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不遇の錬金術師  作者: 秀一
第四章 魔族の国 グランテイル帝国編
71/146

71話 視察


 食事が終わると、僕達は街に繰り出すことにした。

 

 護衛として、テレサちゃんが付いてきてくれた。まあ必要ないだろうけど、揉め事はごめんだ。そう考えると、良い護衛だろう。

 

 街は何と言うか、異文化交流と言う感じだった。

 

 とにかく歩いてる人というか、人じゃない人がたくさん居る。魔王様のような青いでかい人も居れば、裸なんじゃないかと思うような格好の女性、黒い肌のドワーフ、龍人族、リザードマン、見た事無いような変なモンスターやら、魚人や人魚、ゴブリン。牛人ミノタウロスまで闊歩している。薄暗くなってきたせいか、吸血鬼らしき男女まで居た。

 

「これは凄いね。まさに百鬼夜行じゃん」

 そんなことを言うドロテア。

「お前だってダークエルフだろうに」

 そういうアドリアンさん。

「あはは、まあそうだけどね。でも国じゃ同じダークエルフしかいなかったし、後は人間と龍人ぐらいしか見た事無かったんだよね、あたし」

 ドロテアはそう言った。

 

「僕もこんな場所は初めてだな。驚きだよ」

 僕はそう言った。

「わたしはしってたぞ。わたしのほうがかしこいのだー!」

 そういうテレサちゃん。そう言われるとちょっと悔しい。

 

 街は活気づいていたが、街そのものは小さい。すぐに城壁が見えた。

 

「ずいぶん小さな町だね? もっと大きくはできないの?」

 僕は聞いた。

「みずがないから、むりなのだ」

 テレサちゃんは悲しそうに言った。

「水が無い?」

 僕は聞いた。

 

「そうなのだ。このあたりのみずはどくになっていてのめないのだ」

 テレサちゃんはそう言った。

「う、そうなのか……。それは厳しいな」

 僕はそう言った。

 

「でも、城では水も出たと思うけど?」

 そう聞くドロテア。

「あれはすいどうとちょすいそうの水なのだ。きちょうなのだ」

 そういうテレサちゃん。そうなのか……。

 


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