宇宙蛇足編●224C◇希望への光
(真ん中を……ばっくり開くのだべか?)
やっぱ、ひっかるのは、そこなのね?
いい機会なので、ヒマそうなホノカに、今回の作戦「オペレーション・スプリットブレイク」の概要を説明してみたのだ。
(して、それにつかう『砕氷船』とは、どんなだべか? むちゃくちゃ数奇な運命を歩んだ初代の南極観測船『宗谷』だべか?)
うん、船名は非公表で。てか、察して。
『宇宙よりも遠い○所』でも、架空のお菓子と思われる「ペンギン饅頭」とか書かれて、ふんわりとぼやかしてたでしょ?
(『○える子ちゃん』には、『おしり大福』てのがあったべさ)
いろいろ見えないけど、いろいろ見えちゃう『見える○ちゃん』が、いろいろ見えないフリするアニメに登場する「架空のお菓子」だそうだ。「ヤバいやつら」が、本気で怖いらしい。物語後半、めっちゃ意表を突く展開があるらしい。いいね、そういうの。
(『おしり大福』。……どんな食感なんだべか?)
妙な憧れのこもった思念波だ。
てか、想像もつかないよ。
ただ、ひとつだけ確実な事は、名前から察するに「真ん中がぱっくり割れてる」んだろうなあ(笑)。
◇
(ごめんねー、いま忙しいのー)
ミーヨとの『★伝心☆』は、あっという間に切られてしまった。
現在彼女は、父で後見役でもあるヤム・オ・デコ氏や俺のママンのスピンナさんに支えられつつ、新領地『英知な都』の経営に歩み出しているのだ。
しばらくは、人材獲得のための「面接」の日々だそうだ。
『王都大火』後に、なかば強制的に移住させられた「オ・デコ家」の「旧家臣団」をメインに人選しているらしい。
……てか、「面接」とかヤだなあ。
胃に「ズン」と来るよ。ホライズンだよ。
で、『聖女』ヨハンナの「弐号機」であるカオリちゃんの方は、聖地巡礼ツアー『七堂巡り』も終わり、現在は『王都』への帰還中らしい。
みんな、それぞれ忙しいのだ。ホノカ以外は。
(あたしだって、昨日まで『東の円十二単王国』独立記念の『大運動会』をやってたのだべさ)
異世界なのに、そんなのやったの?
(♪ちゃーんちゃららら)
あ、『天国と地獄』だ。
運動会でよく聴く曲だよね。他にも、『クシコス・ポスト』とか『道化師のギャロップ』とか『熊蜂の飛行』とか。
でも、『東の円』って「和装」じゃあないの? みんな、どんな服装だったの?
やっぱ、女子は「短パン」? あるいは「青い人魚姫」?
そんで、その運動会。『魔法』とか「能力」の使用はアリなの?
父兄とか保護者は、ブルーシートとか重箱弁当を持参するの?
(楽しかったですよ、運動会)
なに? そのカオリちゃんみたいな口調。
(したら、『♪うま○ょい伝説』風に言い直してもいいべか?)
およしなさい。
◇
(巨大ロボの超大型ソードで、真ん中からぱっくり割ってたべさ)
どうやら、真ん中をぱっくりいくのは、「大正義」らしいな。
なんか、勇気づけられるぜ。そこから希望の光が差し込むんだな?
てか、それって「特撮」?
戦隊ものの、巨大ロボの必殺技って、そんな感じじゃなかった?
(アニメだべさ)
そのアニメ。
地球人と異星人とのあいだで、赤ちゃんが出来ちゃうらしい。
(だども、『イデ○ン』ではないべさ。『メガ○ン』なのだべさ)
それも、なんか微妙な「ゆらぎ」がある表現だなあ。
(して、ジン君一人で、そんなことが出来るんだべか?)
確かに、俺ひとりだけでは赤ち……イヤ、俺ひとりで『みなみのわっか』の真ん中をぱっくり割るには、手が足りない。
それについて、すこし迷っている事がある。
実は俺の手元には、はじめて見たものそっくりに化ける『化物』の「タマゴ」が……四つあるのだ。
これで、俺をコピらせるが、最善手なのだろうか?
