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闇の絵本と六つの愛

2025年、東京。俺、田中翔の大学生活は平凡だった。コンビニバイトとゲームの日々。ある夜、図書館で古いグリム童話の絵本を見つけた。「シンデレラ」「白雪姫」…そこにいたのは、シンデレラこと葵、赤ずきんこと茜、白雪姫こと雪乃、ラプンツェルこと蘭、グレーテルこと緑、眠れる森の美女こと美鈴。「私、絵本の姫だった」と葵が震える。「狼に食われた記憶…」茜が目を伏せる。「毒リンゴ、覚えてる」と雪乃がペンダントを握る。「塔の呪い…」蘭が髪を撫でる。「魔女の炎、怖い」と緑が囁く。「100年の眠り…」美鈴が呟く。彼女たちは童話の転生者だ。

葵は金髪の完璧主義者、彼氏の大輔と図書室で濃厚にキスするイチャイチャカップル。「ガラスの靴なんていらない。大輔が私の運命」と笑う。でも、「義姉の血が忘れられない…新しい人生、掴みたい」と涙。俺が肩を抱くと、「翔、信じる」と頬を染める。その熱さに心が揺れた。

茜は赤いフードの後輩、彼氏の健太と校庭でじゃれ合うラブコメカップル。「狼を裂いた私…健太との今が幸せ」と笑う。でも、「また食われたら…」と震える。俺が手を握ると、「翔、健太と一緒にいたい」と赤くなる。その無邪気さに胸が締まった。

雪乃は白いドレスの先輩、俺と夜の公園で寄り添う黄金カップル。ペンダントが光る。「毒で死に、復活した私。翔、君は私の王子」と囁く。彼女の部屋で抱き合い、熱い吐息が響く。「翔、君と一つ」と微笑む。その深さに心が震えた。

蘭は紫の髪のアーティスト、彼氏の悠とライブで寄り添うスローラブカップル。「塔より、悠との歌が自由」と笑う。でも、「呪いに閉じ込められたら…」と瞳が揺れる。俺が言う、「蘭の歌、守るよ」彼女は「翔、私のメロディ」と抱きつく。その強さに心が吸い込まれた。

緑は緑のバンダナの食いしん坊、彼氏の直樹とケーキを分け合うスイートカップル。「魔女の家より、直樹の味が好き」と笑う。でも、「炎に焼かれたら…」と涙。俺が、「緑の笑顔、守る」と言うと、「翔、甘いね」と泣き笑いで抱きつく。その温もりに心がざわついた。

美鈴は白いマスクの転入生、彼氏の哲也と夜景デートで囁く切ないカップル。「100年眠った私…哲也との夢は本物」と言う。でも、「夢が終わるの、怖い」と涙。俺が抱きしめ、「美鈴の未来、守る」と言うと、「翔、目覚めたよ」としがみつく。その純粋さに胸が震えた。

幸せが溢れる。葵と大輔は図書室で愛を誓い、茜と健太は校庭で笑い、雪乃は俺と夜を共にする。蘭と悠はライブで熱く、緑と直樹はケーキに笑い、美鈴と哲也は夜景に溶ける。「この幸せ、永遠なら…」と俺は思う。

路地裏で紙の擦れる音。黒いローブの女、クロエが現れる。「私がお前たちを転生させた。3年後、カップルでバトルロワイヤルだ。ルールはなし。降参かノックアウトで負けたヒロインは消滅。生き残るのは1組だけ」と笑う。俺は叫ぶ。「ふざけんな! 彼女たちの愛、壊すな!」クロエは消える。

廃墟でバトルが始まる。クロエの闇が襲う。葵が大輔を人質に取られ、剣で斬るが闇に飲まれ「大輔!」と叫んで消える。茜が健太を盾に闇討ちするが、爪に裂かれ「健太…!」と倒れる。蘭が悠と歌で敵を惑わすが、闇に沈み「悠…!」緑が直樹を囮に毒菓子を仕掛けるが、炎に焼かれ「直樹!」美鈴が哲也と光魔法を放つが、闇に落ち「哲也…!」俺と雪乃は逃げるが、闇が迫る。雪乃がペンダントを握り、「翔、信じて」と叫ぶ。俺は「雪乃!」と叫び、闇に飲まれる。

目覚めると、雪乃のペンダントが光る。「クロエ、君の目的は物語の支配。最初から知ってた。みんなの魂、ここに」クロエが驚く。「何!?」雪乃が光を放ち、葵、茜、蘭、緑、美鈴が現れる。「死んだと思ったな? 油断した!」葵が剣、茜が爪、蘭が歌、緑が毒、美鈴が光でクロエを攻撃。雪乃が俺の手を握り、「翔、君との愛で運命を変えた」クロエが叫び、消滅。葵が「大輔、愛してる!」茜が「健太、離さない!」蘭が「悠、歌おう!」緑が「直樹、食べて!」美鈴が「哲也、夢を!」雪乃が囁く。「翔、永遠に一つ」

END

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