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最強の堕勇者は異世界人  作者: 犬も歩けば猿に当たる
異世界召喚
1/2

異世界召喚1

 今日は金曜日、週の終わりだ。明日の休日が楽しみになのだが最も学校へ行くのが辛いと感じる日でもある。

 学校へ行く為に重い体に鞭を打ち学校へと登校する。俺の行っている高校は良くもなく悪くもないと言った平均的な高校だ。

 そもそも学校へいく事が嫌な訳ではない。むしろ勉強はそこまで嫌いではない。では何故嫌なのかというと……


「おっはよー! ユウ君そんなに落ち込んでどうしたの? 落ち込んでないで元気だしなよ!」


 目の前にいる美少女の所為だ。

  艶やかな髪のそして澄み通った瞳をしていて鼻は他の日本人と比べても少し高く唇は綺麗なピンク色をしている。胸が無いのが少し残念ではあるが。……身長は150センチくらいで175センチの俺と比べると小さく見える。


 俺はクラスの中で目立たないように過ごしたいのだが、目の前の美少女、『鎌月(カマヅキ) 優菜(ユウナ)』が原因で目立ってしまっている。特に男子の目線が俺にとってめちゃくちゃ痛いのだ。

「何故お前が!」などという目線で見てくるのだ。

 そしてそれが原因でクラスの男子からはハブられている。ちょっかいをかけてくる奴もいたりする。明らかに嫉妬だろう。

  目の前の美少女が俺に惚れてるなどと自惚れるつもりはない。俺は顔も中の下くらいだし運動もできないし頭だって平均的で暇な時間が有ればスマートフォンを取り出しネット小説を読んでいるどこにでもいそうな男子高校生だ。


  鎌月さんへの対応に困っていると目の前に背が高くてイケメンの男が俺に向かって歩いてきた。


「おう鳴神、もしかして鎌月に告白したのか?」

  いや、してねーよ! 会って最初に言う事がそれかよ!


 目の前にいる男の言葉に反応してクラスにいる男子生徒が俺の事を睨んでくる。

 目の前の男は俺を見てニヤニヤしている。

 この状況を楽しんでいると考えられる、目の前のサラサラの黒髪、百八十近くある高身長のイケメンの男は『三条(サンジョウ) (ケン)』俺のクラスの中で俺に嫉妬の視線?で見ない俺の幼い頃からの悪友だ。


「俺がするわけないだろう。そもそも俺が告白したって断られるだけだろう?」


  俺は率直な感想を述べる。俺と鎌月さんが釣り合うとは到底思えない。


「はぁ……これだから鳴神は……」

「うん? なんか言ったか?」

「なんでもないよ」


 どうやら俺の事を言っているようだが何の事だが全く分からなかった。

「あ、そうだ。ユウ君もし良かったら放課後に……」

 

 キーンコーンカーンコーン


 鎌月さんが話しかけると同時に運が悪くチャイムがなってしまった。それと同時に担任の先生、『安藤(アンドウ)先生』が入ってきた。

 

「お前ら席に着け……な、何だ!?」


 安藤先生が席に着けと言ったのと同時にドアが バンッッ! と凄い音をあげて閉まってしまった。因みにこの学校の教室のドアは自動ドアではない。つまり誰も触れていなかったドアが閉まるという事はありえないのだ。


「く、くそ! 開かねーぞ!」

 クラスメイト達がザワザワと騒ぎ始めた。


「お前ら! 一旦落ち着……け?!」

 安藤先生は目を丸くして床を見ていた。


「な、何だこれ?!」

 床を見ると、アニメとかで見る紫色の魔方陣が現れ光っていた。


 これってもしかして……異世界召喚?


 クラス中がパニックになっている中、今までネット小説などで転移系の話をよく見ていた俺は落ち着いていた。


「おい、鳴神! これってお前がネットで読んでるよう……な!」


 紫色の魔方陣が物凄い光を発して俺たちを包み込んだ。


 俺は光に包まれる中、冷静に健に答えていた。


「あぁ、そうだろうな」


 こうして俺はクラスメイト達と一緒に地球から消えることになった。


 後にこの事件が『クラス集団神隠し』と世界中で騒がれることになる。

 

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