211★最終章[12]◆またいつものような長めのグダグダ
ふと疑問に思って、質問してみたのだ。
『きらきら☆ジャンプ作戦』の最中に――
◆◇◆
ちょっと訊きたい事があるんだけど?
(なんでしょう?)
(なんだべか?)
『○ケットガール』って、なんで「女子高生宇宙飛行士」なの?
なんか、特別な理由でもあるの? 見た目? ビジュアル的な?
(体重が軽いからです)
(体重が軽いからだべさ)
……そんな理由?
(ロケットの信頼性が低いせいで、元々いた男性宇宙飛行士が、怖がって脱走しちゃうんです。『千歳に帰るんだ』って)
元・空自のパイロットだそうだから、北海道の千歳基地だろうな。
(『プラネ○ス』の主人公と、中の人が同じなのだべさ)
てことは、『ハイ○ュー!!』の初代ウカイコーチと同じ人かあ……。
作中では、「宇宙要塞ソロモ……じゃなくて、「コンペ○島」でもなくて、「ソ○モン宇宙協会」とかいう組織が自主開発したロケットの「推力不足」を補うために、体重の軽い女の子が『宇宙飛行士』に選ばれたって事らしい。
最初に「女子高生宇宙飛行士」ありきで、後付けな理由ぽいけれども。
でも、移動体の速度を上昇させたいのならば、「小型軽量化」が有効なのは、間違いないだろうな。
◇
で、色々と下準備をした後で――
(身体錬成。女体化。◎首は明るく綺麗な色)
この際だから、俺も思い切って「ダウンサイジング」する事にしたのだ。
◇◇◇
で、大幅な「小型軽量化」に成功したったわけさ。
(…………)
(…………)
ホノカオの二人が、あきれ果てたような沈黙だ。
(…………)
ミーヨが無言なのは、ちょっと意味合いが違うだろうな。
最近、太ってきてるそうなのだ。
そんなのは「妊婦さん」なんだから、まったく気にする必要はないのに。
(んー……そうじゃなくて、それだとジンくんの『ばりあー』はどうなるの? 女の子の状態だと『時間制限』があるんじゃないの?)
最近、やたらと冴えてるなミーヨ。
だが、心配は無用だぜ。
こんなこともあろうかと、『東の円』滞在中に開発しといた新魔法『★マジカル・スペーススーツ☆』を……。
(『魔法』だって、普通は『二打点(約3時間)』で勝手に消えちゃうよ?)
……だ、大丈夫。
俺には、『全知神』さまから貰った『賢者の玉』があるから、1.5倍の……。
(だとしても、『三打点』だよ? その間に、『次の目的地』に行けるの?)
うぐっ。
(常時発動型の『無敵のバリアー』を自ら外してどーするんですか? ジンさんはアホなんですか?)
カオリちゃんまで……今さら、そんな分かり切った事を……。
(なしてこう『たくらんけ』なんだべか。『バリアー』無しで『宇宙』て)
……イヤ、その……。
なんかこう、みんなに責められるのも悪くないなあ(※ドMの発想)。
(したら、『グレイ○ニル』みたく、『化物』の中に入れないもんだべか?)
2020年春アニメ『グレ○プニル』は、謎な宇宙人の謎なコインを拾うと貰える謎な能力で、主人公がデカい「犬のぬいぐるみ」になってしまう話だそうだ。
そして、その「ぬいぐるみ」の中に、ヒロインたちが「下着姿」や「全裸」で……あとでもっと詳しく聞こうっと。
それはそれとして、ドロレスちゃんに化けた『化物』の中に「入れ」と?
生きて動く「宇宙服」として、それを「着ろ」と?