そしたら、俺が5人になっちゃうな。
(5人いれば、Vサインを合わせて、『☆』がつくれるべさ)
ただし、「五つ子ちゃん」とか「戦隊もの」ではなく、釘宮さんたちらしい。
(かのんくくすみれれんちさと、だべさ)
でも、俺は「かのん」で「アイドル」だと『神のみぞ○るセカイ』思い出すよ。「starring 東○奈央」だよ。あの卒業ソング、また聴きたいよ。
ちなみに、東山奈○さんは、和菓子屋『○むら』の次女の中の人でもあるよ。
別作品では、恋のライバルが和菓子屋の娘だよ。その子と中の人が同じ子も、和菓子屋の孫娘だよ。
ああ、和菓子屋連呼してたら、ホントに「大福」食いたくなってきた。
(フルーツとかイチゴとかマンゴーとか)
俺としては、そういうアヴァンギャルドなのは……。
あと、『日○』でも、長くひっぱった「大福ネタ」があった気がするな。
ま、それはそれとして……5人でも手が足りないだろうな。
『化物』って、「交尾」して「産卵」すると、「16分割」されるんだけどな……でも、俺が全部で「17人」とか。それもヤだな。イヤ過ぎる。
(『○女の旅々』では、イレ○ナがいっぱい増えてたべさ)
本○楓さんが、一人22役だったらしい。でも、「六つ子」もいたらしい。
某CMで、11役演じた人が、「五つ子ちゃん」なのは知ってるけれども。
(ところで、タマゴが四つとはなんだべか?)
うん、実はこんなことがあったんだよ。
◆◇◆
最終決戦(笑)に、向かう直前のことだ。
そう言えば、「彼女」が『アアス』に戻りたがってたなあ……と、ふと思い出したのだ。
それで、ミーヨの母の若かりし日の姿である第4555代『聖女』アウロラさまに化けた『化物』の、ある部位を両手で「鷲掴み」しながら、俺は念じた。
「……あんっ」
(拡大両手掌内錬成。ミーヨになあれ)⇒俺。
「……んくっ……」
なんか、変な甘い声がしてるけれども……目を閉じてるので、詳細は不明だ。
てのひらに伝わる感触を楽しみながら、しばらく待った。
チン!
こ、これは……めっちゃ懐かしい。
ちょうど、出会ったころのミーヨだ。
俺が、いまのこの『俺』として目覚めて、初めて会った時の姿だ。
でもまあ、さっさと済ませてしまおう。
このまま見てると、「情が移りそう」だ。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオララオラオラオラオラオラオラオララオラオラ」
「いやああああ! イ、イックうううううううう!!」
どぴゅぴゅぴゅぴゅ――っ!
うわー、すんごい噴流。水しぶき。AVみたい。
そして……ああ、ちぢんでいく。小さくなってく。しょぼーん、てなってる。
(な、なにしてるの?)
何を察知したのか、ミーヨ(※本物)が『★伝心☆』をつないできた。
イヤ、お前に化けさせた『化物』に、『電気あんま』をかましてやったったぜ。「タマゴ」に戻してやったぜ。
床に寝かせて、両足首を両手でつかんで、股間に右足を当てて、それを激しく小刻みに振動させてやったぜ。思ったよりも、あっけなくイキやがったぜ。ぐへへへ(笑)。
(……うー……)
前々から、一度やってみたかったものの、見た目が「ドロレスちゃん」や「ラウラ姫」だったり、「ミーヨ母」だったりしてたから、なんとなく気が引けて、躊躇していたけれども。
でも、ミーヨ相手なら、『電気あんま』とか「いいかな」って思って。
(……うー……)
恥ずかしそう。
一方、出来てすぐに瞬■されてしまった『化物』のミーヨは……くしゃくしゃの『化けの皮』だけになってしまった。
中には、「タマゴ」があるハズだ。
しかも、ツインドライブなので、たまたま2個。
けど……まだ、触りたくはないな。
なんか、湯気出てるし……。
にしても、この「ミーヨ」は何時、「すきゃん」されたんだろう?
