宇宙蛇足編●224B◇散りばめられた星
海のど真ん中だ。
小鳥もいない。
波に揺られている。
なんか、身体がダルい。エリクサーが欲しい。錬成れないけど。
(『宇宙』で、どんなことしてきたの?)
ミーヨの『★伝心☆』だ。
彼女の、花のような、にこにこした笑顔を早く見たい。
(どんなふうに、『みなみのわっか』の真ん中を開いてきたの?)
俺がミーヨに贈った「セクシーランジェリー」が「きっかけ」になってるだけに、非常に気になるらしいな。
(うー……そんなことないよう)
カオリちゃんは、「パンツ」呼ばわりしてたけれども。
考えたら、「ひもを引っ張ると、真ん中がぱっくり開いちゃう」ようなものを「日常使い」することは出来ない。なので、「それ」はパンツではない。あくまでも、非日常のファンタジーだ。「セクシーランジェリー」だ。うん。
関係ないけど、『魔法先生ネ○ま!』に日常的に「ひもパン」を愛用してた子がいたな……誰だっけ? そして、メインヒロインは「くまパン」で「パイ○ン」だった気がするな。あの漫画で「パ○パン」という言葉をはじめて知った男子もいただろうな。
それはそれとして、「ランジェリー」って普通は「上下セット」のはずだ。
で、「上」は、どんなんだった?
(うん。赤ちゃんにおっぱいあげる時に便利そうだったよ?)
なるほど。
でも、それだと完全に使い方間違ってるぞ?
(はやく回想してくださいよ!)
カオリちゃんの『★伝心☆』だ。
怒気を含んでいて……怖い。ほのかなのぞみも感じさせない。
(こちらは「星空」なんですよ?)
ああ、惑星の反対側だから、いまそっちは「夜」なのね?
ならば、時間を巻き戻そう。回想スタートだ。
ミュージックスタート!
……イヤ、鳴らないけどね。
◆◇◆
「というわけで、『地球』では『観艦式』ってのがあるんスよ」
俺だ。
黒髪と浅黒い肌。■い◎首のナイスガイだ。
透明な『★マジカル・スペーススーツ☆』を着用してるので、『宇宙』だけど「発声」できてるのだ。
『ふむふむ。知っておるのう』
『全能神』さまだ。
白髪美髯の「おじいちゃん」だ。
ただし、半透明だ。「実体」じゃないのだ。
『アレは……なかなか壮観なものじゃったのう』
年老いた仙人が、むかしを懐かしんでいるかのような感じだ。
「これだけの見事な艦隊が、列を組んで、宇宙の海を突き進んでいくのって、めっちゃカッコよくないッスか?」
言ってて、俺自身が見たくなってきた。
『ここで、やってみるのも、一興かも知れぬのう』
なんか、ノッてくれそうだ。
そう言えば、『銀河○雄伝説』の「宇宙艦隊」を、『う○い棒』を使って再現した動画があった気がするなあ。『銀○伝』の「宇宙艦隊」って何万隻にもなるのに……。しめて「おいくら万円」だったのかしら?
◇◇◇
(それだと、わたしには『老倉蔓延』に聞こえます。ダウンな気分です)
カオリちゃんから、よく分からない突っ込みを受けた。
なんでも、「7月15日」に関連する、あんまり楽しくないことらしい。
でも、そのひと。
最終的には、アララララギくんと同じ職場に立つらしい。
(かみまみてますよ? かみになりなりてますよ?)
話つづけさせて!
◆◇◆
『みなみのわっか』を構成する物質の大部分は、「氷のつぶ」だった。
もともとの「水」だった時の純度が高かったせいなのか、透明度が高くて、ダイヤみたいに綺麗な「つぶ」が多い。
中には、大き目なのがいくつもあって、星が散りばめられたみたいに、キラキラと輝いていた。
これって、『宇宙』で「水」が凍ったものなのか……あるいは、なんらかの天体にあった「氷の塊」が砕けたのか……不明だ。
環は、多層になっていて、色味の違う部分もある。
きっと、構成素材が違うんだろうな。
一部に、チカチカとした異様な輝きを放つ「環」もある。
『宇宙』で「鉄の船」を再現するために、『軌道リング』の『毛』で精錬され、分類・整理された「金属の環」だろう。
よし、この前、カオリちゃんが言ってたように、「貴金属」があるかどうかを確かめてみよう。
ただ、触れても持っても、「重さ」がわかんないんだよな。
無重力の宇宙空間で、「重量」を知る方法ってあるんやろか?
