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ー転移門決戦編ー 化け物と医者



 「はぁ・・・」



  セレスは少し散歩道から外れた木の陰で

 おでこを木の幹にグリグリと押しつけながら

 深いため息をはく


 「レオ・・・」


  セレスはレオの名前を優しく呟く、が・・・


 「デレデレして・・・

 そんなに大きな胸がいいのか・・・」


  なぜかセレスの目の

 ハイライトが消えているような・・・


  問題のレオは女騎士達に

 無理矢理抱え上げられて

 駐屯地の方へ帰っていってしまった


 「・・・帰ろう」


  しばらく木の陰でレオの愚痴をひとりで呟くと

 セレスは顔を上げて駐屯地に向かって歩き始める



  ・・・すると




  ーーーーードゴォォォ!!!!!!



 

 「ッッッ!?」



  突然、森中に

 森そのものが揺れるような振動と

 何かがへし折れるような轟音が響き渡る


  驚いたセレスが辺りを見回すと

 頭上の木々の隙間から

 とんでもない量の土煙が

 空を覆っているのが見えた

 

 「・・・」


  嫌な予感がしたセレスは

 その方向に向かって走り出す




  ーーーーーーーーーーーーーーー






  「ッッッーーー!!!!??」



  木々の間を走り抜けて

 セレスがたどり着いた場所にいたのは

 体長10mを超える

 全身が白い岩石でできた巨大な化け物だった



  ・・・こんなところに魔族?


  ・・・全身が岩石で巨大な体


  ・・・《ゴーレム》?



  そのゴーレムの周囲には

 何もない不自然な平地が広がっている



  ・・・まさかコイツが

    この辺りの木々を吹き飛ばしたの?


 


  「・・・ゥゥゥ・・・」



 

  そのゴーレムはその不自然な平地の中心で

 静かにうずくまっている



  「?」



  ・・・様子がおかしい?



  「・・・ォォォ・・・ガァァァ!!!!」



  するとゴーレムはセレスが見ている前で

 突然頭を押さえて震えてだした


 

  ・・・



  「はぁ・・・」


  セレスが迷ったのは一瞬だった


  ゴーレムの様子を見てセレスは

 森を出て平地に足を踏み入れる



  ・・・なにやってるの?


  ・・・相手は森をこんな平地にするような

    桁外れの化け物なのに・・・


  ・・・助けられるとでも思ってるの?



  セレスは歩きながら自分自身に問いかける



  ・・・無理だ


  ・・・見つけられたら最後

   私は虫みたいに一瞬で殺されるでしょうね



  そんな言葉を自分に言い聞かせながらも

 セレスの足は止まらない



  


  自分に歩み寄ってくる人間の存在に

 ゴーレムはようやく気づくと

 その石でできた赤い目をセレスに向けた



 「ちょっと、私の声が聞こえる?

 私は危害を加えるつもりは無い・・・

 私にできることは・・・」



  セレスはゴーレムの視線に気づくと

 その場で立ち止まり両手を上げて

 戦う意思がないことを伝える



  できるだけ警戒されないように

 セレスは優しくゴーレムに話しかけた



  でも・・・



  「オオオォォォォォォーーーーー!!!!」




  セレスの存在に気づいたゴーレムは

 セレスの言葉に耳をかたむける様子もなく

 苦しげに体をきしませながら叫び

 セレスにいきなりその巨大な拳を振りおろした

 

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