やっぱ、あの「麦畑」の時だろうな。
後に『れーざー脱毛』でツルッツルになる部位が、わさわさしてたし(笑)。
(……うー……)
俺の先輩なら「ワンワンワン」とか「チンチンチン」て、つなげるだろうな。
◇◇◇
(あたしなら、『うま○っち』だべさ)
ハイハイ。ドウドウ。
(して、『たまごっ○』はどうすんだべか?)
俺は「伝説の特攻隊長」じゃないから、それに触れたこともないよ。
じゃなくて、『化物』のタマゴな。
それって、「孵化」させるためには、大量の水に浸けとかないとダメらしいんだよ。それこそ、プールくらいの。
(おいしいご飯を炊く時も、ちゃんとうるかさないとダメだべさ)
北海道に限らず、日本各地に分布する「うるかす」って言い回しは、「水に浸す」って意味らしい。
ま、それは置いといて、『化物』のタマゴって、孵化すると「一つ目」が大きく見開くらしいんだよ……怖いよな。
(『このロリ○ンどもめが!』)
……それ、モトネタなんなの?
(『ゲ○ゲの○太郎』に出てくるアメリカ妖怪の『バック○アード』だべさ)
そのアメリカ妖怪が、「鬼○郎」とか「目○おやじ」とか「ね○み男」とか「子泣き○」とか「ぬり○べ」とか「○反木綿」とか「油○まし」とか「豆○小僧」とかに対して、「この○リコンどもめが!」とか言うの?
(……言わないべさ)
じゃあ、なんなん?
あ、ついでに訊くけど……夜は墓場で?
(観楓会!)
イヤ、そこは「運動会」だろ?
(大人の事情だべさ)
……なら、しかたないな。
ちなみに、「観楓会」は北海道の秋のイベントらしいよ。
でも、楓を観る会とか……「紅葉狩り」みたいなもの?
(ただの飲み会だべさ)
あくまでも、ホノカ個人の感想です。
◇
作業再開だ。
グダグタと念話を交わしつつも、Wミルクタンクに「推進剤(※ただの水だ)」を補充した俺は、ふたたび『★マジカル・スペーススーツ☆』を身にまとい、『たいげい型潜水艦』から外の宇宙空間に出た。
「おお! 真っ暗だ」
このあたりも「夜の領域」に入っていた。
でも、『みなみのわっか』は、「星明り」のせいなのか青白い。夜の雪原みたいだ。寒色なので、寒々しい。
実際、完全な「日陰」だし、温度は氷点下だろうな。
宇宙服内の温度は、『魔法』で一定に保たれているものの……やっぱ設定温度が低すぎた。なんか、うすら寒い。
聞いた話だと、ミーヨがいる『英知な都』では、もう「初雪」が降ったらしいよ。急がないとな。
その惑星『アアス』は……真っ暗だ。
もともと陸地の少ない「青い水の惑星」だし、わずかな陸地にも人工的な照明は……ほぼ見えない。
で、結果目立つのが「星空」だ。めっちゃ綺麗だ。
てか、ここは『宇宙』だし、「星空」じゃなくて「星の海」だな。
このあたりは、本当に星がにぎやかだ。
宝石箱をぶちまけたような星の海だよ。
『宇宙』には、幾つの星があるんだろうな。
(『700,000,000,000,000,000,000,000』だべさ)
いきなり、脳内に膨大な数列が飛び込んできた。ナニソレ?
(『セブン・ハンドレット・セクスティリオン』て読むのだべさ)
万・億・兆・京……とかで数えていくと、「七千垓」だそうだ。
キロ・メガ・ギガ・テラ・ペタ・エクサ……だと、「700ゼタ」だそうだ。
おおよそ、それくらいの数の星が、『宇宙』にはあるらしい。
……ホントかなあ? って気もするけれども。
てか、それって何なの?
(『700,000,000,000,000,000,000,000の○で』って楽曲だべさ)
ヒロインが歌って踊って、さらに魔法で「空」を飛ぶらしい。
2020年夏アニメ『ラピ○リライツ』だそうだ。
以前、『電気あんま』で、お世話(笑)になったアニメだな。
で、その曲はヒロインたちのユニットが「オルケストラ」って呼称の「ライブ」で披露したものらしい。ホノカは「お城に潜入するシーン」がお気に入りだそうだ。
『地球』でのホノカは、その手の「美少女キャラがいっぱいの大人数アニメ」が大好きで、なおかつ登場キャラの顔と名前を全員覚えるのが、趣味みたいになっていたらしい。
(ボケ防止に、効果抜群だべさ)
おばあちゃんか!
