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145◆第一次全体握手会


 ここは『(いち)の小宮殿』内の大食堂。

 『巫女選挙』の関係者で、埋め尽くされている。


「「「「「風と水と大地と火と星と人に感謝を。いただきます!!」」」」」


 朝食だ。

 もちろん、手は洗ったよ(笑)。


 朝食なのに、クラッカーじゃなかった。フツーにパンだ。

 厚切りスライスの丸パンに、チーズやら肉やら香味野菜を乗せてあって、具が崩れないように上からフェザースティックみたいな爪楊枝でピン止めしてある。スペイン料理にこんなのがあった気がする。


 他にも、食卓の上には、夏らしいカラフルな果物がいっぱいある。


 『地球』由来の見覚えがある果実もあれば、得体の知れない奇妙なカタチの果実も、いっぱい食卓に載ってる。


 今が旬だと言う、赤と紫色の「ベリーの(たぐい)」もいっぱいある。ブルーベリーとかラズベリーとかだ。


 それが、ジャムに成る寸前みたいな甘煮になってる。

 それを、パンにのせて食べてるよ。


「「「「「……(黙々)」」」」」


 みんな、甘味に飢えているような感じだ。黙々と食べてる。

 ちなみに、「選挙期間」に突入したので、『巫女選挙』立候補者は、白いヴェールは被らずに、素顔を晒してる。てか、食事中なので、みんな「顔出し」してるよ。


「ああ、この『赤茶(あかちゃ)』美味しい」


 ついつい独り言みたいに口に出た。

 フツーは口に含んだ時に、微妙なヌルッとした舌触りがあるのに、それが無い。喉ごしも爽やかで、スッキリしてる。


「ありがとうございます。ヨハンナさん」


 何故か、右隣の席に座っていたパンツちゃんから、そう言われた。


「……何故に貴女がお礼を?」

「我が家は『赤茶』を名産品としている『万緑(みどり)(あか)』の代官職を、代々世襲しておりますので。今回のこれは、持ち込みなのです。味の分かる方がいて、嬉しいです」


 そんな事を、笑顔で言われた。

 いいのか? 自ら、正体を暴露するような事言っても。


「そーなんですの?」


 この子……プリムローズさんの親戚だよな。本家筋とか聞いてるな。

 真名(フルネーム)なんだっけ?


 とりあえず、名前はドロワー嬢だな。「パンツちゃん」は、あくまで愛称(?)だし。


「とすると、ドロワーさんは、例のアレ。飲んだ事がおありですのね?」

「アレ……とは?」


「黄金のおち」

「あ、ああ、はいはい。『黄金茶(ごんちゃ)』ですね? ええ、はい、ありますわよ」


 俺が『黄金のおち○ちん』と言いかけたのを、全力で阻止されたよ(笑)。


 なお、『黄金茶(ごんちゃ)』とは『赤茶』の最高級品で、その赤い花の中にある黄色い「おしべ」である『黄金のおち○ちん』から抽出される。あと、最近知ったけど「人肌の温度」で飲むのが、いちばん美味しいそうだ……見た目は●(液体)そっくりらしいのに……。


「あ、この果物も美味しいですわねー」


 さすがに、次の『七人の巫女』を選ぶ選挙の期間中だけあって、立候補者はいいもん食えるらしい。見たこともない「珍果実」だ。


 向こうでは、元・豚耳奴隷のポタテちゃんと、実は『化物(ケモノ)』を自身の「替え玉」に仕立てた「逃亡奴隷」らしいのが発覚したサレイシャ嬢が、かなりのペースで珍しい果物を食べまくってる。


「ヨハンナさん。それって、食べ過ぎると……が赤くなるんですって」


 左隣に座っていたアルルミナ嬢に、なんか言われた。


「コレ?」

「ええ。『扇子(せんす)(ごと)き賢者の(てのひら)の実』って名前ですって」

「……はあ?」


 聞いた事も無い名前だ。


「それで……何が赤くなるんですの?」


「……」

「…………」


 訊くと、二人とも教えてくれない。

 そして、ちょっと頬が赤い。なんの恥じらいだろう?


(含まれてる色素のせいで、お○っこが赤くなるんだそうです)


 カオリちゃんから、『★伝心☆』で「解説」された。


 なるほど、そうだったのね。

 なら、「清き乙女」が、気軽に口に出していい言葉じゃ無いわな。

 カオリちゃんは「思念」だから、セーフだ。


(そんな優しい心遣い要りませんよ)


 で、その「色素」って、人間の体内で消化出来ないのかー。


(『地球』でも、「ウチワサボテン」の実を食べると……そうなるそうですよ?)


 食った事ないよ、そんなの。

 てか、それならもしかすると、実は同じ物で、「仙人掌(サボテン)」の「仙人」が、『この世界』の言葉の「賢者」に置換されてんのかな? 「ウチワ」も「扇子」に。


 そして、『賢者の掌』って……「白い花」が咲くのかな(笑)?


