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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第五章 鎖の街 カラン軍事学校編
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96話 戦術訓練


 午後からは、教室で戦術の訓練をすることにした。

 

 兵士や騎兵、弓兵の駒を動かし、戦う。判定はサイコロで行う。まあ、要はゲームである。

 

「よーし、突撃だー!」

 突撃させるオーラフ君。対して僕は、森の中に隠れ、守りを固めた。守備的に固める僕の陣形を突破できず、消耗していくオーラフ君の軍。

 

「ちょっとせんせー! ズルいよ! そんな戦い方!」

 文句を言うオーラフ君。

「そーだぞ! 正々堂々勝負しろー!」

 そういうイクセル君。この二人は人間の男の子だ。

 

「実戦では正々堂々なんて必要無いよ。とにかく負けない事が重要なんだ」

 僕はそう言った。

「まあ、エルフはそう言う戦い方をよくしますけど……、それで良いんですか?」

 アネタちゃんが聞いた。

「もちろん、僕は逃げも隠れもするからね」

 僕はそう言った。

 

 その後も僕は、ひたすら卑怯千万な戦い方をしまくり、生徒たちを叩きのめした。堀を掘って防御したり、罠を張ったり、相手を包囲したりとか。

 

「ひ、ひでえ! 大人げねえ!」

 文句を言うオーラフ君。

「常に優位を築いて戦うのが正しい戦い方だよ」

 僕はそうアドバイスした。

 

「それはわかりますが……、常に優位に戦えるわけでは無いでしょう」

 そういうリザードマンのディアナさん。

「そう言う時には戦わないべきなんだよ。みんな怪我してほしくないからね」

 僕はそう言った。

 

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