……ホントに。
お前は、何歳の時に「すきゃん」されたんだよ?
それはそれとして、めっちゃ凄い星々の饗宴だよ。
俺たちがいる『太陽』星系って、ここの「銀河」のどのへんにあんのかな?
俺たちの「オリジナル」がいた『天の川銀河』の中心は、「いて座A*」っていう「ブラックホール」だそうだけど……男の子的には、どことなく痛そうだよな(笑)。
(銀河系中心に「殴り込み」をかけるアニメもあるのだべさ)
それ、戦う相手はどんなの?
(宇宙怪獣だべさ。人類なんて宇宙にただようゴミなのだべさ)
問題発言は、聞かなかったことにしておこうっと。
(ズバリ言ってまうと、『トップを○らえ!』なのだべさ! あたしの叔母さんは、ヒロインのフルネームが、どうしても覚えられないとかで、『ハーモニーの人』と呼んでたのだべさ)
イヤ、俺の先輩の事だから、それきっとネタだぞ?
何なのかまでは、知らんけど。
それは置いといて……無限に拡がる大宇宙には、「怪獣」みたいな見た目の「知的生命体」もいるだろうなあ。
(――人間が理解できないものこそ「怪獣」なのだべさ)
ああ、そうなのかもね。
見るひと次第で、対象が「亡霊」とか「神様」になっちゃうかもね。
(2021年春アニメ『SSSS.DYNAZE○N』からの引用だべさ)
ヒロインが、雑な感じに「なんとかビーム」を発射するらしい。
聞いたら、俺も観てた『SSSS.グリッド○ン』と関連してるらしい。
そしたら、そのアニメでも「超大型ソード」で、敵の真ん中をぱっくり割ってたのかな?
◇
「ひー……ふー……みー……んー?」
『★計測☆』という『魔法』で、真ん中をぱっくり割るべき対象の、『みなみのわっか』の中央に広がる「氷ゾーン」の「厚み」を計測してみた。
ARみたいに「目の前」に表示された数字は、『アアス』のものだ。
「4千……5千……いくつなの?」
下二桁の数字が、カシャカシャと暴れて停止しない。
これって、「厚み」が不均一で、正確には計測出来ないってことだろうな。
ま、だいたい「数千なの」。
『地球』風に言うと、「数メートル」程度って理解でいいだろう。
『切り込み隊長』となる『砕氷船』の「吃水」も、同じくらいだと思われる。
てか、ほぼ無重力の『宇宙』だし、「吃水」もなにも、ないのだけれども。
で、静止衛星軌道上にある、平たい「環」の上に浮いてるから……えーっと、南半球側に移動させて、「吃水線」を「氷ゾーン」に合わせて、自転方向に「加速」か「減速」すればいいのかな? なんか三次元的にややこしいな。
(だども、『砕氷船』が、かっちゃいだがんべ、みたいになるんでないべか?)
……えーっと、つまり「傷がつく」ってことか?
確かに……そうだろうな。
いくら「鉄の船」とは言え、氷の海に突っ込ませたら、無傷では済まないだろうな。
新品同様の『砕氷船』のボディを傷つけるのも忍びないな。
『全能神』さまからの「借り物」だしな。
……うーむ。
とあるアニメでも、「大覇☆祭」の「借り物競争」で色々あったな。
そんで、『科学』の一期目のOPにチラっと映る「巨乳」って書かれたシャツ着た人物は、いったい何者なんだろうな?
あと、某アニメの運動会の「借り物競争」では、「翔○君のおねえさん」が連行されてったけど……なにがどう「ワールドクラス」だったんだろうな?
(『ダイ○スカーレット』とか『タイ○シャトル』とか『スーパー○リーク』あたりだべか? 『ゴル○』もだべか)
そのあたり、海外のレースに出てたかな?
……てか、なんの話?
俺が言ってるのは、「おっぱいの話」だぞ(笑)。
(『大障害パン食い借り物競争』て、どんなだべか?)
誤魔化されてしまった。
それって、何のアニメ?
