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スライム・スレイヤー  作者: そらりん
第1章 異世界
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黒髭

その日、海の静けさは突然破られた。雲が立ち込め、風が荒れ狂い、波が高くなると、遠くから見える黒い影が現れた。それはスライムの幹部、黒ひげが乗る巨大な船だった。ボロボロの船体は無骨で、船の周りにはウォータースライムが無数に群れを成して漂っている。黒ひげの目的は明確だ――ヌシを殺し、海の支配権を奪い取ること。そして、そのためには手段を選ばなかった。


黒ひげは、ヌシがこの海域の主であることを知り、彼を倒すことで海を支配しようとしていた。船の上から、彼は大きな声で命令を下す。すると、ウォータースライムたちが一斉に動き、海面を激しく揺らし、巨大な津波を引き起こした。その津波は海岸沿いにある街を壊滅させるためのものだった。ヌシが津波の存在に気を取られ、注意をそらされることで、黒ひげはその隙をついて一気にヌシを討とうとしていた。


だが、マリンはその事態を見過ごさなかった。リヴァイアサンと共に海を守ってきた彼女は、海の危機を感じ取り、即座に行動に出た。海賊船に乗り込んだマリンは、仲間たちと共にウォータースライムを押さえ込み、津波を起こした黒ひげの船に向かって突進した。


「黒ひげ、お前の好きにはさせない!」マリンは叫んだ。


戦闘が始まると、黒ひげの持つ魔力とウォータースライムたちの強さが試される。しかし、マリンはその力に決して屈しなかった。氷の力を使い、ウォータースライムの動きを封じ、黒ひげの船に接近する。戦いは激化するが、マリンは一歩も引かない。彼女の仲間たちもそれぞれの役割を果たし、黒ひげの船を取り囲んでいった。


一方、ニブルたちはヌシを守るために全力を尽くす。津波の被害を最小限に抑えるため、ニブルは魔法で水を操り、津波を分散させる役目を担っていた。レオナとセリーナはウォータースライムを相手に戦いながら、黒ひげの正体を探ろうとする。


「お前の計画はここで終わりだ、黒ひげ!」ニブルは黒ひげを睨みつけながら言った。


そして、最終的に黒ひげが力尽き、マリンとその仲間たちによって倒される。津波もなんとか食い止められ、海岸の街は壊滅を免れた。


戦いが終わると、マリンは汗だくで息を切らしながらも、心の中で充実感を感じていた。海の守護者として、海賊団の船長として、彼女はこれまで以上に自分の使命に誇りを持つようになった。しかし、戦いの後、マリンはふと思う。冒険者たちがどこか遠くから来て、自分に旅の話をしてくれることが、何よりも嬉しいのだと。自分の海賊団を持ちながらも、まだ見ぬ世界に思いを馳せていた。


「私も、もっといろんなところを見たいな。」マリンは思わずつぶやいた。


その言葉を聞いたニブルが、にっこりと笑って言った。


「なら、俺たちと一緒に冒険しよう。」


マリンはその言葉に心を動かされる。冒険者として、どんな世界が待っているのか、どんな仲間と出会えるのか。少年のような純粋な好奇心が彼女をさらに突き動かし、冒険心が再び燃え上がる。マリンは、仲間たちと共に新たな世界へと旅立つことを決意する。


「よし、決めた! 私はお前たちと一緒に旅をする!」マリンは元気よく宣言した。


こうして、マリンはニブルたちの仲間に加わり、新たな冒険の始まりを告げた。

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