前もって用意しておいた『宇宙空間移動用魔法式空気銃』で、「空気」をぶっ放し、近寄って見ることにする。
これが、俺の「隠し玉」だ。
『錬金術』で、自作したのだ。
女体化してた頃にあった「ヨハンナちゃん自■未遂事件」等のドタバタ騒ぎの中で、ラーニングは完了済なのだ。
ただ、ハンドガン程度の口径だと、大した「推進力」は得られないので、「グレネードランチャー」くらいな大きさになっちゃってる。
行きたい方向に背中を向ける。
「よいしょっと」
なんだかんだで、「姿勢制御」は上手くなった気がする。
人間、なんにでも適応するもんだな。
銃身を、正確に「身中線」にもってくる。
でないと、あさっての方に飛んでくからね。
ちなみに、なにかのガンアクションみたいに「振り返らずに、左手の脇から背後を狙って撃つ」と、くるくる回転するだけになる。すでに実験済みだ。
両手でしっかりとグリップを握り、静かにトリガーを弾く。
『★密封☆』されていた『★空気爆弾☆』の、「爆発的な空気の膨張」の反動で、ぐいーっ、と加速した。ただし、後ろ向きにだ。
そんで、オートマチックなリコイル機構で「空薬莢」が「排莢」されたのを、すぐさまキャッチ。スペースデブリ化は阻止だ。
慣性飛行モード中、身体の向きを変える。
お、船だ。
「ヨーソロー!」
みかん色というかオレンジ色というか、そんな塗装の「砕氷船」だ。
今回の作戦の、キーになる船だ。
船尾の推進装置「スクリュープロペラ」を確認してみる。
どうだろう? 回るかな、これ?
もちろん、真空の『宇宙』で、ただプロペラを回しただけでは「推進力」は得られない。
反動で、すこし動くだけだ。
それは、すでに実験済みだ。
俺の身体の、ある部位をプロペラに見立てて、回転させてみたのだ。
◇◇◇
(お……おちん○ん?)
恥ずかしそう。
いちばん萌える言われ方だな。なんか、ありがとう!
でも、ミーヨさんたら! 何度も見てるクセに!
(……クハァァァ……)
こ、凍りつく。ひ、氷結しそう。
ナニコレ? コキュートス?
◆◇◆
ただし、推し出す「推進剤」になるものがあれば、話は別だ。
今回の場合、それは「氷のつぶ」だ。
目の前にも、それが……オウフ!
なんだ、今の赤いの? ルビーみたいにキラキラしてたな。
すぐ至近距離を、「赤い流星」みたいなものが、かすめてったよ。
にしても、距離感がつかめない。「空気」が無いせいだろうな。
イヤ、「水蒸気」が無いせいかな? 目に入る映像に「ゆらぎ」がない。「空気遠近法」的な要素がない。遠くにあるハズのものが、かすまずにクリアーに見え過ぎる。
それを利用して、「ノーマルスーツを着た人間」なのか「その十倍もあるMS」なのか誤認させるために、MSは「人型」をしてる……というのを、俺の「先輩」は『G』の本で見たことがあるらしい。
「…………う」
ナニかが、身体に当たった。
もしかして、「微小隕石」とか……ちがった。
「貝殻? ……イヤ、これって」
なんてこったい。「フジツボ」だ。
船底にでも、くっついてたのが、船と一緒に「再現」されたんだろうな。
フジツボつったら、怪我したヒザからどうこう……っていう怖い都市伝説があるんだよな。
関係ないけど、「膝に矢を受けてしまってな」っていう伝説的なセリフを言い放ったアニメもあったなあ。そんで、「肉○隷だ」とかも言い放ってたな。
『ゼロから始める魔○の書』だったかな……ん?
またまた「異物」を発見。
奇妙なことに「氷のつぶ」の中には、ところどころに「まりも」のような物体があった。『て○きゅう』じゃなくて、北海道の「摩周湖」の名物の「まりも」だ。
なんなんだろ、アレ?
干からびて、丸まった「海藻」かなんかだったりして。
てか、この「氷のつぶ」って……。
もしかすると、「船」の「バラスト水」由来なのでは?
鉄の船には、全体のバランスをとって、船体を「水平」にするために、前後左右に「水のタンク」がついているそうだ。
で、海の上のことなので、タンクには近くの「海水」を取り入れるワケだけど……その中には、「ちいさな海洋生物」も含まれてるワケで……。
それがせいで、「わかめ」が「侵略的外来生物」として世界中に広まってるとか、聞いたことがあるな。
☆
『そ、そうじゃったのかのう?』
あ、『全能神』さまだ。
『下の海にも、その『わかめ』と『フジツボ』が広まっておって、みなに大人気なのじゃがのう』
惑星『アアス』の海洋生物のみなさんに、「食べ物」として大人気らしい。評価は「花まる」らしい。
俺も『地球』由来の生物だから、微妙な気持ちになるけれども。
ま、気にしたら負けだな。
気にせず、がんばルビィ。
◇◇◇
(何がしたいんですか? バカなんですか?)