(『新サクラ○戦 the Animation』だべさ。主題歌の『ハシィレェェェェエ!!』の部分がいいのだべさ)
わかる人にしかわかんねえネタだろうなあ……。
あと、「借り物競争」と言えば、『生徒会……イヤ、イカン。対応策が見つからなくて、またまた現実逃避気味にアニメネタに走ってしまった。
問題は、「借り物」に傷つけちゃダメだ、ってことだ。
でもな……なじょしたらいいのだべか?
(鉄道の『雪かき』用の車両……あれは、なんと言ったべか?)
新幹線とかの、スノープラウ? じゃなきゃ、ロータリー車とかか?
(でなくて、ねこねこナックル……ハッスル5……マッスル……)
ああ――
「ラッセル車!」
(ラッセル車!)
二人して重なった。
(ハッピーアイスクリーム!)
……それ、なんだっけ? 聞いたことはあるな。
(同じことを言った後で、先に『ハッピーアイスクリーム』と言った方が、勝ちなのだべさ。勝ったほうは、チョコ10年分ゲットなのだべさ)
「不幸、だ――っ!!」
『とある』の上条当○君のセリフを耳コピで言ってみた。
(で、『ラッセル車』みたいにしたらどうだべか?)
豪雪地帯の鉄道の線路を「雪かき」するための「ラッセル車」ね。
あれみたいに、「V字」形の「排雪器」を装着するのか……。
うん、それ、いいかもな。
ホノカさん、採用です。
(やったべさ)
でもな……。
考えたら、「切先」にあたる部分に「保護カバー」被せるんか?
どうなんだ、それも。
そしたら、サイドキック担当の『もがみ型護衛艦』にも「防楯」がいるな。
(戦車の『シュルツェン』みたいなのがいいべさ)
とりあえず、下準備のために、一度『たいげい型潜水艦』に戻ろうっと。
(あたしも『おしっ○』してくるべさ)
……言わんでいいがな、そんなこと。
◇
「……しゅたっ!!」
潜水艦上部の大きな張り出し部分「セイル」に降り立った。
空気のない無音の宇宙空間なので「着地音」を口で言ってみた。
現在この艦は、『全能神』さまの特別な計らいによって、万一の「空気漏れ」に備え、全体が『★密封☆』の魔法でラッピングされている。
そんで、俺が『★マジカル・スペーススーツ☆』を着たまま、艦体に立つと、シャボン玉同士がくっつくみたいに同化する。そのままハッチを開いて、中に入れば「エアロック」要らずだ。便利だ。
◇◇◇
防楯。それは希望への光(※意味不明)。
またまた『宇宙』に出た。
本日、3sortie目だ。出撃回数、多過ぎだ。
どんな状況の空母艦載機パイロットなんだ、俺は?
それはそれとして、今回のミッションは「排雪器」の作成だ。
『みなみのわっか』に浮かぶ「鋼板」をあつめて、自作するのだ。
それを「切り込み隊長」である『砕氷船』の、船首下部に取り付けるのだ。
それで、『みなみのわっか』の「氷のつぶ」をかき分けるのだ。
真ん中を、ぱっくり割るのだ。「氷の海」に体当たりで突っ込むのだ。
古代の海戦では、敵の船に体当たりする「衝角戦」とかやってたらしい。
某・宇宙海賊も、敵の船に体当たりする「ラム戦」とかやってたらしい。
Vブレード計画、始動だ。
某・ブレードみたいにぶつけるのだ。
とにかく、「鋼板」だ。「鉄板」を集めるのだ!
(素手で冷えた金属ば触っと、凍みて、ひっついてしまうのだべさ)
『ゴールデ○カムイ』および「実体験」で、それを知っているらしい。
(剥がすには、温かい『お○っこ』をかけるしかなくなるのだべさ)
…………。
(いま、それも悪くない……とか思わなかったべか?)
そ、そんなこと思ってないDO! ナニ言ってんだYO!
(はげしく動揺してるべさ)
てか、魔法の宇宙服を装着してるから、「素手」ってことはないよ。
でも、「透明」なので、見た目「全裸」だからな(笑)。
今さらだけど、古典的な「白い宇宙服」にすればよかったよ。
(前に、『安達とし○むら』に「宇宙服を着た幼女」がいた、って話しての、おぼえったべか?)
