色にもどった。


 『神授祭』とか、■んだはずの『()の姫』が生きてるらしいこととか……全部忘れて、真昼の天体ショーに見とれてたよ。ついでに言うと、「真昼」は「天使様」だよ。


 そんで、さっきの『ブルー○ック』のセリフは、ここで言えばよかったなあ……なんてことを考えてたら、カオリちゃんだ。


(『ブ○ーロック』? どんなアニメですか?)


 『ロック』は『監獄』。

 そこに閉じ込められた主人公たちが、仲間と協力して、お互いに「化学反応」を起こしながら、そこから脱出する……って感じかな。……間違ってはいない……と思う。


(恋愛要素とかはあるんですか?)


 そこはイメージするんだ(笑)!


(……?)


 メイド姿をした某キャラに、「勝手に想像すんじゃねえ!」って怒られそうだけど。


      ◇


 天体現象『真っ赤な太陽』は終わった。

 次回は……12年後か? みんなどうしてるだろうな、そのころ。


 未来人ホノカによれば、『地球』がある太陽系の『太陽』にも、いろいろあったらしいんだよな。


 そして、「それきっかけ」で、俺が「未来の記憶媒体」と呼んでいる石英の結晶体に、未来に残すべき「記録」が刻まれるようになったそうなのだ。「フェムトレーザー」とかいうので。


 フェムトは、「10のマイナス15乗」だそうだ。

 ミリ。マイクロ。ナノ。ピコ。フェムト……あと知らん。


「ミリ。マイクロ。ナノ。ピコ。フェムト。アト。ゼプト。ヨクト。ロント。クエクト……だべさ」


 2020年代に、なんかの国際会議があって、そんな風に決まったのだそうだ。


 『元素』を構成する「陽子」よりも小さい「クォーク」って……何センチだろ? イヤ、「センチ」とか言ってる時点でダメダメだな。


「デカいほうは、キロ。メガ。ギガ。テラ。ペタ。エクサ。ゼタ。ヨナ。ロナ。クエサ……なのだべさ」


 アルファ。ベータ。ガンマ。イプシロン。ゼータ。イータ。ニュー。カイ。オメガ。ラムダ。

 ちなみに順不同だ。あと、俺はベータ()しだ(笑)。


「それは、『○の実力者になりたくて!』だべさ」


 まさかのバール。しかも両手持ちだよ。

 スタイリッシュ過ぎるよ。シャ○ウさま素敵!


 めっちゃ続きが観たいよ。おかわりが欲しいよ。

 「664」とか「665」とかも気になるよ。続編ないの?


「2023年2月22日に、『2nd season』の制作が発表されてたべさ」


 まるで、「つい昨日のこと」のように、ホノカは言った。


 ついでに言うと、その何日か前に『リコ○コ』の「新作アニメーション制作決定」の報せがあって、「リコロス」から立ち直った人もいたそうだ。誰のことやねん。


 で、その放送はいつごろだったの?


「…………」


 なぜ、押し黙る?


「あたしはデルタがいいべさ」


 犬耳だ。言ったら「黒いワンコ」だ。さすがはシャド○さま! おさえるべきところはおさえてらっしゃる。そんで、続編は「月が赤い」らしいよ。たのしみー!


「話がどんどん脱線してるべさ」

「……ハイ。すみませんでした」


 えーっと、大規模な「太陽フレア」が発生して、『地球』に多大な影響があったって話だ。


 それによって、衛星軌道の人工衛星。さらには地上の通信網や送電網なんかにも、相当なダメージを与えたらしい。

 ハードディスクとかの「磁気ストレージ」や、USBメモリとかの「電子ストレージ」が大きなダメージを受けて、中のデータが全滅してしまうようなことが起きたらしい。……ほんとうに恐ろしい話だ。


 それでその後、「石英の結晶体」にレーザーでデータを刻み込む……という物理的な記録手段が()られるようになっていったらしい。これを「光ストレージ」と言うんだそうだ。物理なのに「光」なんかい!


(19世紀にも、『キャリントン・イベント』というがあったらしいべさ)


 キャロル・○ールストン? 『トモちゃんは○の子』の?

 俺、あの子。個人的にツボなんですけど? おもろくてしょうがないんですけど。


 あるいは、『とんとことん』の生誕祭イベント? 真っ赤だったよ、あれも。


 まあ、ボケるのはこのくらいにして……。


 俺の知らない「未来」に、そんなことがあったのね?


      ◆


 この作品はフィクションです。しかも「異世界コメディー」です。

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