別に、カオリちゃんの「推し」を茶化してはいないから。
実を言うと、『宇宙』で正体不明な「ルビー」っぽい宝石を見かけたんだよ。
もしかすると、惑星『アアス』や『太陽』が出来るよりもずっと以前の、宇宙創成すぐの「第一世代」の星の「残骸」かも知れないよ。
(それにしても、いつにも増して、変じゃありません?)
……イヤ、その……けっこう長いこと『宇宙』で「無重力生活」した上で帰還してるから、その後遺症が随所にあらわれてるんだよ。
全身に違和感がハンパないよ。
やはり人間は重力下で生きてくように出来てるんだよ。人間の存在なんて、約138億年の『宇宙』の歴史に比べれば、一瞬のまたたきに過ぎないんだよ。誕生して間もないんだよ。
『NEW ○ME!』の「ひふみん」の誕生日は、1月23日。
そして、『地球』が誕生してから、約45憶6700万年だ。
『ハチク○』の「はぐちゃん」の誕生日は、いつなんだろう?
(ジンさん、『○語』シリーズは未視聴なんですもんね……)
なんか残念そうだ。
で、カオリちゃんいわく、「加藤さん八九寺」らしい。
言われてみれば、俺も知ってはいるな。誰かがコスプレしてたよ。
(とりあえず、もう遅いので寝ますね。おやすみなさい)
(ジンくん、おやすみー)
イヤ、待って! 一人にしないで!
◆◇◆
にしても、この砕氷船。
中川……イヤ、中側はどうなってんだろうな?
見た目と違って、「空洞」になってんのかな?
でも、きちんと内部まで「再現」されてるハズだ。
そしたら、「有機物」はどうなってんだろ? 南極基地とかへ送り込む物資とか……入ってないかな? サバ缶とか食いたいな。ハラ減ったな。
そう思った刹那――
ピコン……ピコン……ピコン……。
『★マジカル・スペーススーツ☆』の「時間切れ」だ。
さて、どうしよう? 『軌道リング』にまで戻れるかな?
いざとなったら、ミーヨの『愛の力』があるけれども。
『あの中で、やすむがいいのう』
『全能神』さまが指し示したのは、「潜水艦」だった。
『2021年進水。『たいげい型潜水艦』じゃのう』
「…………」
俺の知らない「未来の艦船」を、自慢げにみせびらかしてるようにしか見えないよ。この、おじいちゃん。
潜水艦だから、「気密性」はあるだろうけれども、中に「空気」あるんか?
◇
「あ、しゃべれる。空気ある」
タンクブロー用の「圧縮空気」とか「非常用の酸素」までもが、しっかりと再現されているらしい。
剥がれかけの『★マジカル・スペーススーツ☆』を疑似的な「エアロック」にしつつ、艦内に入った。
潜水艦の内部は、想像してたよりも広かった。
てか、無重力状態なので、直立して「歩む」と言うよりも、身体を水平にして「飛んで」移動出来た。その分、広く感じるだけかも。
……きゅるるるるる……
俺の「腹の虫」だ。
声優さんが、お仕事中に鳴らしたら怒られるやつだ。イヤ、いまどきはただ「笑われる」だけかも。
……ぐぐぐぐぐう……
いっぱいいる「食いしん坊キャラ」じゃなくて、某アニメの「林さん」を思い出したよ。本名じゃなくて、アバターの名前だけど。
朝から大したものは食べてないし、「かりんとう」とか錬成しようかしら?
でも、それだと日本茶が欲しいな。
『私が出してやろう。そこに座りな』
おや? 『全知神』さまだ。
今回は「実体」なしだ。『全能神』さまと同じ立体映像的な半透明ボディだ。
何故こちらに、りなりー……じゃなくて、御成りに?
『君たちのところの『聖女』に頼まれてな』
カオリちゃんが?
『出すぞ』
またまた股間からだ。でも、断っとくけど「●(液体)」じゃあないよ?
