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スライム・スレイヤー  作者: そらりん
第1章 異世界
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緊急クエスト

ニブルたちは、国王から託された極秘任務を遂行するべく、王都を後にし、東部の「疫病の森」へと向かった。道中、シルフィーの故郷に近い森の影響を受けた地区を通りながら、その異常な状況に胸を痛めることとなった。


疫病の森へと近づくにつれて、空気が重くなり、薄暗くなった。木々は枯れ、死んだ動植物が腐敗した匂いを放っていた。スライムの軍団が、この地に蔓延っている証拠だ。足元には、ひび割れた土壌が広がり、歩くたびに異様な音が響く。


「ここが疫病の森か…」バルドが低い声で呟いた。


「うん…」シルフィーも眉をひそめながら、辺りを警戒していた。「この森の中に、サンクションスライムがいるはずだ。」


「見つけたらすぐに始末しよう。」ニブルが冷徹に言うと、バルドも頷き、周囲を警戒しながら進む。


しばらく歩いていると、ついにサンクションスライムが姿を現した。全身にうごめく紫色の瘴気がまとわりつき、まるで生命そのものを蝕んでいるかのような不気味さを放っていた。


「これは…ただのスライムじゃない。」シルフィーがその異常な存在に目を見張る。


「気をつけろ。」バルドが警戒を強める。「このスライムは、ただの物理攻撃だけでは倒せないはずだ。」


サンクションスライムは、ニブルたちに気づくと、周囲の空気を一気に変えるような風を起こし、膨大な魔力を放出しながら襲いかかってきた。触れたものすべてを腐食させるかのような、猛烈な毒霧があたりを包み込む。


「これが病気を撒き散らす力か…!」ニブルは、息を止めてその霧を避けながら、反撃の準備を整える。


「俺が前に出る!」バルドは大剣を抜き、サンクションスライムの前に立ち、圧倒的な力でその身を振るった。バルドの一撃がサンクションスライムに直撃し、その身を引き裂こうとするが、スライムはしなやかに身をよじり、攻撃をかわす。


「弱点を見つけないと!」シルフィーがすかさず叫ぶ。


ニブルは冷静にサンクションスライムの動きを観察し、その構造を分析する。スライムの核となる部分は、胸部に隠れており、魔力の源であることが分かった。


「そこだ!」ニブルが合図を送ると、バルドはすかさず一閃。強力な一撃がサンクションスライムの中心に突き刺さり、その核を破壊した。


「やったか?」バルドが息を切らしながら言う。


だが、すぐにサンクションスライムは激しく膨張し、最後の反撃を試みる。ニブルはその隙を見逃さず、魔法でその動きを封じると、バルドはもう一度、全力で大剣を振り下ろす。


サンクションスライムは、悲鳴のような音を上げて破裂し、倒れた。その瞬間、周囲の病気を撒き散らす霧も晴れ、腐敗していた地面が少しずつ回復し始めた。


「倒したか…」ニブルが安心したように息を吐く。


「でも、まだ油断はできない。」シルフィーが警戒しながら周囲を見渡す。「これで、パンデミックスライムの手先は一掃されたわけじゃない。」


その言葉通り、サンクションスライムを倒したことで一時的に清浄されたが、パンデミックスライムの本拠地である『疫病の森』全体にはまだ手強いスライムたちが潜んでいる。


「次はパンデミックスライムだ。あれを倒せば、この森も完全に浄化される。」ニブルは力強く言い、次なる戦いに備えた。


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