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【MOVIE7】いいんですか、○○されて

ボッロボロの家に帰宅して、風呂に入る。

間切のおかげでちょっぴり、元気が出た気がしてたのに。なんだあの様は。

――風呂から上がって、スマホを見ると、なんとーー

ラインの通知が“999+”になっていた。

差出人は……

『マーキュリー』のライングループから二件。通知に含まないものを入れれば三件。

『⋈ -こももが退席しました』

『--―藍那:……もも様!?』

『 キヌエ:この、裏切りこももが~! どこいった??』


――残りの通知は全て、藍那からの着信だった。

今も鳴り続けてる。

「はい、もしもし」

『結人くん!? 何やったんですか!?』

「なにって、何にもしてねえけど。」

『何にもしてないのに、もも様が帰って来ないなんてありえないです!!!!』

「……え、あいつ帰ってねーの?」

『はい。それどころかツイッターでユーチューバーやめるって、そう宣言したんです。』

「……は?」

「それは、こないだみたいな噂とかじゃなくて……」

『マジのやつです。ほんとに、結人くん何やったんですか!?』

「マジで、何もしてねえって。いや、したかもしんないけど。」

『はい?』

「とにかく、あいつがいきなり帰るとか言い出して、理由とか聞こうとしたんだけど、逆ギレして、殴られたんだよ。」

『……謎ですね。とにかく、何か分かったら連絡しますから!――ブチッ』


間切こももが姿をくらました次の日の朝。


<ピピッ>

携帯からLINEの着信音が鳴り響く。

「……なんだ、こんな朝から」

俺は眠気をこらえ、スマホを取った。

「もも様の居場所が分かりました!」

「本当か!?」

「詳しい話をしたいのでぼくんちまで来てください!」


マーキュリーに着くと、とビルの前に藍那が立っていた。

「……おはようございます。」

「おはよう」

「急ぎで伝えたいことがあるので、駅へ向かいましょうか。」

……駅?

「急ぎなのはわかったけど、なんで駅?」

「歩きながら話します」


俺と藍那は駅へ向かって歩きだした。

「これ見てください。もも様のツイッターのDMです。」

藍那の差し出したスマホに目を見張るとそこには摩訶不思議な文字が表示されていた。


“パコれる?”

“夜8時におもホテ来れる?”

“最後までできる?”


「……なんだよこれ。」

おもホテ? はおそらく場所だろう。

最後までできる?ってのは最初のパコれる?ってやつにかかってる。

だけど、パコってのがよくわからない。

「藍那、パコってなんだ?」

「えっ!?」

突然、藍那の頬が真っ赤になった。


「ゆ、結人くんのバカ!」


数秒の間が空いて、藍那に「ググれ」と言われたので「パコとは」でググった俺は全てを察した。

「これを送ってきたやつは間切と『そういうこと』しようってんのか。」

「……ぽいですね。」

「で、間切のやつはどうしたんだ?」

「それが、この後が大変なんですよ」

藍那がDMを下へスクロールするととんでもない文字が表示された。


“はい、これラインのQRね。(QRコードが貼ってある)”

“分かった。する。でも、あい(改行で見切れてる)”


これを見た時、モヤモヤしたものが俺の胸を渦巻きだした。

「あのバカ、承諾したのかよ……。」

「……みたいですね。」

…………。


「……いいんですか?」

藍那が真剣そうな面で見つめてきた。

「いいって、なにが」

「これで、良いんですか?」

「良いも何も、あいつが自分で承諾したんだから、俺がどうこう言うことじゃないだろ。」

「もも様の話じゃないです。」

「……結人くん自身は、もも様がそういうこと、されても良いんですか?」

………………………………。

「……良いか、良くないかで言ったら良くないけど。」

そう言ったら、藍那が頬を赤くした。

「良いんですか、もも様の、こももの、こももが舐められて」

「こももだけじゃない、唇も、胸も、足も、目も、耳も」

「舐められて、揉まれて、揉みほぐされて、抱きしめられて、舌入れられて!」

……やめろ。

「肉棒舐めさせられて、口に出されて、それを飲まされて!」

……やめてくれ。

「口だけじゃなく、前や、後ろにまで入れられて!」

……やめて。

「アンアン言って、泣いて、痛くて、苦しんで」

……そんな想像させんな

「中に注がれて」

ざけんな。

「それでも、良いっていうんですか」

……良い……わけがない。

何故って聞かれたら理由を答えられる気はしない。

……けど。


「それだけは絶対イヤだ」


PS.藍那可愛い。尊い。

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