確かに、『化物』たちは宇宙空間でも平気で動いてるから、もしかすると有害な宇宙線とかを遮蔽してくれるのかもしれない。
……でも、実は……。
◆◇◆
「と言うわけで、貴女方にも、小型軽量化してもらいますわ!」
別に、こんな口調じゃなくてもいいんだけどね。
「まずは、2号ちゃん!」
「了解です!」
2号ちゃんは、さくっと言って、しゃがみこんだ。
そして、人間に化けた『化物』にとっての人間の「*」に該当する「部位」から、余分な水を排出した。『化物』は、体積の90%以上が「水」なのだ。
……じょんじょろ、じょんじょろ、じょんじょろ
奇っ怪な水音だ。だが、聞き覚えがなくもない。
……じょろろ……
排出が止んだようだ。水音が止んだ。ぶるぶるぶるっ、と背中が震えた。
うん、見てるのは「後ろ姿」だ。さすがに正面からガン見したりはしない。
そして、誕生したのは――
「うむ!」
ラウラ姫の「そっくりちゃん」だった。
『化物』がコピーしたドロレスちゃんの容貌は、姉のラウラ姫にそっくりだ。
そっくりだけど、決して二人を間違えたりはしない。
容易に見分けがつくのは、その体躯に大きな違いがあるからだ。
姉の方が、妹よりもずっと小さいのだ。妹10:姉8くらいの比率だ。
そんで、余分な「水」を排出した結果、2号ちゃんの全身が、二割がた縮小して、ドロレスちゃんの姉のラウラ姫そっくりになってしまったのだ。
「うむ」
しかも、元々のドロレスちゃんは「物真似」が得意な子で、よく姉のラウラ姫の真似もしていた。それも既に「学習」済みらしい。
しかし、何かの薬物とか宇宙人の謎パワーとかで、若返って幼児化してしまうような場合には、着ている服はそのままで、体型だけが縮み、ぶかぶかになった服が脱げてしまうのが「お約束」だ。
でも……それがない。
『化物』の「服を擬態した表面構造」までもが「同じ縮尺」で縮小してしまったがために脱げないのだ(泣)。……しょんぼりだ。
「うむ」
そんで、「2号ちゃん」改め「そっくりちゃん」に成って以降、「うむ」しか言わなくなってしまった。彼女の「脳」に相当する「何か」まで、20%縮小してしまったんだろうか?
「あたしはどーしましょう?」
半ケツちゃんが自ら訊いてきた。
この子には、後々「やってもらいたいこと」がある。そのためにも、今ここで、半ケツ出したままの「ア○ガール」に成られても困る。それに「枕」としても、愛用してるしな(※変な意味ではありません)。
「やめとこう。君は、そのままの方が素敵だよ。そのままの君でいてほしい」
「了解です」
まったく照れもしないし。
てか、俺いま女の子だしな。
◇
と言う訳で、いまの俺よりも、ずっと小柄なちびっ子状態なのだ。
だから、「着る」なんて不可能だよ。
女体化したにもかかわらず、俺の方がデカイもん。
もう一度『身体錬成』で「幼女化」すれば……でも、ここ異世界だしなー。
(じゃあ、まあ、それはいいです)
雑な感じに、捨て置かれた。
(それで、ジンさんが言ってた『静電気』を利用した移動方法とは?)
俺が言いたかったのは、静電気ってより「電流」なんだけどね。
『軌道エレベータ』の「黒い線」て、大気のある所では空気やら雲なんかで擦られて、帯電してるっぽいんだよ。静電気が溜まってるらしいのよ。
(だども、『アアス』に『接地』されてるんでないべか? 『アース』だけに……違うべさ! ここは異世界『アアス』だべさ!!)
よく分からないノリツッコミだ。
とにかく、「黒い線」に、電気が流れる「迂回路」になるような物体を……「コの字」形のバイパスを設置しようかと。
何だかんだで、めっちゃ「ぺたぺた」触ってるから、「線」と同じ物質は『錬成』可能だと思うし。それに主成分はおそらく「炭素」だろうから、それならば素材は有るしね。
(『化物』の『化けの皮』?)
おうよ!
