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私と0と1の狭間にある戦場

作者: 无曖 あまた

 私は幼いころからシューティングゲームが好きだった。

小さなキャラクターが大きな敵を打ち破る。その爽快感に魅了されたのだった。


私が特にはまったのはドット絵の女の子のキャラクターが出てくるゲームだった。

会話劇も入っており、とても楽しかった。

それが幼稚園の時の話だ。


そこから時代は進み、私は今大人になり、つまらない仕事を終わらせた帰りだった。

電車に揺られながら癒しの時間が始まる。

最寄り駅に着くまでにステージを一つクリアしようと気合を入れた。

社内には誰もいない。

こんな夜中なのだから当然だろう。

私はスマートフォンを開いてゲームに電源を入れた。その時だった。


画面がまばゆく光り、私の乗っている電車から見える景色が線のようになっていく。

何が起きたのか、何が起きようとしているのか、私にはわからなかった。

次に目を覚ました時、私の目の前には大きな目玉の怪物が、私はその前で銃を構えて仲間を従えていた。


「隊長! 敵の弱点は背中にあるコアです!」

「どういう配列を取りますか!」


私は狼狽えた。

どうなっているのか、何が起きたのかわからない。

目玉の怪物は容赦なくレーザーを打ってくる。

その周りにいる小さな目玉も玉のようなビームを連続で出し始めた。


「私は前で引き付ける!! あなたたちは二手に分かれて後ろに回って!」


私は思わず叫んでいた。

落ち着いて、いつも通りやれば勝てる。


いつも通り……いつも?


私はこの戦場を経験したことがあるのだろうか。


私は手に持っていた近未来チックな銃を構えた。

目立つところについているボタンを押すと銃が組み変わり、両手で持つ機関銃に変化した。

ずっしりとした重さに現実を感じさせられる。

私はそれを地面に固定し、中腰になって無我夢中で横一列に乱射する。

小さな敵は燃え尽きて、その隙間を縫って私の軍が攻め入った。


「いっけえぇぇぇー-----!!!」


私は叫びながら銃を乱射した。

気づけば私の軍隊は敵の裏側に回りコアを破壊していた。

私は大きな汗をぬぐいつつ、仲間を集合させる。


「小隊A、無事敵を殲滅。本艦へ帰還します」

仲間の一人がそう言って本部へ帰還要請を出した。

私はこれからどうなるのだろうか。

仲間が私を称賛する。

私は何が何だかわからず、迎えの軍艦に乗り込んだ。

元居た世界のことなど考える暇もなく、次のミッションを告げられる。


私はこれからどうなるのだろうか?












‐ ただの会社員だった私がある日突然小規模先鋭部隊の隊長になった話 -

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