 カオリちゃんも、いま現在は俺のコピー体で「男の子」だけど……した(笑)?


(思念伝達・遮断――――)


 また、回線切られた……。


 俺も、「色相」濁って来てるのかも……浄化につとめようっと。


      ◇


 そう言えば、「サルナシの実」って食べ過ぎると、どーなるんだっけ?


(――――)


 もう! 知ってるクセに!


 そんな事を思いながら、他の『巫女見習い』たちと一緒に、大食堂から中央コンコースへ向かう長い廊下を歩く。


「いよいよ、『第一次全体握手会』ねー」


 アナベル嬢が気合い入ってる。「釣る」気満々だな? 


「そう言えば、『朝食前の握手会』では、お一人だけ、とっても素敵な若い男性が混じってらっしゃいましたよね?」


 これ、俺じゃないよ。サレイシャ嬢だ。


「ええ、とっても素敵でしたよね。イヤラしさの無い、中性的な雰囲気をまとっていらして、笑顔がとても爽やかで」


 これ、俺じゃないよ。ドロワー嬢だ。


 二人とも、完全に「プロペラ小僧ジン」に扮していたカオリちゃんの事を言ってるな。つまりは、ほぼほぼ俺の事だな?


「ありがとうございます。サレイシャさん。ドロワーさん」


 自分の事のように嬉しかったので、ついついお礼を言ってしまったよ。


「……何故に貴女がお礼を?」

 そう言ったのはサレイシャ嬢だけど、二人とも不審がってる。


「ヨハンナさんは……あのお方を、ご存知なのですか?」

 そして何故か、ドロワー嬢が凄い勢いで食いついて来た。


「ええ、実は、あの方こそがウワサの……」


 言いかけると、誰かに背中をツンツンされた。

 振り向くと、いま現在は、またまた女装して、俺の『黒幕』におさまってるカオリちゃんだった。


「……(ふるふる)」


 黒いヴェールが、激しく揺れている。なんだろう? 黙ってろ、って事?


「……(こくんこくん)」


「あの方が、ウワサの『プロペラ小僧』様なんでしょう? 本当のお名前を……ご存知ありませんか?」

 ドロワー嬢が、すがるように迫って来る。


 ……これって、もしかして「恋」なのでは?

 なんか、すげーガチだよ。見てて、照れるよ。


 そして「プロペラ小僧」って二つ名は広まってるっぽいけれど、「ジン・コーシュ」って真名(まな)は全然知られてないのね? ……別にいいけど。


「ドロワーさん。『巫女見習い』は『恋愛禁止』ですよ」


 これ、俺じゃないよ。サレイシャ嬢だ。


 てか、自分から話を振っといて……。

 この子、企み深いと言うか、何と言うか……「黒い」ってほどじゃあないけれども。


「あ、いえ……違うんです。そう言うんじゃ……ないんです」


 パンツちゃんことドロワー嬢は、落ち込んだように、しゅーん、としてしまった。

 元々は、はつらつとした活発な感じの子なのにな。可哀相だったよ。


      ◇


「ぐっはー。すんごい人」


 ついつい独り言みたいに口に出た。


 建物の外には、めちゃくちゃな数の人がいたのだ。

 まあ、昨日の『お披露目会』では、数万人以上いたしな。


 そんで『朝食前の握手会』で判明してるけど、『巫女選挙』の『握手会』って、「握手会参加者全員」と「立候補者全員」が握手するというシステムなのだ。好きな子の列に並んで、その子とだけ握手するんじゃないのだ。「会いに行けるアイドル」のとは違うのだ。


 とてもじゃないけど……さばききれない。どーすんだ?


 『リ○ロ』の○テルギウス・ロマ○コンティみたいに、「手」をいっぱい出せとでも言うのデスか! 会いに会いに会いにあいあいあい……。


「ヨハンナさん! こっちですってば!!」


 バカな妄想をしながら人海(じんかい)を見てたら、アルルミナ嬢から呼ばれた。


「ナニコレ? ボート?」


 そこには、細長い「ロングボート形の木枠」があった。


 『巫女見習い』たちが、「競技用ボートの漕ぎ手」みたいに配置されてる。と言っても、みんな「木枠」の中に直立してるけど。


「どうぞ、中に入ってください」

 シンシアさんにそんな事を言われてしまっては、素直に従う以外にないぜ。


「失礼しまーす」


 サイド部分が布地になっていて、そこをめくりあげて中に入るらしい。

 どうせなら、女性のスカートの中に、こーして入り込みたいな、と邪悪な事を思いつつ、中に入る。


 あ、て。


 入る時に、なにかに頭をぶつけた……天罰?