既に、珍野菜「オトメナス」の『錬成』に成功してるし、「炭素」は有機物の骨格だから、間違いなく「含有」されてるって事だ。
(……それで、結局何がやりたいんですか?)
結局何がやりたいかと言うと、「超電磁砲」だ!
ああ……脳内に、あの曲が流れる……。
(なにこの音楽?)
(『○nly my railgun』じゃないですか)
(ナ○ジョルノは、エリー○カの中の人だべさ)
『frip○de』って、ボーカリストが何人もいるんだよねー。
◇
(♪ふんふんふ ふんふふん)
『★伝心☆』で配信されてしまった俺の脳内BGMをカラオケにして、ホノカオの二人が歌いまくってたら、ミーヨがメロディーだけ耳コピして鼻唄うたってるよ。ちょうど「サビ」だな、そこ。
まあ、それはそれとして――
カオリちゃんから聞いた話では、『プラネ○ス』は「スペースデブリを除去する民間企業の人々を描いた物語」だそうだ。
(中盤以降は、ちょっと違ってきますけどね)
そうなんだ?
とにかく、遥か彼方の我々の母星『地球』の日本でも、「ローレンツ力」を利用した「デブリ除去」の研究してたのを、何かで見た事あるんだよね。
(『ろーれんつ』? 『ろーらいず』じゃなくて?)
俺がミーヨにあげたセクシーランジェリーの中には、パイ○ンじゃないと惨事になる……じゃなくて! 「ローレンツ力」ってのは、いわゆる「フレミング左手の法則」だ。電・磁・力だ。いわゆる「レールガン」の作動原理だ。
ちなみに、俺は右手派だ。
イヤ、そっちじゃなくて、某ゲームのヒロインの「オッス」が、似たようなポーズなのだ。
とりあえず、そんな話は置いといて……その「デブリ除去」の方では、「ローレンツ力」を「減速」のために使って、最終的には『地球』に落下させて燃え尽きさせる……って話だったな。
(もったいない! 『プ○ネテス』では、資源として回収してたのに)
(いたましいべさ。『もったいないお化け』が出るべさ)
ナニソレ?
俺観てないけど、某・妖怪アニメに出てくるのか?
(『もったいない』は正義だよ)
日本語の「もったいない」は、他言語に翻訳不可能な、独特な節約精神として世界に広まってるらしいけれども……ミーヨの貧乏性は、どうやって身についたんだろう?
(話を戻します。つまり、何らかの電導性の高い物体を造ってから、惑星『アアス』の磁場の中で、ローレンツ力が発生するような向きに設置して、それに電流を流すと?)
そうっス。
そしてそれで、ぶっ飛ぶのだ。
俺は以前、『魔法式空気大砲』の「砲弾」になった経験があるけれど……今回は、「超電磁砲」の「コイン」だ。……あ、イヤ、「レールガン」の「弾体」だ。
(フレミング左手の法則って言ったら、電流・磁場の向き・ローレンツ力……のそれぞれが、直角90度ずつズレた三次元的な三方向を向いてるでしょう?)
うん。
(ですけど、今回の場合、その中のひとつである惑星の『磁場の向き』が完全に固定されるじゃないですか? 好き勝手な方向に行けるわけじゃないでしょう?)
ああ……そうなるのか。
(電流の向きを変えても、自転方向か、その逆にしか、『力』を向けられないべさ)
え、うそっ!? そーなるの?
(それに惑星の『磁場』って、言うほどには強くないはずですから、強力な『力』を得るためには、滅茶苦茶膨大な『電流』が必要なのでは?)
……ぐぬぬぬ。
(あと、『静電気式の浮上装置』とか言ってたべさ。それは出て来てないっしょ)
だって、それ「アニメの中の話」だもん。
『ヘヴィー○ブジェクト』だもん。原作者は『とある』と同じ人だもん。
(だもん、じゃありません!)
……はううう(※ひそやかな悦び)。
(やっぱり責められて嬉しそう。ジンくん、エムなの?)
