地の国
ニブルたちは、次の目的地である「地の国」へと向かっていた。この国には、カッパドキアを思わせるような、地下に広がる都市と神殿が点在している。地底に隠された遺跡や壁画には、過去の歴史の秘密が記されていると言われており、そこに隠された真実を求めて旅をしている者も多かった。しかし、この国では過去の歴史を調べることが法律で禁止されており、歴史を暴こうとする者は真っ先に抹殺されるという厳しい現実が待ち受けていた。
地の国に到着した一行は、まず地下都市へと足を踏み入れた。街の入口から続く道は、暗くひんやりとした空気に包まれており、かつて栄華を誇ったであろう古代の神殿が地下深くに広がっている。その壁には、長い間忘れ去られた歴史が刻まれていると言われていた。
「ここには、きっと何かが隠されている。」ニブルは、心の中でその遺跡をじっと見つめながら呟いた。
一行が地下都市を歩いていると、突然、悲鳴が響いた。振り向くと、1人の女性が盗賊に襲われているのが見えた。女性は必死に抵抗していたが、数人の盗賊に囲まれていた。ニブルたちは躊躇うことなく、その場に駆けつけ、盗賊たちと戦い始めた。
「見つけたぞ、あんたを…!」盗賊の1人が鋭い言葉を吐きながら、女性に向かって刀を振り下ろす。しかし、その前にレオナの一撃が盗賊を圧倒した。ホワイトライオンの武闘家は、その筋肉と力強さを活かし、盗賊たちを次々に制圧していく。
シルフィーやエルフのサポートもあり、すぐに盗賊たちは退けられた。
「ありがとう…助かった。」女性は息を切らしながら、ニブルたちに感謝した。
彼女の目は真剣そのもので、ただの通行人ではないことがすぐに分かった。「私はアリシア。歴史の真実を調べている考古学者だ。だが、この国ではそれが法律で禁じられており、命を狙われている。」
ニブルたちは驚きながらも、その言葉に耳を傾けた。アリシアは、過去の歴史に隠された「真実」を追い求めているが、そのために命を危険にさらしているという。歴史の真実を暴こうとする者が抹殺されるという恐ろしい規制の中、彼女は1人で立ち向かっていた。
「どうして、そんな危険なことを?」リリスが尋ねた。
アリシアは少し沈黙した後、ゆっくりと語り始めた。
「この国の歴史には、多くの不都合な真実が隠されている。それを知れば、この国がどれだけ偽りの歴史を築いてきたのかがわかる。そして、その真実が明るみに出ると、この国の支配者たちにとっては不都合だから、どんなことをしてもそれを隠し通さなければならない。」
「だから、私はそれを知りたかった。隠されている歴史を、どうしても暴かなくてはならない。」アリシアの目は、決して揺らぐことなく、真実を求める強い意志が宿っていた。
ニブルはその決意に感銘を受け、彼女を匿うことを決めた。「私たちもその手助けをする。あなたの求める真実を、私たちも一緒に追い求めよう。」
その後、ニブルたちはアリシアを匿いながら、地下都市に隠された神殿へと向かうことになった。そこで待ち受けているのは、ただの遺跡や壁画ではなく、この世界に隠された深い秘密と、それに関わる危険な陰謀だった。