なんかこう、ふんわりと「股間のあたり」なのだ。そのへんの細かい生物学的規則性とかは、完全に無視されてるのだ。『魔法』の一種らしいよ。
うわ、「日本茶」がふよふよした「不定形球体」で出てきた。さすが無重力。
でも、お湯出して、結露とかしないんかな? 気温低いよ、この中。
天井から「しずく」とか……イヤ、無重力だし、そういう心配はいらないだろうな。そもそも、熱による対流とか空気の循環が無いハズだ。
『君は、あれか? 『とても寒い冬』という現象を止めたくて、ここまで来たのか?』
「ハイ。そうっス」
はるか彼方の遠くから、やっとのことで、ここまで来たっス。
『まあ、冷めないうちに飲みな』
「いただきます」
せっかくのご厚意なので、いただくことにする。
ふよふよと歪む球体に、タピオカ用みたいなぶっといストローを刺して、日本茶らしき液体をすすり飲む。熱っち! 猫舌やっちゅーの!
『ミュージックスタート!』
え? 待って、なんだ……この曲?
ヴェルディの……『アイーダ』だな、これ。『凱旋行進曲』だ。
『私はシューベルトの『死と乙女』が、いちばん好きだね。サン・サーンス。サラサーテやチャイコフスキーなんかも好きだがね』
なら、何故にヴェルディ? なぜクラシック? 何かのネタの前フリか?
でも、そのへん19世紀じゃね? ベートーヴェンとかの方がよくない?
そして俺は、「アイーダ」と聞くと「おねえちゃん」を思い出すよ。
俺の先輩は、クラシックと見まごうような『Star's Rondo』って曲で、タイムループしてしまうらしいよ。
てか、『全知神』さま。
なんでまた『地球』のクラシック音楽とか知ってるんだろ?
でもまあ、「鉄の船」の中には「CD」とかもあるだろうな。
……ただ、再生機器はどうしてるんだろう?
『ここのわっか。『レコード』に似てなくもないだろう?』
アナログレコードの方だった。
たまに「カセットテープ」とか「MD」が懐かしがられるアニメはあるけれども。アナログレコードは……どうだったろうな? 記憶にない。
ちなみに、俺は某アニメに使われてたクラシック曲が、なんなのか知りたくて、一時期クラシックばっか聴きまくったことがある。なので、たまたま知ってたのだ、『アイーダ』。
ただ、捜していた曲の方は、結局、なんて名前なのか……記憶にない。
『ああ……』
どことなく、かすみがかったような表情だ。
『それは、『サッキヤルヴェン・ポルッカ』だな』
俺の『前世の記憶』を……読み取ったのか?
言語化できないようなメロディーまでも?
で、そういうむつかしい感じのタイトルならば、俺がアホなせいで覚えられなかった可能性が高いな(泣)。
『ただ、それはクラシックなのか?』
イヤ、あっしも詳しくは知りやせんぜ。
『ガ○パン』の劇場版で、某高校の子が、関西のテレビ局みたいな名前の楽器で弾いてた曲だ。ちなみに「最終章」じゃあないっス。
◇
艦内で休憩中、念話が入った。
「もしもし? ああ、ホノカか?」
空気のある空間なので、ついつい音声になってしまった。途中で気づいて、思念波に戻したよ。
(『しおり』について訊きたいのだべさ)
しおり?
こう、読みかけの本に挿むやつ?
(あたしは大正時代のオトメではないのだべさ)
うん、だろうね。
あと、本そのものに「紐状のしおり」が付いてるのがあるけれど……猫のおもちゃにされて、ボロボロにされた事を、ふと思い出したよ。「六本指の猫」茶トラ君のことだよ。ああ、なつかしい。茶トラ君。
(『旅のしおり』とか、そっちのほうだべさ)
電話帳みたいに分厚いやつ? ただ、最近見ないよねー、分厚い電話帳。
(『絶○先生』でなくて、『○菓』の文化祭の『しおり』だべさ。カンヤ祭)
ああ、そっちね。
ま、俺が言ったのは『わすゆ』だけどね。『ゆゆゆ』の二期目の前半部。
で、『氷○』というと、それは「被害者リスト」だな。
ABC……とゆうか「あいうえお かきくけこ」だな。
それが何か?
(『御伽衆』の中で話題になってて、『あ』はなんだったべか?)
わざわざ『★伝心☆』繋いで来たかと思えば……カンニングかよ?
ズルだよ、それは。
マイバックとか……エコだよ、それは。
『ニャル○さん』だよ、これは。
(誰も思い出せないのだべさ。ジン君、詳しいって言ってたべさ)
まあ、『○菓』は何周もしてるしな。
……ネタバレになるけどいい? 「アカペラ部」で「ドリンク」だよ。
(えー? 合わないべさ)
うん、そのドリンクが「アップルジュース」なんだよ。
ネイティヴに言うと、「アッポージュー」だよ。
その法則性でいくと、「スクール○イドル同好会」ではなんだろうな? 「スポーツタオル」とか「スパッツ」かな? 犯罪臭がプンプンだな……。
で、「漫研」だと「摩耶○」かな?
