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ー転移門決戦編ー 転移門の騎士達


 「あっ!!やべぇ!!」


  茶髪の騎士は

 空中で身動きが取れないなかで

 だだ一点を見つめていた


 ・・・くそっ!!手を離しちまった!!


  今さら騎士が手を伸ばしても

 セレスはもう騎士の

 手の届かない所まで離れてしまっている



  普段から鍛えている《騎士団》の一員なら

 数メートルどころか数十メートルからでも

 空中に放り出されても平気だが

 だだの一般人であるセレスが

 この高さから森に落ちれば命を失う危険がある



 「あんまり頼りたくないっすけど・・・


 すぅ・・・、


 エドガーさぁーーーん!!!!!!


 たぁ~す~け~て~~!!!!!!」



  茶髪の騎士は大きく息を吸うと

 森に向かって全身全霊で叫んだ



  ーーーーーーーーーー




  「ッッッ!!」


  迫りくる地面を見てセレスの体がこわばる


  ・・・さすがにこの高さから落ちたら

    ただじゃすまない!!


  そう判断したセレスはできるだけ

 落下の衝撃を抑えるために

 空中で受け身の姿勢をとる



  ・・・暇なときに駐屯地の騎士達の訓練を見て

    見よう見まねで覚えたものだけど

    ただ落ちるよりはましなはず!!



  そんなことを考えてながら

 空中でセレスがあたふたしていると・・・



 「あの馬鹿・・・

 そんなことは言われなくても分かってる!」



  森の中から顔を前髪で隠した騎士が

 セレスに向かって跳躍した




  ーーーーーーーーーー




 「おぉ~、いてぇ~~~」


  茶髪の騎士は森に落ちた時にぶつけた腰を

 優しくなでながら立ち上がる


 「エドガーさんは無事に

 セレス室長を受け止めてくれたっすかね~」


 「当たり前だ、ザック」


 「あっ、エドガーさ、ん・・・」


  ザックが声のした方へ目を向けると

 前髪で顔を隠したエドガーと

 見たところ無事そうなセレスがいた



  怪我をしていないセレスを見て

 当然安心したザックだが

 なぜかセレスとエドガーの姿を見て困惑していた


  

  ・・・なぜなら・・・




  なぜかセレスが

 お姫さま抱っこをされている状態で

 ザックの前に現れたからだ・・・




 「大丈夫でしたか?セレス室長」


 「え、えぇ・・・

 危ないところを助けてくれてありがとう」


 「いえ、当然のことをしただけですよ」


  そう言ってエドガーはザックの前で

 セレスを優しく地面におろしながら

 爽やかな笑顔をセレスに向けた



  素顔は意外とイケメンなエドガーである・・・



 「・・・ズルいっす」



  そんな二人の様子を見たザックは

 うつむいてポツリと呟く


 「ん、何か言ったか?」


  セレスに優しく微笑んでいたエドガーは 

 様子のおかしいザックに気づく




 「ズルいっすよぉぉぉ!!!!!」



 

 「何がだ?」


 「何がだ?・・・じゃなくて!!」


  エドガーの口調を真似した後

 エドガーに詰め寄ったザックは

 その胸ぐらを掴んで抗議しだした




 「セレス室長を助けにいったのは俺で!


  必死にあの化け物から逃げたのも俺で!


  セレス室長と一緒にあの化け物に

 吹き飛ばされたのも俺なのに!」




  そこで唐突にうつむいて言葉を溜めるザック



 「な・ん・で、エドガーさんがセレス室長と

 お近づきになってんすかぁぁぁ!!!!」



  言葉を溜めた後

 ザックの怒りがエドガーに向かって爆発した


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