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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第五章 鎖の街 カラン軍事学校編
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86話 要塞の建設


 僕は民会で、カランにおいて軍事学校に併設して、要塞と鎖を作ることを提案した。

 

 当然ながら難色を示された。軍事学校だけでもかなりの予算を付けてもらっているのに、それ以上要求するとは何事か、と。

 

「しかし今や、海賊の被害は現実的なものとなっています。イリスは対応してくださるので?」

 僕は言った。

 

「対応はしている! だが、敵の動きは読めないし、イリスの防御も無視はできん。カランに構っている暇はないのだ」

 そう言うルシールさん。

 

 結局、予算はこれ以上増えなかったが、要塞を作ることは認められた。僕はイリスの職人を200人程連れ、カランへと戻った。

 

 カランでは、アーダちゃんが何かネバネバしたものを練っていた。

 

「それは?」

 僕が聞いた。

「ああ、コンクリートですよ。これを使えば、簡単に要塞が作れると思います」

 そういうアーダちゃん。これも古代ドワーフの技術なんだろうか。

 

 職人たちは石を積み、煉瓦を積み、コンクリートで固めて行った。職人たちもコンクリートには驚いたようだ。あんまりファーランドでは見たことが無い。

 

 それでも要塞は徐々に出来上がって行った。まず土台を構成し、石や煉瓦で防御を固めていく。高さも必要だ。

 とはいえ、日数はかなりかかるようだ。僕は巨大な鉄の鎖を作成し、要塞の完成を待つことにした。


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