そんな事は……ないぞ。これは悔しがってるんだぞ。
(それに、今のままだと、『バリアー』が有効な約4時間半以内に『軌道リング』にまで辿り着かなくちゃいけないじゃないですか? そんな速度出せるんですか?)
だって、「超電磁砲」とか、女子の憧れじゃないですか?
女体化したら、一度はやってみたいじゃないですか?
(惑星の重力を振り切って、『宇宙』に飛び出す『第二宇宙速度』くらいでないと、とても間に合わないべさ)
そ、そーなるのか?
やはり女体化した状態では、無理なのか?
(なんか、ジンくん。二人に責められて、嬉しそうな感じが)
き、気のせいだ。
しかし、このままでは、またまた実行前に計画が頓挫してしまう。
(……ところで、ジンくん。『宇宙』に落っこちる前に、ぴょんぴょんと『アタリヤ』みたいに飛び跳ねられるくらいに、身体が軽くなったって言ってなかった?)
ああ、そうだよ。言ってた。
あと、『アアス』の謎生物『アタリヤ』は、『永遠の道』の脇の草むらに生息するデッカイうさぎ……だと思っていたら、その正体は「カンガルー」らしい。
聖地巡礼ツアー『七堂巡り』の、馬車での旅の最中に、『聖女』さま(※中身はカオリちゃん)が肉眼で確認したそうだ。なんでまた、そんな生き物が『アアス』に「コピペ」されてたんだろう? 謎だ。
(それって、すごーく高い所にまで上ったからだ、って言ってなかった? どうやって、そんな高い所にまで移動出来たの?)
それって……ああ、そっか。
もともとは、カオリちゃんの……『聖女』さまの『祈願』だ。
(…………)
妙な感じの無言念話だな?
とにかく、『第一中継駅』そのものが、寝てるあいだに上昇してたのだ。
ホノカに、高度は約1万㎞とか言われたからな。
つまりは、ここってやっぱり『駅』じゃなくて、エレベータの「ケージ」みたいな「乗り物」だったって事だな。
そしたら、おんなじことを4回『祈願』してもらえれば、それで難なく静止衛星軌道上の『軌道リング』にまで、到達出来ちゃうのでは?
(…………)
その方が、めっちゃ楽でええやん。
またまた他力本願で、女性頼みとか、ヒーローらしからぬ行為だけど……俺また女体化してるし。あと「他力本願」て、本来の意味だと使い方間違ってるらしいけど。
(ちがくて! 最初に泊まった『第一中継駅』って、そのすごーく高い所に『置きっぱなし』になってるんじゃないの?)
(……あ!)
(……あ!)
……そ、そうかも。
なんで、今の今まで、その事に気づきもしなかったんだろう?
(だとしたら、いまジンくんが居る場所って……どこ?)
言われてみれば……ここ、どこなんだろ?
でも、最初の『駅』とそっくりで、見分けがつかないんですけど?
何かが……揺らいできた。
(もしかして、幽霊船?)
ナニソレ、怖い。
◇
(ジンさんの現在位置が判明しました)
現在『聖女』さまに化けてるカオリちゃんだ。
彼女が装備している神具『神授の真珠(金色)』は、底知れない神秘の力を有しているのだ。……たぶん。
(どうやら、昨夜の『きらきら☆ジャンプ作戦』では、惑星『アアス』の周囲を『一周』したのではなく、勢い余って『一周ちょい』したようです)
……マジか?
てか、よく考えたら、君らが面白がってゲーム感覚で、俺たちをバインバインさせたからだろ?
(…………)
(…………)
(…………)
じゃあ、俺は今、元いた『美南海』にある「リン島」の『軌道エレベータ』ではなく、別な『軌道エレベータ』にいるのか?
そもそも、『軌道エレベータ』って一本じゃあないの?
『ガン○ムOO』みたいに、三本あるのか? 天下が三分されてんのか?