 イヤ、横棒だな。

 柔らかいクッションが巻いてあって、痛くはなかったけど……ああ、これって、お尻を乗っけて座るための「ヒップレスト」だな。


 中に入ってみると、木枠の両側に「アームレスト」もついてる。

 本物のボートのオールを「支点」として支持するヤツみたいにも見える。


 とすると……この「舟」の両側に、「握手会参加者」を流して、両手で同時に2人ずつと握手するのかな?


「そーれーでーはぁ、しっこおぅ!」


 しっこう? 出航(しゅっこう)


「「「「「はいッ!」」」」」


 まさかの、俺たちの方が「人の海」に漕ぎ出す――という異世界スタイルだった。


 木枠の下の方に、車輪がついてるらしい。

 ゴロゴロと「ロングボート」そのものが動き出したよ。

 俺たちの『黒幕』さんたちが、前方で「綱引き」みたいに曳いてるよ。


 そこは『魔法』でやれよ。人力かよ!


 クリムソルダ嬢の『黒幕』のベコちゃんなんて、80歳前後のお婆ちゃんなのに。10歳のセシリアもいるのに。まったくもーもー。


 てか、正直に、いまの気持ちを言おう。


「めっちゃ、恥ずかしいんですけど!」


「「「「「それは言わないで!!」」」」」


      ◇


「はーい! 停止!」


 掛け声がして、止まった。


 そっかー、ただ単に所定の位置まで移動しただけか……ずっと人波をかき分けて「航海」するのかと思ってたよ。


 ともあれ、ロングボートは『(いち)の小宮殿』の内部のコンコースから、正門を抜けて外に出て、『三角広場』のほぼ頂点部にまでやって来た。その間、ずっと俺たちは「見世物」だったよ。ここが『地球』だったら、パシャパシャ撮られまくりだったろうな。


 『船の銅像』の、デッカい土台近くには、デッカい『投票箱』がいくつかあった。

 『前世の記憶』を持つ俺の目には、フタ付きの四角いゴミ箱そっくりに見えるよ。


 その傍には、誰もいない。

 いわゆる「選挙管理委員会」みたいな人は……いないな。

 なにかの『魔法』で、不正防止の措置を施してあるのかもしれないけれども。


 そんで、どうやら『投票箱』の位置を「告知」する意味も込めて、この場所での『握手会』らしいな。


 投票箱は、東・西・南・北すべての『街区』にあるらしい。

 『東の街区』のは、ラウラ姫の『音の宮殿』の、大扉付近に設置されてるそうだ。


 そう言えば、『音の宮殿』に置き去りにして来た、『五の姫』ちゃんの弟のピパ君は、今頃どうしているだろう?

 留守番役のマルカさんとジリーさんの二人に、「思いっきり可愛がってやってください」と頼んどいたから、もしかすると「大人の扉」開けちゃったかも(笑)?


「「「「「……(ざわざわざわ)」」」」」


 大群衆の中で、めっちゃ注目されてるよ。


「途中で抜けて、『お手洗い』とか……無理そうですわね」

 俺が言うと、

「先ほどの『朝食前の握手会』では、堂々と行ってたじゃないですか?」

 ポタテちゃんに突っ込まれた。


 ……イヤ、最初のお一人目のあとで、手を洗いにね(笑)。


「じゃあ、頑張ってください。ヨハンナさん」

 カオリちゃんが離れて行った。


 『黒幕』さんたちは、『巫女選挙運営本部』のスタッフと一緒に、列の整理や誘導。そして、しつこく粘る「参加者」の「はがし」もやるらしいよ。大変だ……これから陽射しが高くなって暑くなるのに。


 てか、俺たち立候補者も、素顔剥き出しで、野外だよ。


「「「「「祈願! ★大いなる守護の星々っ☆」」」」」


 おお、ちょっと涼しくなった。


 見ると、『神官』やら『神官女』やら『乙女神官』やら『巫女見習い』たちが、手を繋いでる。関係者総出の『多重詠唱』で、威力をブーストさせつつ、『神聖術法』を発動させたらしい。


 虹色のキラキラ星『守護の星(普通サイズ)』を、ここ『三角広場』の上空に大量に呼び寄せて、大きな日傘みたいに展開してるらしい……って待てよ。ちょっと違うな。


 『大いなる守護の星々』だとう?


 それって、この惑星の大気圏上層に存在して、有害な宇宙船から地上の生命を守っている『守護の星(特大サイズ)』の事……なのでは?


 そんなものを……人間が操って「動かせる」の?


 そして「有害な宇宙船」て、なんなんだ? ガミ○スか?


 じゃなくて、「宇宙線」だろ? そして、アレは「爆弾」だろ?


 ならば、『ワン○ンマン』の、災害レベル「竜」の、巨大な双胴宇宙船か?


