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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第四章 魔族の国 グランテイル帝国編
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81話 サイコロゲーム


「ふう……」

 師匠と謎の女の子の保護を完了し、僕は城内でコーヒーを飲んでいた。

 

「落ち着いたようですわ」

 バレンティナさんがそう言った。彼女にもちょっとお世話になってしまった。

 

「まさかブランカとはのう。それにしても、何があったのか……」

 そういうシルヴィアさん。


「あの方がブランカさんですか。師匠からも良く聞いてはいましたが……、何があったんでしょうね?」

 そう聞くアーダちゃん。

 

 僕も色々想像してみるが、さっぱりわからない。本人に聞くしかないだろう。

 

 僕達は適当にゲームでもして過ごすことにした。本当は今夜にはカランに帰還するつもりだったが、こうなってはそれすらも難しそうだ。まあ仕方ないけど。

 

 ちなみにゲームと言うのは、サイコロを転がして進めるゲームだ。古いゲームで、ファーランドでは昔からあるらしい。まあ、単なる運ゲーである。

 

「よし! いちばーん!」

 優勝はドロテアだった。見事なサイコロ運だ。

「ぬう……、あと少しだったが……」

 二位はアドリアンさんだった。もちろん他のメンバーはぶっちぎりで離されていた。

 

「ふう……、楽しそうだな……」

 ブランカ師匠が、そう言ってやってきた。まだちょっと辛そうだが、歩けるようだ。

「師匠、大丈夫でしたか? もう一人の女の子は?」

 僕は聞いた。

「ヴァンダ様はまだ寝ている。ひとまず、私の話を聞いてほしい」

 そう言う師匠。

 

「久しぶりじゃのう、ブランカ。大きくなったな」

 そういうシルヴィアさん。

「師匠もおいででしたか。こんな所に出られるとは珍しい」

 そういうブランカ師匠。

「まあな。お前と会えるとは正直、思っていなかったが」

 シルヴィアさんはそう言った。

 

「ふう……」

 ブランカ師匠はとりあえず座った。メイドさんがコーヒーを持ってきてくれたので、一口飲んだ。

 

「さて、それでは始めようか……」

 そう言ってブランカ師匠は話しはじめた……。

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