ああ、なんか言ってたね。
そして、それなんか人名みたいだね。鎌倉時代にいそう。
(『電波女○青春男』にも、同じ「宇宙服を着た幼女」が出てたのを、ふと思い出したのだべさ。名前もおなじ『ヤ○ロ』だったべさ)
原作者が同じ人なので、作品をまたいで、同じキャラが出てたらしい。
あと、後者の作品にも「和菓子屋」が出てくるよ。「駄菓子屋」も出るけれども。
(『漫画の神様』と呼ばれた、手○先生の作品でも、よくあるらしいべさ)
なんでも、「スター・システム」と言うらしい。
某・宇宙海賊……はっきり言ってしまうと「キャプテンハー○ック」も、同じ松○先生の別作品に出てるって話を聞いたことあるな。
でも、アニメだと珍しいのかな?
ゲームだと、よくあるよ。完全な別作品同士のクロスオーバーなコラボ企画。
(新幹線つながりで、エ○ァのキャラが、某アニメに出てたべさ)
鉄道コラボって、いろいろあるよな。
アニメのラッピング車両とか。ネオジ○ン仕様の車両とか。
そんなこと考えてたら、『銀河鉄○999』の主題歌を、『Try○il』が歌ってたのを、ふと思い出したよ。
(青い小鳥に出会うのだべか?)
青い鳥って、メーテルリンク? 違う曲なんじゃあないの?
俺が言ってるのは、「ギ○ラクシー・エクスプレス」だよ?
(それは、劇場版の主題歌なのだべさ)
TV版の主題歌を歌ってたのは「ささきい○お」さんだそうだ。
大御所だ。某アニメの主題歌は、めっちゃテンションが上がる。
あと、聞いた話によると、『銀河○道999』の車掌さん。
制服の内側が、暗黒の宇宙みたいになってるらしい。
ついでなので言っとくと、制服のスカートの内側が暗黒の宇宙みたいになってたのは、『不器用な○○さん』だ。「駅」みたいな姓の女子だ。
◇
主人公たちが「猫」に置き換えられた『銀河○道の夜』には、氷の海で……って話があるらしい。タイタニック号の件がモデルになってるそうだ。
ここも、見た目は「氷の海」みたいだな。
しかも、青白い夜の氷の海。
『みなみのわっか』の「氷の環」の「厚み」は、数メートル程度。
ただし、「氷のつぶ」の密度が、かなり高い。
なんか、みっちりと「つぶ」が詰まってる。「海」に見えるくらいに。
この中を「通常の三倍の速度で移動」とか……無理だな。
そして、これならば数万㎞も下の惑星の地表面に、「影」を落とすことも可能だろうな。
ひとつひとつの「氷のつぶ」は……「雹」か「霰」くらいかな?
……イヤ、近寄ってみると、かなり大きい。すごく大きい。
バレーボールくらいの「氷のつぶ」もあるよ。もっとデカいのもあるな。
これ、何個か『アアス』に持って帰って、「かき氷」にしたら楽しそうだな。
俺は、某アニメの劇場版の某キャラにちなんで「コーヒー味」にしようっと。
待てよ、「ブルーハワイ」とか「宇治抹茶金時」も捨てがたいな。
でも、『生徒会○員共』みたいな「レモン味」にはしないよ?
(かけるのは、『お○っこ』だべか?)
言うなぁぁぁぁぁぁああぁっっっ!!!!
(……いまの思念波。頭が「キ――ン」となったべさ)
ちなみに俺は、冷たいものを食べても「キ――ン」と来ない。
俺の先輩は、その現象の事を「アラレちゃんが来た」とか言ってたよ。
でも、うっすらとしか知らないな。アラレちゃん。……何のキャラだろ?
『響け! ユーフォニ○ム』その他で「みぞれちゃん」なら知ってるけれども。
さっきの「ハッピーアイスクリーム」は、『○ズと青い鳥』からだろうな。
で、こちらは「クロスオーバー出演」と言うより「メインヒロイン昇格」だ。
みぞせんぱい、すご――い!
◆
だらだらグダグダと宇宙蛇足編●224Dにつづく。




