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世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!  作者: 月見里ゆずる
4章

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10

 依田兄弟が辞去した後、龍太郎は緊張感が取れたのか一気に疲労が来た。


 床に横になって依田兄弟から言われたことを反芻する。


 まさか既婚者とかないわー!


 しかも40前?! 全然分からん!


 嘘だろ? つまり《《年齢詐欺》》。


 このままガチ結婚なんてなったら、騙され続けてた訳か。


 まさか、母と姉はそういうの見抜いてたというのか? 初っ端からこの子無理みたいなこと言ってたから。


 メッセージアプリを見た上での判断か?


 自撮りの写真が多かった気がする。


 メッセージのノリはオバチャンというよりは、今時の人と変わらない感じだった。


 いわゆるおじさん構文ならぬおばさん構文みたいに、絵文字やカタカナが出てくる要素はマジでなかった。


 むしろ最初は礼儀正しい感じだ。


 ただだんだんぶりっ子みたいなとこあったかな……。


 ゆいちゃん今度ここのランチ行きたいけど、1人じゃ寂しいから、りゅうちゃん一緒に来て。


 慣れてきてから自分のこと名前で言ってるし、私可愛いでしょと言わんばかりに。やたらボディタッチ激しかった。


 食事のとき注文の品が少しでも遅かったら、担当した店員さんと店長呼んで、怒っていた。

 特に女性店員さんだとキツイ。

 ドリンク運んでる女性店員さんに足引っ掛けて、こぼすような陰険な嫌がらせをやっていた。

 

服に付いたら弁償してだ、高かったのとか、デートが台無しだ叫ぶ。

 今なら、台無しにしてるのはお前だと言うかもしれない。


 ――失敗させて弁償するとお金貰えるし、特別扱いされるから。

 

 いい方法を思いたような小学生みたいでなんとなく怖かった。


 まるで相手がいかに嫌がったりイラつかせる方法を知ってますみたいな。


 彼女の勢いの良さに私は止めることが出来なかった。は他人が見れば、おたおたしている自分も同類なんだと思う。

 彼女と食事行くと陰険なやり方で得しようみたいな魂胆があるから、段々嫌になった。


 正直彼女と一緒にいるとヒヤヒヤしたり、気恥ずかしさの方が勝る。

 別れたいなとちらほら頭に出てきたけど、これで別れる確実な理由が見つかった。

 というか、彼女の夫よ、これでよく結婚してられるな。弱みでも握られてるんか。

 

 娘さんもあの親から逃げた方がいい。

 

 龍太郎は悠真に同情をするばかりだった。

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