表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライム・スレイヤー  作者: そらりん
第1章 異世界
39/50

王都

ニブルたち一行は、王都へと向かった。王都はその名の通り、世界の中心ともいえる繁華街で、さまざまな商人、冒険者、貴族たちが行き交う賑やかな場所だった。建物は高く、街は広がり、道には人々の笑い声や話し声が絶えなかった。あらゆる国から集まった腕の良い冒険者たちが集まるこの都市には、ギルドもいくつも存在しており、どこへ行っても賑やかな雰囲気に包まれていた。


王都の中心にあるのは、世界中の知識が集められた「国立図書館」だ。ここには、世界中の植物が記録された植物図鑑、過去の歴史を詳述した書物、魔物や魔法についての百科全書などがあり、学者たちにとってはまさに聖地ともいえる存在だった。


「ここが王都か…。すごい賑わいだな。」ニブルは目を大きく見開きながら街の様子を眺めた。


「うん、すごく活気があるわね。」シルフィーも嬉しそうに周りを見回している。


「さて、まずは武器を新調しようか。」ニブルは仲間たちに提案した。王都には武器商人がたくさんおり、最新の武器や防具が手に入る場所として、冒険者たちの拠点になっていた。必要な装備を整えることで、次の冒険に備えることができる。


ニブルたちはギルドに向かい、それぞれの武器や防具を新調した。シルフィーは弓を強化し、ニブルは剣を少し大きめのものに替えた。装備を整え終えた後、二人は国立図書館へ向かった。


「私は植物図鑑を見てみたい。」シルフィーは言い、図書館の一角に向かう。エルフ族にとって、植物に関する知識はとても大切で、シルフィーは自分の故郷の森や、スライムの襲撃があった場所について調べたかった。


一方、ニブルは魔物に関する知識を深めるため、「魔物図鑑」のコーナーに向かった。スライムに関する新たな情報を手に入れるためだった。王都に来た目的の一つがこれだ。


図書館の中は静かで、どこか神聖な空気が漂っていた。棚に並んだ無数の書籍や巻物が、歴史の重みを感じさせる。


「ここには、どんな秘密が隠されているんだろうな。」ニブルは図書館の棚を眺めながら、魔物図鑑を手に取った。


ページをめくると、そこにはスライムに関する詳細な情報が載っていた。その中で最も驚いたのは、スライムが最初は単細胞生物であり、科学者たちによって作り出されたことが書かれていたことだ。スライムがショゴスという海に住む魔物から進化し、さらに改良を重ねられたこと。その過程で、スライムは永遠に近い寿命を持ち、不老不死の能力を得ることになった。


「やっぱり、スライムは単なる魔物じゃなかったんだ。」ニブルは思わず呟いた。これまでの戦いで対峙してきたスライムたちは、ただの邪悪な魔物ではなく、科学者たちの手によって生み出された人工的な存在だったのだ。


その間、シルフィーは植物図鑑の中にあった一冊を開いていた。彼女は、祖母が育てていた植物について調べていた。特に、エルフ族の森に生息する植物や、それらが持つ特別な力について関心があった。


「この植物、見覚えがある…」シルフィーは指を止め、ページをじっくりと見つめた。その植物は、かつて彼女の祖母が育てていたもので、特殊な魔法的な力を持っていた。


「これを使えば…もしかしたら、あの時のスライムの攻撃に対抗できたかもしれない。」シルフィーは心の中で思った。その植物には、魔物の毒を中和する成分が含まれており、もしあの時にこれを使っていれば、祖母を守れたかもしれない。


「ニブル、この植物…」シルフィーは、図書館のスタッフに声をかけると、その植物の調査方法や使い道について教えてもらった。それを元に、次の冒険で役立てることができるだろう。


ニブルも魔物図鑑でスライムの情報をさらに深掘りし、今後の戦闘に備えることができた。彼はこれからの戦いで役立つ武器や知識を手に入れ、シルフィーもまた、エルフの森を守るために必要な植物の力を手に入れることができた。


「これで次の冒険にも自信が持てる。」ニブルは、図書館を後にしながら思った。


「そうね、どんな敵が待っていても、これで対策ができるわ。」シルフィーもその後に続きながら、少し微笑んだ。


王都で得た知識と装備を手に、ニブルたちは次の冒険へと進む準備を整えた。だが、彼らが直面する真の敵は、まだその先に待っているに違いない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