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95話 昼食
太陽も高くなり、昼休みになった。
「さあ、お昼ごはんにしよう」
僕がそう言うと、みんなから歓声が上がった。
食堂には、既に食事が並べられていた。スパゲッティだ。
「それじゃあ、いただきます」
「「いただきまーす!」」
みんなスパゲティを食べてくれた。
「おお、おいしいですな……」
グランテイルの人たちも気に入ってくれたようだ。
「何か不思議な香りのクリームソースだけど、これは?」
そう聞くエドウィン君。
「黒コショウだよ」
ドロテアが言った。
「黒コショウ!? 本当に!?」
驚くイクセル君。
「間違いありませんね……、本物です」
そういうタチアナ。
「すげえじゃん! こんなの毎日食えるわけ!?」
興奮するパウル。
「さすがに毎日は無理だよ。グランテイルとの交易が続けば、供給できるんだけどね」
僕は言った。
「海賊さえいなければ、ということですね」
オリヴィアはそう言った。
「そうだね」
僕は同意した。