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天国

作者: 戸島量子

天国では。

もし死んでしまったら、天国があってほしい。

天国は見晴らしの良い高台がいい。

芝生に寝転がって本を読むのだ。

その本には今まで自分が生きてきた人生のすべてが書かれてある。

この本を得るために、人は現世で良い行いをして天国に行かなければならないのである。

そうすれば穏やかな気持ちで自分の人生を味わうことができる。

私の人生は、私の本にどう記述されているのだろうか。それまでのお楽しみ。せめて素敵な本になるように、生きてる今を楽しみましょう。

現実におかえりなさい。

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