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剥奪

作者: 青葉 照幸


転んで 使われて

粉々になっちゃって それでも信じたいから

君は良い奴って 犠牲になって

遠くの空を見つめては 項垂れていく

去っていくのは時間だけ

代償は高くつくぞと 悪魔が笑って

胸を刺す


あぁ 善人ばかりが蔓延る世界

誰も彼もがお人好し

騙されるなんて考えない

だからルールだけが暗黙化

破れば犯罪なんだって

出る悔い打たれず抜き出されて

孤立させると脅されりゃもう手遅れで

感情も何も残ってないや


何処に行ったんだ 優しい世界

僕もそこにいたはずだろう?

みんな良い奴だと言ってたじゃんか

嘘つきは僕だけだったってさ

裏切られたなんて嘯いて

傍から見りゃそれが真実だって

何もかんもどうでもいいや

良心さえも利用される


同情に縋る卑しき奴よ

誇りを貪る善人共よ

誰も彼もに味方をされて

多数決の私刑で為政者か

民主主義が何だって 善意が優れて大切だって

動物の群れに裁判が務まるもんか


知能に覆い被さる防衛機制

都合の悪いことは相手のせいだって

自己防衛に見せかけた欺瞞じゃんか

人格者名乗るなよ白々しい

友のため皆のため君を潰すって

私怨じゃんか 大義も何も無い


ルール破りは君の方

正規ルートが暴力だなんて

言論も個性も何もないや

誰かの為なら許されるのか

偽善を背負うのは本人だけで

資格があるのは自分だけ なのに

君の為だなんて 巫山戯るなよ


あぁ人なんてどこにも居なかった

僕以外みんな猿だった

なら去ってもいいだろこんな世界

優しくする価値なんてどこにも無い


嘘まみれの偽善者風情に

譲る信条もない

ゴミ溜めの犠牲者に身を焦がす猿が

友達なわけ無いだろう

誰も彼も信じられないのなら

人間は僕だけで十分さ

さぁ研究を始めよう

モルモットの笑顔が見たいから

薬に混ぜ込んだ意志を

最高傑作に射し込んで


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