閑話特別編「鈴屋さんとラジオ的なナニカ ー第十六回ー」
さくっとラジ何でぇす
南「……(原稿を読んでいる)……」
あ「…………おい、はじまってるぞ?」
南「……(まだ読んでいる)……」
あ「お〜い、南無子」
南「ちょっといいかしら?」
あ「お、おぅ……(また出番の話か?)」
南「アンタは、なに安々と英雄の座を譲ってんのよっ!」
鈴・8・白「あぁ〜(概ね同意)」
あ「いやそれは……」
南「アークってほんと、甲斐性無しね」
あ「そ、それひどい……」
鈴・8・白「……(頼りにはなるんだけど…)……」
南「というわけで、ここは本編とは関係ないラジオみたいな何か、通称ラジナニでぇす。大事な話には絡まない可愛いパーソナリティの名無子でぇす」
白「なぁなぁ、なんであのへっぽこが“英雄の中の英雄だ”なんて呼ばれたん?」
8「納得いかないですよね」
あ「あぁ〜それは……」
鈴「単純に、倒した時に一番近くに立ってたからじゃない?」
白「……どゆこと?」
あ「ほら、あいつ、止め刺しそこねたから、ダライアスの死体に攻撃しようとしてたろ?」
鈴「でも魔族に憑依されてぇ動き始めてぇ、あー君が『先頭で盾持って立ってろ』とかなんとか言うからそのまま最前線にいて……」
8「なるほど、その後アーク殿が人知れず倒したから、最前線にいたあいつに手柄が流れたのですね」
南「口の中にテレポートして爆破とか、誰も見れないもんねぇ……」
鈴「……それにしても死体キックなんて、騎士の風上にもおけないと思うの」
あ「それ、格ゲーのマナーだな。今回のは、ラストアタック泥棒って感じだけど。こればっかりはね、俺のラストアタックは見えなかったわけだし(苦笑)」
鈴「……うぅぅん……じゃぁ仕方ないかぁ……」
8「……到底、納得できません」
白「ほんとに、それなん」
鈴「……まぁいいの、あそこで活躍して『みんなの英雄』になるよりも『私だけの英雄』って方が、私は好き……」
8「……アーク殿らしいと言えばらしいですし……」
白「あたしは、旦那様が大英雄ってほうが自慢できていいなぁ〜」
鈴「えっと……ようするに、英雄になりそこねた英雄ってことでOK?」
あ「それが一番ひでぇし……」