(『海洋分断線』によって区切られた、四つの『海』に、ひとつずつあるようです)
てことは、四本……というか、4基あるの?
またまた「後出し」で、そんな情報が出て来るし……。
(それでジンさんの現在位置は、『太陽の大洋』の『船の盛り場』って群島部にある『軌道エレベータ』の、高度約200㎞あたりだそうです)
『地球』の船がいっぱい「コピペ」されてる場所でしょ?
そこって、君らが「海難事故」に遭ったところなのでは?
そこで、カオリちゃんは一度■亡してるのだ。ホノカの「船に対するトラウマ」の元だよ。
(あたしなら、もうトラウマは克服出来たべさ)
それなら……いいんだけどさ。
確かに、汎用大型護衛艦『あわ』の内部を探索したとか言ってたもんな。
てか、ここが『東の円』がある『太陽の大洋』ならば、「距離的に近い」から、ホノカとの「同調夢現象」が起きたのかもしれないな。
◇
(一度、切りますね)
(ジンくん、またあとでねー)
おう!
忙しいとかで、一旦『★伝心☆』は切れた。
で、一人居残ったホノカが言い出した。
(ほいで、ジン君は『軌道エレベータ』の『全体構造』を知っているべか?)
なんか、「おまん……じゃなくて、地図記号の「工場」に似てるって聞いてるよ? 「太陽」みたいだって。あるいは「東京都」のマークかな?
ちなみに『生徒会○員共』の「目安箱」の投票口が、そんなカタチだよ。……イヤ、「おま」の方ね(笑)。
(北海道では、『だん)
言わせねえよ!
(全体的な構造は、『アアス』を取り囲む『舵輪』のようになっているのだべさ)
『舵輪』て、船の操舵輪?
船に対するトラウマがもう無いんなら、思いっきり行くけど……それって、『はれ○ぜ』航海長のリンちゃんが、「面舵、いっぱーい」とか言いつつ、グルグル回してたヤツだな。
帆船『クリムソルダ二世号』にもあったよ。
俺が建造費用を出したのに、一回も触らしてもらえなかったよ(泣)。
悔しいから、「船首女性像」のバストアップを、こっそりやったったよ(笑)。
(……いいべか?)
あ、ごめんごめん。話続けて。
(静止衛星軌道には『軌道リング』があって、そこから地表と宇宙に向かって、『スポーク』みたいに『軌道エレベータ』が4本あるのだべさ)
スポーク……って、舵輪って言っておいて「自転車のホイール」みたいな言い回しになってるぞ。
でも、「舵輪」の同じ部位も「スポーク」なのか?
ふと思い出したけど、『は○かぜ』の機関室でも、ちびっ子機関長マ○ンちゃんの指揮下で、デッカい二重ホイールみたいなの回してなかった? あれはバルブ締めてんのかな? あと、水雷科でも何かグルグル回してたな。……うろ覚えだけど。
(魚雷発射装置のは、グリップがついたキャプスタンみたいだったべさ)
映画化もされたらしいんだよな。『は○ふり』。
とりあえず『ハイ○クール・フリート』はいいとして……つまり、「全体像」としては、惑星『アアス』を「中心軸」にした「車輪」……イヤ、余計な「毛」が生えてるし、やっぱ「舵輪」みたいな構造だな。
そんで、『アアス』を取り囲む『軌道リング』つっても、『OO』の「太陽光発電衛星」みたいな、しっかりとした構造物じゃなくて、単なる「輪っか」らしいんだよな。赤道付近から「天体観測」しても、それらしい物は確認出来ないし。
さらに言うと、何基かの「カウンターウェイト」によって「輪っか」が引っ張られてるから、実際には「円形」じゃなく「多角形」になってんのかな?
(『軌道リング』にまで辿り着ければ、あとは楽ちんなのだべさ)
え? なんで?
(そこは『アアス』の『静止衛星軌道』。『遠心力』と『引力』が釣り合うところなのだべさ)
うん。で?