ついでだから、こっちからも訊くけど……『氷○』作中で「摩○花」がコスプレ……イヤ、コスプレって言うと怒られるかな? とにかく、どこかの国の服と見誤りそうな服着てたけど……『○人いる』って漫画知ってる?
(最終的には、13人だべさ。音楽科に転科した侑ちゃんもいれて)
その「中の人」が、「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!」のひとらしい。
ちなみに、「十三番」が色々仕出かすアニメは『魔法の○』だよ。
……イヤ、違うな。13人?
もしかして、『ニジ○ク』って、人数増えたの!?
◇
「……新規の3人で、新ユニット結成だとう?」
未来人ホノカによれば、ホントに「増員」してたらしい。
でも俺、すでに「ミア・○リス」とか「栞子」とか「ラグランジュ」とか言っちゃってる気がするな。
(つづく『スー○ースター!!』の『リエ○』は、5人組だべさ)
釘宮さん。田中さん。村川さん。高橋さん。……あと誰がいるんだろ?
(『リエら』ではないのだべさ)
お名前が「ラブ○イブ」な豊崎さんは、『ラブライ○!』シリーズには出てないんだよねー。
(『リ○ラ』は、フランス語で『結ぶ』って意味なのだべさ)
かのんくくすみれれんちさと、らしい。
でも、そんな風に連結されてもな。どこで区切ればいいんだろう?
(『○エラ』は、膝屈伸が重要なのだべさ)
ホノカの「個人の感想」らしい。ダンス、「踊ってみた」のかな?
(あと、『氷○』のコスプレは、『11人○る』でなくて、『千里万里子』でなかったべか?)
ちさとばんりこ? どこで区切るの?
◇◆◇
でも、ホノカの記憶違いで、正しくは「センリ・マリコ」らしい。
『七色○んこ』って漫画らしい。「アオキ・マリコ」は無関係らしい。
◇
他にも、きちんと許可取って、色んなコスプレしてたよなあ。
なつかしいな、『氷○』。
なんか、フォーレの『シシリエンヌ』が聴きたくなってきた。
『地球』にワープしたいよ。
あ、そうだ!
(なんだべか?)
『巫女』として、『全知神』さまか『全能神』さまに会うことになったら、『恋する……じゃねーな。『旅する惑星』が、どうやって何万光年も移動してるのか? について訊いといて。いわゆる「ワープ」の話ね。
(ワープ? あの『謎移動』のことだべか?)
あの二人……じゃないか。あの「二柱」の神様たち。
俺がめんどくさいこと訊くと、『巫女』に聞け、って逃げられんだよ。
なんか「禁断のセカイ」に踏み入れちゃあイケナイらしいんだよ。
だから、お前に頼みたいんだよ。
どうやって別の「銀河」にまで移動してるのか、知りたいんだよ。
(ホノカ、ラジャーだべさ。ギャラ○スィー! だべさ)
『氷○』のサトシ君も、『土星』のコスプレしながら、そう叫んでたよ。
(あたし個人としては、VDの行為は赦し難いのだべさ)
この「VD」は、「2月14日」のことらしい。
でも、お尻の下敷きにしてたワケじゃないんだから、いいじゃないか。
(それは、カードだべさ)
モトネタは……ないしょ。
あと、ちょっとメニアックだけど……個人的に、女性が椅子とかに座る時、シワにならないようにスカートのお尻のとこ撫でる動作が好き。生真面目な感じが。
(『スーパー○ター!!』だべか?)
そんなメニアックな描写あんの!?
ますますみれてないのが悔しいな。是が非でも観たい。
◇
その後も――
(――眠れないのだべさ)
寝る前に、チョコ食い過ぎたらしい。
平安な眠りのために、パッヘルベルの『カノン』とか聴かせてあげたい。
(『運命』。『巨人』。『天国』と『地獄』。もっぺん観たいべさ)
観たい? 聴きたい、じゃなくて?
それって、クラシック曲のタイトルじゃあないの?
(『takt ○.Destiny』ってアニメがあったのだべさ)
なんか、作画がすごかったらしい。
そして、『運命』は「甘いもの」好きらしい。
で、その部分の小文字。「オーパス」って読むんだ?
そんで、俺知らないな。聴いたことないよ、『巨人』。
(……くく。左腕が疼くのだべさ)
なんか違うくない?
◆
宇宙蛇足編●224Cにつづく。




