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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第五章 鎖の街 カラン軍事学校編
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89話 入学試験(後編)


 カランに戻った頃には、500人程に減っていた。

 

「みんな、ご苦労様。それでは、筆記試験を行います」

 僕はそう言った。

 

 次は筆記試験だ。大陸に関しての様々な歴史や一般常識、軍事や経済に関しての知識を問う。

 これに関しては、苦戦する魔族が多かった。魔族は基本的にグランテイルから出ないし、知識に乏しいのだ。

 

 もっとも、僕は筆記試験だけで選抜をするつもりは無かった。これに加え、実技試験を行い、その総合点数で合格者を決する。

 

 実技は近接戦闘力、遠隔戦闘力、魔力を見る。これに加え、何らかの特技を持っているものは加点する。例えば空を飛べるとか、何らかの特殊な経験があるとか。

 

 そうして試験は終わった。

 

「皆様、お疲れさまでした。合格と不合格に関しては通知しますので」

 僕はそう言った。

 

 やれやれ、と言う感じでみんな帰っていく。魔族の中には、一度ここで合否を聞いていくものも居るようだ。そういう連中は寮に留めてある。一度グランテイルに帰ってしまうと大変だからな。

 

「どうだった? シギス」

 僕はシギスに聞いてみた。

 

「どうだった? と言われてましてもねえ。個性的な連中が多すぎて、何とも言えませんよ」

 そう言うシギス。

「だよねえ。ちゃんと判定できるの? フェイ君」

 そう言うドロテア。

 

「ん、まあ点数は付けたけどね」

 僕は点数表を作成した。後はこれを計算すればいいだけだ。

 

「ちなみに私は何点?」

 そう聞くヴァンダ。彼女も何故か参加していた。

 

「秘密……、と言いたいところだけど、君は6位で合格だよ。何故参加してるのか謎なんだけど」

 僕は言った。

「いやいや。ヴァンダちゃんは教師枠じゃないの!? 何で参加してるのよ!」

 ドロテアが全力でツッコんだ。

 

「いや、私も実力を試したかったし。それにしても6位か……、私より上が5人も居るんだね」

 そんな事を言うヴァンダちゃん。無表情だが、内心は嬉しいのかもしれない。

「相当凄いメンバーが集まったからね。6位でも大したものだよ」

 僕はそう言った。

 


 


 

 

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