(つまりは『無重力』なのだべさ。『たんこぶ』が出来た時の赤血球さんたちみたく、ぷかぷか浮かぶのだべさ)
『はたらく○胞!!』の話らしい。
あと、『BLACK』は本気でブラックらしい。観ると気持ちが凹むらしい。
それはそれとして、「遠心力」と「引力」が釣り合っての、「無重力」なのか? そのバランスが崩れると、どうなるんだ? 「力」の引っ張り合いなんでしょ?
(引っ張り合いに勝った方が、勢い余って後ろにゴロゴロと転がり、業務用大型冷蔵庫に後頭部をぶつけてしまうのだべさ。コ○アのお母さんみたく)
おかーさーん!
『ご○うさ』の3期目では、○コアのお母さんに一体何が!?
(次のシーンでは、何事もなかったかのようにケロッとしてたべさ)
アニメあるあるだな。
(話を戻すと、『軌道リング』からさらに『黒い線』を進むと、釣り合いのバランスが崩れて、『引力』よりも『遠心力』が勝つのだべさ。つまり、『線』に掴まってれば、勝手に『遠心力』で外へ外へと運ばれて行くのだべさ)
……へー、そうなんだ?
『軌道リング』に生えた「毛」みたいに『宇宙』に向かって伸びているカウンターウェイト部では、そんな物理法則が働いて、意外とカンタンに「先っちょ」にまで行けてしまうらしい。じゃあ、頑張って、そこまで行けばいいんだな?
(毛があって、良かったべさ)
でも、女体化した状態の俺と関わった女性たちは、何故か全員「パイ○ン」だぞ(笑)。
(カオリも、ツルッツルだべさω)
違うな。間違っているぞ、ユヒ・ホノカ。そこは「w」だろ?
◇
とりあえず、『軌道リング』へ到達するには、宇宙空間でも平気な無敵のバリアー『★不可侵の被膜☆』を常時発動させるしかない。
そのために、これから『身体錬成』で、またまた「男性化」だ。
二度手間っつーか。アホっつーか。なんつーか。
でも、ふと疑問に思う事があるのだけれど……。
俺は女体化にともなって体型も激変し、身長・体重ともに小さくなっているのだけれど……その「あまった物質」は、どこに行ったんだろうな? この『駅』の内部にとどまってんのかな? ……考えると怖いな。
あるいは、俺の身体の内部にしまわれていて、男性化すると開いて出て来るんかな?
そう言えば、「ユニコーン○ンダム」も赤い「デストロイモード」になると、各部が開いて全身が「大きく」なるんだよな。サイコ○レームの放熱だっけ?
(『ラ○ライブ! 虹ヶ○学園スクールアイドル同好会』の最終話には、ユニコーンガン○ムが登場したのだべさ)
え? うそ!?
なんで、『ニジ○ク』に『ユニ○ーン』が?
(『暖かな光』をまとったユ○コーンの雄姿が、夕陽に映えていたのだべさ)
……う、嘘だろう?
(…………)
頼むよ。「イッツジョーク! だべさ」って言ってくれよ……。
◇
何のことはない。お台場のアレだった。
それはそれとして、やっぱり「移動手段」としては、「超電磁砲」が諦めきれない。誰かに「アキラメロン!」と言われたとしても。
でも、どうしよう? 強力な「電流」とか……。
それこそ『とある』の御○さんみたいな「エレクト○マスター」じゃないとダメだろうしな。
(したら、シコシコするのはどうだべか?)
いきなり、下ネタかよ?
断っておくけど、さっきの「右手」の話は違うぞ? ……イヤ、正直言うと違うくもないけど(笑)。でも、俺また女体化してるけど。
(あたしが立案した『宇宙シコシコ作戦』はどうだべか?)
シ、シコシコ作戦て……どんな作戦?
前に言ってた、某アニメの2期目の最終話の事じゃあないよね?
◆
次回。『宇宙シコシコ作戦』――まる。




