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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第五章 鎖の街 カラン軍事学校編
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94話 腕力試験


 弓矢の試験は終了し、次は腕力の試験だ。

 

 鉄の重りを用意した。これを持ち上げてもらう。

 

「無理はしないでね」

 僕はそう言った。

 

 そんなわけで皆に重りを持ってもらったわけだが、当然ながらみんな苦戦していた。今回、上位に入ったメンバーは、頭脳派や器用な者が多い。単純な腕力では劣る者が多かった。

 

「うぐ……、もう無理……」

 特に苦戦していたのはノームのエドウィン君だった。小さい重りも持てず、諦めている。もっとも、女性陣は全体的に苦戦しているし、なかなか難しい試験だったようだ。

 

「ふん!」

 そんな中、活躍を見せたのは、リザードマンのディアナさんと、龍人のミトロファだった。相当な重りを持ち上げている。

 

「大したものだね、ディアナさん、ミトロファ」

 僕はそう言った。二人は喜んでくれたようだ。

 

「よっと」

 そんな中、ひょい、と重りを全部余裕で持ち上げた一人が居た。トロルのリュボフさんだ。彼女も女性らしい。トロル族は別格の腕力を誇る。みんなさすがに驚いていた。

 

「リュボフさん、やりますね。あなたが一番腕力があるようだ」

 僕はそう言った。

「これぐらいなら、どうってことはないよ」

 そう言って彼女は、どさり、と重りを落とした。

 


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