 ドラゴン・ブレスで人工衛星を破壊したのは……やめとこ。


「それでは、『第一次全体握手会』を開始いたしまちゅ」


 司会進行役は、今日もロザリンダ嬢だ。

 どことなく眠そうだ。なんか可愛く噛んだ。


 ついに『握手会』の開始か。


 俺にとって「握手」は、『合体魔法』の発動条件なんだけれども……。


 ま、握手の最中に『魔法』使ってくるヤツなんていないだろうから……心配する必要は無いか。


      ◇


「『巫女見習い』ヨハンナです」

「これはご丁寧に」


「『巫女見習い』ヨハンナです」

「これはご丁寧に」


「『巫女見習い』ヨハンナです」

「これはご丁寧に」


「『巫女見習い』ヨハンナです」

「これはご丁寧に」


 …………。

 ……。






      ◇


「…………」


「ヨハンナさん、ヨハンナさん」


 ……え?


「大丈夫ですか?」

 カオリちゃんの「肉声」だ。


 ……イヤ、ゴメン。

 なんか意識が飛んでた。


 どうやら、『第一次全体握手会』が終わった……らしい。


 その証拠に――


「ううっ……手が……手が……」


「「「「「……痛いよお(泣)」」」」」


 めっちゃ、手が痛いのだ……。


 お昼休み開始の合図である「昼の一打点」の鐘と同時に、情け容赦なく強制終了したらしい。握手出来なかった連中も、かなりの数いたらしい。カオリちゃんから聞いた話によると、だけど。


 とにかく、『(いち)の小宮殿』のコンコースに、ロングボートと共に戻って来た。


 にしても、手が痛い。


 一万人以上と握手した気がする。

 俺の知り合いも、何人か混じってた気もするけれども……数が多過ぎて、脳が飽和状態だ。


 とにかく、手が痛い。


「……ぼそぼそっ(祈願。★不可侵の被膜☆)」


 こっそりと、とある『魔法』を使う。


 そして――


(身体錬成。両手の手のひらを元通り)


 もー、自力で、強引に治療する事にする。


   チン!


 ポイントを絞っちゃダメだった。

 二の腕と、肩にも、重たい疲労が残ってる。


 左右を流れる人たちと、握手のタイミングで目を見るのが「握手会の作法」だそうで、馬鹿正直にそうしてたから、首周りの筋肉にも異常を感じる。過酷過ぎる。


(身体錬成。全身の疲労を除去)


   チン!


 今度は楽になった。


「お手を……。☆癒しの手っ☆」


 見ると、シンシアさんが他の子たちを癒してる。


 止めさせよう。

 彼女の体から、体内常駐型の『守護の星(極小サイズ)』が失われる。


「……ぼそっ(祈願。★解除☆)」


 全身を覆っていた『★不可侵の被膜☆』をこっそりと解除した。


「みんなまとめて ☆治癒(ちゆ)っ、治癒っ、治癒っ、(すく)ーっちゃうぞ!!☆」


 俺は、キューティーな隣のバンパイア的イメージを思い描きながら、『癒し手』の力を発現させた。


 モトネタはもちろん『となりの吸○鬼さん』だ。

 てか、「となり」どころか「同居」してたやん!


 それはそれとして、コレは、クリムソルダ嬢が使う『☆救いの手☆』の、範囲拡大複数同時回復バージョンだ。


 発動句に「みんなまとめて」という接頭辞(?)をつけると、対象を複数化出来るのは、ミーヨ先生から習ったよ。


 にしても、『巫女見習い』ヨハンナは、いろいろ使えて便利だ。


 『魔法』に『神聖術法』に『錬金術』に『癒し手』の力。


 それらを全部使える。切り替えの面倒くささはあるけれども。


 ま、『神の奇跡』とかは無理だろうけど。

 女神にも天使にも悪魔にもアルティメットにも成れないだろうけど……てか、流石に成る気はしないよ。


 とにかく、みんなを元気付けてやろう。


 光れ、我が右手ッッ!!


「☆賦活(ふかつ)の手っ☆ 7連発っっ!!」


「きゃっ!」「うっ」「はううう」「えっ?」「あん」「んぐっ」「ひっ」「うええっ!」


 ちょっと勢い余ったか?


 先日『白百合の小宮殿』でシンシアさんが使ってた、エナジーチャージのパワーハンドで、みんなのお尻を次々とひっ(ぱた)かせてもらったよ(笑)。役得ってヤツだよ(ニヤリ☆)。クリムソルダ嬢はコレを「必殺技」って呼んでたけど、身内用の回復ワザだったよ。別に「釣り師」のワザじゃないらしいよ。


「どーです? みなさん」


「「「「「……痛い。でも……気持ちいい」」」」」


 よし! 確実に何かを、刻み付けてやったぜ(笑)。


            ◆


 正直、「握手会」ってどんなんかよく知らない――まる。

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